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闘う言葉

片野坂知宏監督「良いプレーをした選手はリーグ戦にも絡ませていきたい」

 

【監督会見】

前回ここで、リーグ戦で町田さんと戦ったときは2-2で勝ち切れず悔しい思いをした。今日はそのリーグ戦を踏まえ、自分たちで狙いをもって勝ち切ろうということで臨んだ。メンバーも若干変えたが、フレッシュな選手たちが狙いをもって最後まで粘り強く戦ってくれた。その結果、4-2で勝ち上がることが出来た。チーム力の底上げにもなったと思うし、選手たちも公式戦を経験したことでリーグ戦に向けて良い弾みになったのではないかと思う。

天候も心配されたが、雨も上がって、自分たちのサッカーが出来るピッチになって良かった。こういう天候の中でもたくさんの大分のファンやサポーターの方に来ていただき、応援していただいたことを、本当にありがたく思う。そういった方々にも勝利を喜んでいただくことが出来てうれしい。

われわれが町田さんを相手にどういう形で攻撃するか、守備のところでも自分たちの戦いが出来るかということを、このメンバーでも狙いをもって戦った。まだまだ判断と質の部分では課題もあるが、しっかりとやってくれたと思う。すぐに週末にアウェイで群馬戦があり、簡単な試合ではない。今日も最後まで厳しい試合だったが、勝ち続けられるように、全員で積み上げて良い結果を出せるようにしていきたい。

——メンバーを入れ替えた中で、戦術浸透度はどの程度だと感じたか。

前回のリーグ戦での対戦を踏まえた中で、チームで意思統一して町田さんに対する狙いを出せば、われわれのサッカーが上回れるということを、メンバーが替わった中でも証明してくれた。もう少しやってほしいところもあったが、トライしてくれて、前回対戦の悔しい思いを払拭してくれたと思う。


【囲み取材】

——先制するまでは落ち着きがなかったのでは。

相手もフレッシュだし、難しかったところがあったり質の部分がもう少しだったりもしたが、狙いは意図的に突いてくれたし、よくやってくれたと思う。

——試合勘の戻らない選手も次第に慣れて感覚を取り戻したようだった。

そうですね。公式戦に初めて先発から出る選手が多かったのだが、練習試合とはまた違う中で、公式戦で試すことが出来たりトライすることが出来たりしたのは本当に良かった。リーグ戦もまだまだ半分あるので、やってもらわなくてはならない。全員でまた勝ち上がっていきたい。選手たちにはなるべく公式戦を経験させたいのだが、リーグ戦も負けられないので…。こうして代わって出場した選手が少しずつでも成長できたりトライしてくれたりすることは、底上げになる。

——個々の評価は。

伊佐は得点を挙げ2アシスト。1トップで気持ちを出しながら冷静に良い判断をして良いプレーをしてくれた。(國分)伸太郎もワイドとシャドーで自分の良さを出してくれたし、(姫野)宥弥も自分らしくアグレッシブに、最後の4点目でも走ってくれた。宥弥と(前田)凌佑とのバランスも良かった。

——新たに発見できたことは。

こういう公式戦でやれるかやれないかというところもわかったし、こういう相手にどれくらい通用するかが見えたところもある。リーグ戦ではいろんな相手がいるので、いろんなオプションの中で考えることも出来るかと思う。

——今日出場した選手がリーグ戦に絡む可能性が増したということか。

もちろん絡ませていきたい。良いプレーをした選手は評価したいと思う。

——先月のリーグ戦では決定機を逃したが、今日は4得点。

前回も決定機はあったので、今日はそれを決め切れるかどうかというところだった。4得点できたことは大きいと思うし、CKなどセットプレーやカウンター、自分たちで動かしてと、いろんな形で取れた。狙いをもって最後までよく戦ってくれた。

——サイドチェンジが決まるようになってから流れがつかめた。

そうですね。サイドチェンジが効いて、動かし続けたことで相手が疲労してだいぶ緩くなってからチャンスが増えた。その中でワイドにフレッシュな選手を入れた。

——3回戦のことは考えているか。

いや、まだ何も(笑)。でも、J1の柏とやれるのは楽しみ。相手もリーグ戦があるのでどういうメンバーで来るかはわからないが、自分たちがJ1の相手に対してどれくらいやれるのかをトライしてみたい気持ちもある。ホームで戦えるし、極力、若い選手を使ってみたいとも思うが、リーグ戦との兼ね合いもあり、そのときのチーム状況を見ながらになる。柏は個人的にも古巣だし、下平(監督)も同級生。今日の相馬(監督)もそうだったが、同期対決が続くので楽しみにしている。