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今節の見どころ

スタイルを再確認し、さらなる成長を期す。実戦の中で原点に立ち返れ

 

今季初の2連敗からの、3連戦最後の試合は西京極で。明治安田J2第29節A京都戦は、今季チームが取り組んでいるサッカーを実戦を通じて再確認する場になりそうだ。

 

目指すスタイルの再確認で仕切り直し

 
ホーム連戦で自分たちの形を作れずに今季初の2連敗を記録したことは、ショッキングな事態ではあった。だが、片野坂知宏監督以下スタッフや選手たちは、落ち着いてその現実を受け止め、課題を見つめて仕切り直しを誓った。
 
前節の東京V戦から中3日での京都戦に備えての練習初日、いつもより長い時間をかけたミーティングで、指揮官は選手たちに向けてもう一度、今季のスタイルを徹底することを確認。準備期間が短いため、いつもは試合前々日に非公開で行う紅白戦は試合前日となり、この日はコンディションも調整しつつ、基礎技術向上や攻守におけるゴール前での戦術確認を行った。
 
攻撃では、起点となるポジションごとにどのようにボールを動かすかといった複数のパターンについて意思疎通。コンビネーションのアイデアも求めながら、縦パスの出し手と受け手の連係も図った。
 
守備では、左右から揺さぶられる状況やセカンドボールへの対応を確認。ラインの高さも意識しながら、球際の戦いで緩みの出ないよう徹底された。
 
トレーニングからは何より、ブレずに続ける姿勢が伝わってきた。ここ2試合は、スタイルを研究され対策を練られて苦しい試合が続いたが、これを機に、あらためて戦術を見つめ直す好機になったとも言える。
 
特に最近は戦術にバリエーションが増えていたため、一度、全体を俯瞰して頭を整理することも出来たのではないか。「雨降って地固まる」と言えるかどうかは、これからの試合次第だ。
 

京都はセンターライン4人が出場停止

 
今節の相手・京都は、前節のアウェイ水戸戦で2人が退場。さらに2人の累積警告者を出し、今節は4人ものメンバーが出場停止だ。
 
それも、前線の脅威・闘莉王、ダブルボランチの吉野恭平とハ・ソンミン、CBの染谷悠太と、センターラインがごっそり入れ替わることになる。短い準備期間で急造で対応するしかないが、代わりにどのメンバーが出場するのかは予想が難しく、どのような戦い方をしてくるかも読みづらい。
 
前回対戦は闘莉王とケヴィン・オリスの高さに圧倒され、ルーキー・岩崎悠人が3得点に絡む活躍を見せた。今回はその闘莉王もいなければ、岩崎にボレーしろと言わんばかりの縦パスを供給した吉野もいないが、それでもエスクデロ・競飛王や大黒将志ら経験豊富で能力の高い戦力が並んでいる。
 
特にクロス対応とセカンドボールへの予測で相手にペースを握られると、間違いなく苦しい展開になるだろう。終始、最終ラインと駆け引きし続ける大黒への警戒も、緩めてはならない。
 

意図的なボールと人の動きで相手を変化させよ

 
自分たちの戦術を貫きたい大分としては、いかにボールを動かして京都の急造布陣にほころびを生むかがポイントとなる。意図的なボールと人の動きで相手を変化させながら、スペースを突いて攻めるのが、このチームのスタイル。
 
ここ最近は上手く行かない試合展開の中で、慎重さが消極的プレーへとつながり、それがプレー精度の低下にもつながって、悪循環を生じていた。この負のスパイラルを断ち切るためにも、今節は腹をくくって、目指すスタイルにトライすることが求められる。
 
腰が引けていては勝利も遠ざかる。鈴木義宜は「プレスをかわせるようにならないと、このサッカーで勝つことは出来ない」と前向きに話した。
 
試合前々日の練習後には、ボランチと最終ラインの有志メンバーが、青空ミーティングでボールの動かし方を確認。その輪は次第に広がり、GK練習を終えた上福元直人も加わって、吉村光示ヘッドコーチのボードを使ったアドバイスもあおぎつつ、アイデアを出しあった。
 
その成果も含め、今節の実戦で確認したい。乗り越えなくてはならない壁が、チームをさらに強くしていく。
 

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