TORITENトリテン

特別なコンテンツを貴方に

トリテンでは、ここでしか見られないとっておきのクラブコンテンツを提供いたします。試合では見ることのできない選手の素顔、ゲーム解説、特別インタビューなど盛りだくさんの内容です。是非ご利用ください!

有料コンテンツのご紹介
今節の見どころ

アウェイで首位の相手に挑む。その堅守をこじ開けることができるか

 

6月1日、チームはアウェイ・味の素スタジアムで明治安田J1第14節・FC東京戦に臨む。リーグ最少失点で首位に立つ相手は、前節、ついに今季初の黒星を喫した。今節はますますその堅守に磨きがかかりそうだ。

 

前節、今季初黒星の首位・FC東京

 
前節、アウェイでC大阪に0-1で敗れ、今季初の黒星となったFC東京。ここまで9勝3分1敗の勝点30で首位を独走しているが、前節、大分を下して9戦無敗となった川崎Fが勝点4差の2位まで追い上げてきており、悠然ともしていられない。
 
今季のFC東京の強さは、なんといっても13戦で失点6の堅守に支えられている。フォーメーションは4-4-2で、しっかりとブロックを構えてスペースを消しつつ、球際でも激しくディフェンスする。ひとりひとりがハードワークする組織は堅牢で、隙がない。ディエゴ・オリベイラと永井謙佑の2トップによるカウンターの脅威が、その守備方法を後押しする。
 
大分は前節、川崎F戦でじわりと相手との力の差を見せつけられたが、アタッキングサードまでのボール運びやサイド攻撃のバリエーションでは、新たな可能性も感じさせた。ただ、そこまで運んでからの最後の部分で、崩しきれていない相手に阻まれてしまう繰り返しになった。
 

さらに細やかな崩しのアイデアが求められる

 
ここ最近は守備の枚数を合わせてサイド攻撃に対策してくる相手が増えたこともあり、それを上回るためのサイドの崩しにスポットが当てられがちだったが、クロス一辺倒ではなく中央突破の可能性も匂わせることで、相手は対策しづらくなる。特に最もフィニッシュに絡む藤本憲明はその必要性を切実に説いた。もとより小塚和季をはじめ、中央のゾーンで間を使って崩すのが得意なタイプの選手も多く、そこからのスルーパスもチャンスになり得る。
 
出場を重ねている長谷川雄志も、いまはフィードやサイドチェンジで輝きを放っているが、実はボールを触りながらリズムを作っていくことも得意だ。島川俊郎とのダブルボランチの関係も育ちつつあり、今後はもっと攻撃のバリエーションを見せていけると期待したい。
 

東慶悟と森重真人。そして、長谷川健太監督との対峙

 
ただ、タイプは少し違うが川崎Fと同様、FC東京も2列目や中盤が厄介だ。大分U-18出身の東慶悟と、日本代表に選出された久保建英、そして大森晃太郎と、こちらの隙を突くのが上手い選手が並ぶ。このケアに追われてボランチが押し下げられがちになれば、攻撃に転じたときにどのように崩していくかが、ブラッシュアップされた大分らしさの見せどころとなるだろう。
 
FC東京の堅守の要は、かつてともに戦った森重真人だ。広島皆実高卒業後、ルーキーとして大分に加入した際には、当時は強化部スタッフだった片野坂知宏監督が関わった。その片野坂監督にとっては、常日頃から「守備戦術に関して影響を受けた」と話している長谷川健太監督との初の師弟対決でもある。FC東京の力強い攻撃を防ぎつつ、なんとか牙城を切り崩して得点を挙げたい。
 

練習後の監督・選手コメント

 
■片野坂知宏監督
 
FC東京は4-4-2のしっかりとしたブロックを作る堅い守備のチーム。昨季の広島のような感じでもある。一人ひとりがハードワークしてタフに戦えるので、簡単に崩すことはできないだろう。
 
個人がハードワークして戦うところを、健太さんは大事にしている。全員にハードワークを求める監督。スキのない守備をしてくるだろう。それも現在のFC東京の好調の要因だと感じる。
 
——就任当初から長谷川監督の守備戦術に影響を受けたと話していたが。
 
連動のところとか、アプローチでは迫力を持っていくところなどは、4-4-2でも3-4-2-1でも変わらないし、守備の大事な部分。そういうところはチャレンジしていたし、もっとさせなくてはならない。どういう守備陣形を整えたとしても、そういう部分はすごく大事だと選手に伝えて駆け引きさせ、チャレンジさせている。
 
■FW 10 藤本憲明
 
最近はサイド攻撃がストロングになっていたが、それもケアされて数的優位も作りづらくなっているので、もっとチャレンジしてもいい。奪われ方に気をつけなくてはカウンターを食らうが、真ん中がフリーだと感じる場面もあるので、そこを上手く使えれば、また真ん中を締められてサイドが空いてくると思う。中のクオリティーも見せて、スカウティングしづらいような攻撃を繰り出したい。
 
自分たちはサイドという思い込みがチームの中であるのではないか。サイドは形ができているので対策されやすい。スルーパスからの形もあるのでサイドが中に潜ったり、奥につけてコンビネーションを出したりしても面白くなる。サイド攻撃はバリエーションがあるが、外から外だけでは攻撃全体のバリエーションは少なくなってしまう。
 
■MF 14 小塚和季
 
練習で、チームとして進化していこうという意思が、コーチングスタッフからも伝わってくる。選手がそこにどう応え、どれだけ真剣に取り組めるか。相手に対策されてからの成長が大事になる。FC東京は前節の川崎Fよりもガツガツ来る。中間ポジションを取ってうまく剥がし、スペースを突いていきたい。
 
最近は相手に守備の枚数を合わせられることでサイド攻撃がメインになっていたが、個人的にはもっと中で受けるスタイルなので、中を使うこともやっていきたい。僕たちシャドーがバイタルエリアで前を向いて落ち着いてプレーし、1トップを合わせた3人で連係して崩していくことが大事だと思う。
 

特別なコンテンツを貴方に

トリテンでは、ここでしか見られないとっておきのクラブコンテンツを提供いたします。試合では見ることのできない選手の素顔、ゲーム解説、特別インタビューなど盛りだくさんの内容です。是非ご利用ください!

有料コンテンツのご紹介