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勝利へのカギ

【坂井大将 U-20W杯メンバー選出記者会見】セカイのサカイ、U-20W杯へ(後編)

 

珍しく緊張した面持ちで記者会見を終えたあと、記者たちに囲まれる坂井。質問のテーマはもちろんU-20W杯なのだが、次第に脱線しがちになり…。

あの大会でチームに勝ち癖がついた

 
——2年半は長かったですか。
 
ここに向けてやってきたので「やっと」という感じもありますが、意外と短かったです。数々の遠征や大会でいろんな経験をして成長させてもらってきたので、早く感じました。
 
いちばんの思い出はやはり、最終予選でアジアのタイトルを獲ったこと。日本に帰ってきてから優勝した実感が湧いてきたのを覚えています。あの大会でチームに勝ち癖もついたと思う。あれ以後は練習試合や遠征での試合でも負けることが少なくなりました。良いきっかけになったと思います。
 
最終予選は無失点優勝だったけれど、それはDFラインだけでなく、前線から組織的に守備が出来ていたから。本戦でもそれを続けたいです。攻撃では、後ろからしっかりボールをつないでサイド攻撃を仕掛けたり、相手のポジショニングを見て判断し、臨機応変にプレーしたいと思います。
 
——東京五輪につなげるために、今大会で何を得たいですか。
 
いまの日本のチームのレベルが世界の中でどれだけのものなのかがはっきりすると思うので、そこで出た課題の克服を、東京五輪までに取り組んでいけたらと思います。
 

焦りは、つねに持っています

 
——大分ではなかなか試合に絡めず、コンディション調整も難しかったと思いますが。
 
今季のあたまはちょっとコンディション不良があったりして、キャンプの頃から出遅れた感じがありました。リーグが開幕しても怪我上がりだったりしたのですが、4月に入ってからはコンディションが戻ってきました。いまは好調です。トリニータではなかなかメンバーに入れませんでしたが、U-20W杯も目指しつつ、トレーニングを続けてきました。
 
——焦りはなかったですか。
 
焦りは、僕はつねに持っています。でもみんな、そのときの運をつかんだりもして出てくるものなので、練習から100%でやり続けて準備してきました。
 
——片野坂監督の下で成長できていると感じる点は。
 
判断のところなどです。ボールを大事にするのが片さんのサッカー。そのなかで状況判断に関して高い要求をされながら、いま成長している実感があります。
 

僕が何もやらなくても関西人たちがやってくれます

 
——チームの雰囲気をアゲるためには。
 
僕が何もやらなくても関西人たちがやってくれます(笑)。グループに分かれることなくみんなが仲が良いチームです。監督からはこれといって具体的に言われたことはないですが、前回大会から内山監督の下でやっていて、選手とのパイプ役を務めたり、リーダーシップを取ったりしてくれとは言われています。自分なりにも考えてやっています。
 
ピッチでは戦術的な話もします。グループでというよりも、思ったことをみんなが言う感じで。お互いに仲が良く、言いやすい雰囲気があって、本当に良いチームだと思います。
 
遠藤保仁さんがよく「みんながキャプテン」ということを言うけど、僕もそういうタイプです。引っ張ってはいくんですけど、全員がリーダーの意識を持っているほうがいいと思うし。このチームはそういう集団だとも思っています。
 
——内山監督はどんな方ですか。
 
つきあいが長いので(笑)。篤さんがいつもスタッフをイジるのを、僕ら選手たちも一緒になってイジったり。本当に雰囲気が良いです。
 
僕が大分で試合に出ていないなかでメンバーに選んでもらったことにも感謝しています。いろんな場所でいろんな相手と対戦させてもらえて、成長させてもらっています。感謝しかないです。篤さんがいままで僕たちに浸透させてきた戦術を、僕たちが表現できないと意味がない。まずは保証されている予選3試合で、これまで教えられてきたことを表現することが、恩返しだと思っています。
 

国歌斉唱のときは斜め上を見ます

 
——試合前によく聴く音楽などあるのですか。
 
試合前だからということはないですけど、ケツメイシが好きです。『ライフ イズ ビューティフル』とか。『出会いは成長の種』『仲間』とか好きですね。だって良いじゃないですかライフイズビューティフルなんて、「人生は美しい」ですよ(笑)。
 
——個人的なルーティンは。
 
ないですね。全然考えないです。あ、でも国歌斉唱のときは斜め上を見ます。U-17のときまで吉武博文監督が「国歌を歌うときはスタンドを見て」と言っていて、そのときから無意識に角度が決まってます(笑)。下を向くより絶対カッコいいですからね。
 
吉武さんは本当に細かかったです。ミーティングも長いし、試合以外での立ち居振る舞いにも細かかった。それこそケツメイシの『仲間』っていう曲は、吉武監督がチームのテーマソングみたいな感じでロッカールームで流してたんです。ミーティングのときに歌詞のワンフレーズが出てきたり。あの曲はやっぱり良いですよね。最高ですよねケツメイシ。
 

 
…と、最後はなぜかケツメイシ絶賛で終わった記者会見。会議室を出るとニータンが、壮行の即席ゲーフラを持って待っていた。
 
大分から世界へと羽ばたいていく先輩プレーヤーたちのように、坂井も経験を重ね成長していく。いつかこの写真がとても懐かしく貴重なものになる日が来るのだろう。
 
ちなみに坂井は、明治安田J2第11節・京都戦の終盤で途中出場した際、ともにU-20W杯メンバーに選ばれた京都の岩崎悠人に「ナイスゴール」と声をかけたと言う。試合に敗れた悔しさもあったが、代表ではチームメイトの岩崎のプロ初ゴールを祝福した。
 

 
坂井選手は5月11〜16日の直前合宿を経て、17日から韓国ではじまる本大会へと出発します。大分からも、応援よろしくお願いいたします。
 
 
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