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今節の見どころ

現在の立ち位置が浮き彫りになる開幕戦。J3からの昇格組としてJ1からの降格組に挑む

 

かつて戦ったJ1のステージに戻る日を目指して、2017年2月26日、大分トリニータはJ2での戦いをスタートする。

 

ただいま、J2。積み上げと勢いを継続して上へ

 
町田とのJ2・J3入れ替え戦に敗れ不本意にもJ3降格を余儀なくされた昨季。新任・片野坂知宏監督の下、チームは一丸となってJ3優勝と1年でのJ2復帰を遂げた。その積み上げと勢いを継続して、今季はひとつ上のカテゴリーへとなだれ込む。
 
引退やレンタルバックも含め12人の選手が出ていったが、経験と実績のある中堅以上のプレーヤーを中心に12人の新戦力を加えてのスタート。既存戦力との融合も、6週間のプレシーズンに順調に進んだ。片野坂監督は「想定内、むしろスムーズと感じられるくらいにやってくれている」と手応えを語る。
 
非公開でJチームと行った開幕前最後のトレーニングマッチでは、攻撃面では戦術浸透が感じられ、守備面では明確に修正できる課題が浮き彫りになったという。得点も多く、良いイメージで開幕に臨む流れが作れたようだ。
 

相手はJ1復帰を懸けて強力な補強を行った福岡

 
開幕戦はアウェイで福岡と。J1からの降格組とJ3からの昇格組による、J2でのひさびさの九州ダービーとなった。気合が入らないわけはない。
 
福岡はJ2に降格したものの、痛い戦力の流出はあまりなく、むしろ強力な補強を行った印象。特に神戸へと期限付き移籍していた石津大介の復帰、2013年に特別指定選手として大分でプレーした松田力、経験豊富でクレバーな山瀬功治、昨季韓国2部で18得点のブラジル人アタッカーであるウィリアン・ポッピと、多彩で強烈な攻撃陣を獲得している。
 
守備陣にも、最終ラインを賢く統率する岩下敬輔、川崎Fや清水での実績豊富な杉山力裕を加えており、これまでの堅守を強化するとともに攻撃のバリエーションを増やす方針もうかがえる。3季目となる井原正巳監督が、これらのタレントをどう束ねていくかが注目ポイントだ。
 
とはいえ攻撃の軸がウェリントンになることは変わらない模様。この高さも強度もある起点に、個性豊かな攻撃陣が絡んでくる。さらにサイドを駆け上がってくる駒野友一や亀川諒史のピンポイントクロスにも要注意。死角から松田に飛び込まれれば簡単に失点を許す危険性も高い。セットプレーでも同様だ。
 

ウェリントンに収めさせるな。力の飛び込みにも警戒を

 
そんな福岡の攻略は決して容易ではない。ボランチにはダニルソンという強力な潰し屋が構えており、最終ラインの強度もある。上手く相手を食いつかせてスペースを空けながら連係して崩していきたい。
 
予想されるとおり福岡が4-2-3-1、大分が3-4-2-1のシステムでぶつかることになれば、両軍のライン設定も見どころになる。ボランチ同士の真っ向勝負になるなら互いに攻撃的で面白い展開になるだろう。生じるミスマッチをどう利用するか、球際での戦いで上回れるかどうかが、試合の大勢を左右することに間違いない。
 
ウェリントンにボールを収められたりサイドからの勢いある仕掛けにずるずると押し下げられたりすると情勢は厳しくなるので、まずは球際で頑張りラインをコンパクトに保つことが重要だ。それでも厳しいとなればブロックを作りスペースを消して対応したい。
 
開幕戦は相手の出方も予想しづらいが、片野坂監督ならそれも踏まえて複数のオプションを準備しているはず。試合中のシステム変更や選手交代など、細やかな駆け引きも注目される。
 

サイドは勢い重視のメンバーになるか

 
気になる開幕スタメンだが、ポジション争いが激しく、予想はなかなか難しい。
 
プレシーズンに指揮官が最も頭を悩ませたのはボランチの組み合わせ。昨季活躍した八反田康平(名古屋)、松本昌也(磐田)が抜けたところへ食い込むのは誰になるのか。昨季の躍進に大きく貢献した運動量豊富な姫野宥弥がJ2でどのくらい通用するか、また攻守両面で賢く立ち回れる前田凌佑が絡んでくるか。今季からボランチに本格的に挑戦している小手川宏基も非常に好感触だ。契約上、レンタル元との対戦に出られない鈴木惇は今節はメンバー外となる。
 
GKは攻撃面、最終ラインは強さと高さ、サイドは勢い、前線3枚はクレバーさを重視して選ばれるのではないかと予想しているが、果たして指揮官の選択はいかに。
 
「開幕戦で結果も大事だが、昨季と同様、今季も42試合を同じテンションで戦いたい。いつもどおりの準備をして、誰が出ても同じように戦える態勢で臨む」
 
シーズン全体を視野にプランを組む片野坂監督の哲学はすでにチームに浸透している。あとはピッチに立つ選手たちが平常心で、いつもどおりのパフォーマンスを出すことが出来るかどうか。
 
相手が強いからこそ、現在の立ち位置が明確になる一戦だ。臆することなくチャレンジしたい。
 

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