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闘う言葉

MF 15 清本拓己「シュートを打つ、打つと頭に込められていた」

 

——ゴールシーンを振り返って。

以前、相手に当たって外したシーンと似ていたのだが、今回はさんぺーくん(三平和司)がニアでつぶれてくれて誰もいない状況だったので、決めるだけだった。練習でもあの感じで何回もやっていたので良かった。あの形では必ず誰かがニアに入れと言われていて、僕は出遅れたので行けなかったのだが、さんぺーくんが先にニアでつぶれてくれたし、後藤もちゃんと見ていてくれたので、そのおかげで得点できた。「うわ、入った、よっしゃ!」という感じだった。

2試合連続ゴールも4連勝も個人としては初めてで良かった。でももう何本か決めるチャンスはあったし、ごっちゃん(後藤優介)に出したシーンも、あそこは合わせたい。後藤は最初は中に来ようとして開いたんだけど、僕はそのまま行ってくれると思ってウラに出してしまった。2対1の状況だったので、ああいうところで合わせて得点できたらもっと楽になる。交代で入ったときもああいうところは連係を取らなくてはいけない。あそこでいかに点を取るかという部分が今後も必要になってくる。

バズくん(宮阪政樹)から「お前シュート打てよ」と以前から言われていて、後藤に出したヤツも「打てよ!」と言われた。

——前節も言われた。

そう、こないだも言われた(笑)。それでもう、シュートを打つ、打つと頭に込められていたので、思い切り足を振れたのだと思う。

——狙いは出せていたのに、雨でなかなかボールが足につかなかった。

ひさびさの雨だったし、こんな雨の中でやったことはあまりない。ボールもいつも以上に伸びる。自分たちのホームではあまり芝を濡らさないのでボールが止まってしまうのだが、その感覚でやっていたら足元にあまりボールがつかなかった。僕たちにとってはそこも難しい試合だった。でも、みんな次第に慣れてボールも収まるようになったし、結構パスもつながって良い崩しが出来るようになった。

——途中出場のとき指示はあったか。

守備では相手がワイドに広がってくるので、縦に蹴らせて中に行かせるのではなく、ワイドに出させてそこでハメようと狙っていた。途中出場の選手は体力もあるので、二度追いなども心がけていた。

攻撃ではあの状況で、今日のようなグラウンドでは特にシュートが必要だったので、出来るだけシュートを打とうと意識していたのだが、あまりチャンスがなかった。最後の最後で打てて決めることが出来て良かった。

——今後も得点量産を。

選手みんなで狙いたい。トリニータはあまり自分が自分がというのがないチームなので、それが逆に良い。僕も狙えるときは狙うが他に味方が空いていたらそちらに出してチームの勝利を優先したい。そこは個人の判断。自分で打ってもいいし出してもいいというふたつの選択肢があるだけで、僕はやりやすい。

——次節、ホーム横浜FC戦に向けて。

いま自分はジョーカー的存在としての立場。アシストや得点にこだわっていかなくてはならない。

 

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