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今節の見どころ

開幕戦から約半年。“真の鹿島”の前にチームの成長が問われる

 

明治安田J1第23節、チームは強豪・鹿島を迎え撃つ。J2から昇格して臨んだ今季最初に胸を借りるつもりでぶつかりに行った相手だ。あれから半年ぶりの対戦で、チームの成長を確かめたい。

 

地力に見合った順位まで浮上してきた鹿島

 
“昇格組”の大分がアジア王者の鹿島を2-1で下した大番狂わせの開幕戦は、2得点を挙げたシンデレラボーイ・藤本憲明の存在とともにJリーグ界隈に新鮮なインパクトを与えた。記憶に残るあの開幕戦勝利が、今季前半の大分の戦いに勢いをもたらしたことは間違いない。
 
シーズン序盤は対戦相手の大分のサッカーに対するスカウティング不足により、上手くスタイルの長所を生かせた部分もあった。次第に相手からの研究が進み、現在は当初のようには勝点を積ませてもらえなくなっている。力量の高いプレーヤーを擁する対戦相手との戦いは厳しく、片野坂知宏監督も「組織で戦おうとしても、それを相手の個で上回られてしまうことがある」と悩ましい表情を見せるが、チームはコツコツと戦術の練度を高めつつ、レベルアップを図っている。
 
そんな現状での、鹿島との今季2度目の対戦だ。開幕当時の鹿島は、今季は長年クラブを牽引してきた主力が移籍や引退で抜けたこともあり、新チームの構築中だった。2017年から2シーズン、鹿島に在籍した三竿雄斗は鹿島のことを「スロースターター」と呼ぶ。「いまと開幕戦では全く違う。コンディションはすごくいいと思う」
 
前節、横浜FMを下した鹿島は現在2位。地力に見合った順位にまで浮上している。
 

対照的な相手に対し長所を表現できるか

 
安西幸輝、安部裕葵、鈴木優磨が立て続けに海外移籍によりチームを離れた鹿島だが、新戦力の補強もさすがのレベルで、法政大から獲得した上田綺世は前節、途中出場で自身J初ゴールの決勝点を挙げている。柏から来た小泉慶は先発、名古屋からレンタルの相馬勇紀も途中から出場している。
 
14日の天皇杯・栃木戦では、しばらく負傷で欠場していたレオ・シルバが出場し69分までプレーしており、今節も出てくる可能性がある。守護神クォン・スンテは累積警告により出場停止だが、代わりに出てくると見られる曽ヶ端準も健在で、天皇杯でも栃木をきっちりと完封した。
 
レオ・シルバと新潟で一緒にプレーしたことがあり「出てくれば非常に厄介」と警戒する小塚和季は、小泉と小池裕太の両SBとも、やはり新潟でチームメイトだった。細やかなゲームメイクに期待がかかる。
 
古巣戦で、なおかつ兄弟対決の見込まれる三竿も今節を楽しみにしてきた。開幕戦当時はまだリハビリ中だったため、今節が移籍後初の対戦となる。
 
オーソドックスな4-4-2で強豪ぶりを発揮する鹿島に対し、3-4-2-1の大分がいかにギャップを突きながら細やかに戦えるか。ある意味、対照的なチームのマッチアップで、自身の長所をより表現したチームが主導権を握るだろう。鈴木義宜曰く「今節、鹿島に勝てたらそれが本当に鹿島に勝ったということ」。両チームの真価をぶつけあうときが来た。
 

練習後の監督・選手コメント

 
■片野坂知宏監督
 
鹿島はいま自信をもって戦っている感じがする。強度はトップレベルにあるし、隙を与えず隙を突いて、したたかに闘うチーム。厳しい試合になると思う。
 
相手がどういうプランで来るかはわからないが、新戦力をどう使うか。鹿島もボールを持てるし攻撃力のあるタレントがいる。しっかりと管理しながらやらなくてはならない。
 
開幕戦も勝ちはしたが、押される時間やボールを持たれる時間が長かった。自分たちが崩してゲーム内容で上回っていたかというとそうではない。危ない場面では力量差を感じたところもあった。あれから日が経ってわれわれもJ1の試合を経験し、ある程度戦えている部分と修正しなくてはならない部分が見えてきた中で、強度の高い鹿島さんを相手に臆することなく自分たちの戦術を表現できるか。勇気をもって戦いたい。
 
■MF 14 小塚和季
 
相手のフォーメーションとはズレが出来るので、それを上手く利用したい。鹿島はここ数試合で調子を上げてしっかり勝ってきている。開幕戦とは違い、またギアの上がった鹿島になっていると思う。受けるのではなく自分たちの良さを出せるようにしたい。
 
チャンスになるのは、ボールを持つところで優位性を得て、相手がボールに来たところを剥がしたりサイドチェンジしたりしたとき。それを見きわめながら判断してやっていきたい。
 
最近は出場メンバーが変わったところもあるが、狙いは変わっていないので上手く合わせていきたい。
 
■DF 3 三竿雄斗
 
古巣戦だが、開幕戦には出られなかったのですごく楽しみ。あまり意識せずいつもどおりにプレーしたい。相手が前線からプレスをかけてきたら剥がして前に運べるようチームとして意識している。
 
鹿島はそれほど決まりごとのあるチームではなく、選手個人の能力で打開していくチーム。個のレベルは本当に高いので、ひとつのミスから失点することもある。守備も前から来て、連動しなくても潰せる。僕らはいい意味でマッチアップしないように上手くポジションを取り、相手が出てこれないような状況を作れればと思う。立ち位置がすごく大事。
 
鹿島は最近、スロースターターというか、シーズン序盤から好調ということがなかなかない。いまと開幕戦では全く違う。コンディションはすごくいいと思う。特に夏場に強い。メンバーが変わっても長年いる選手がやるべきことを伝えて伝統を築いているクラブ。勝利に対する姿勢も強い。
 

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