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今節の見どころ

積み上げてきたものを発揮し、シーズン前半の集大成として手応えある一戦に

 

今節はシーズン前半戦最後の試合。連敗することなく12勝4分4敗、勝ち点40の首位でこの日を迎えるが、監督も選手たちも、いまだ内容と結果がともなった勝利試合をものにしていないことに、引き続きの課題とさらなる伸びしろを見ているようだ。

 

実に難しい、変幻自在の徳島対策

 
今週は蒸し暑く、ときおり驟雨に見舞われたり、その直後に陽が射して芝から立ちのぼる蒸気でサウナ状態になったりする厳しい気候の中でのトレーニングとなった。ゲーム形式の時間も多く、戦術面も細やかに確認していた様子だ。
 
今節、アウェイで対戦する徳島は、非常に難しい状態にある。6勝4分10敗で現在6戦勝ちなしの4連敗中で17位。今季は渡大生や馬渡和彰が移籍し、シシーニョや呉屋大翔、大本祐槻らを補強したが、昨季の好調とは裏腹に、2度の3連勝を挟んで負けと引き分けが続いている。昨季から指揮をとる戦術家、リカルド・ロドリゲス監督は毎試合、システムやメンバーを変え試行錯誤しているが、なかなか結果に結びつかない。
 
そんななか、6月21日に守備の中核だった大崎玲央が神戸に引き抜かれた。同27日には杉本太郎の右ハムストリングス腱損傷による離脱が発表された。14日に獲得が発表されたピーター・ウタカはまだ出場しないはずだが、これではさらに徳島の出方が読みづらい。片野坂知宏監督は「いろんなパターンやオプションを準備しておかなくてはならない」と、周到な準備の必要性を口にした。
 

相手の変化を察知し、必要に応じて対応を

 
徳島の戦力の個々の力量は高く、シシーニョや島屋八徳ら警戒しなくてはならない選手が並ぶことが予想される。彼らを攻守においてまとめながら牽引しているのが、ボランチやアンカーの位置に入る岩尾憲だ。苦しい状況のときには精神的支柱も務めるキャプテンで、ここは確実にケアしなくてはならないところ。
 
徳島のシステムやメンバーによって、こちらもどのようなポジションを取り攻守にどう戦っていくかが左右されてくる中で、いくつか準備したオプションを使い分けながら、臨機応変に対応していくことが求められる。リカルド・ロドリゲス監督は試合中にも細やかに立ち位置を変えさせるので、ピッチでもテクニカルエリアでも相手の変化を察知し、見極めて、こちらも必要に応じて変化していくことになるだろう。高度でマニアックな采配合戦が繰り広げられそうだ。まさに、28日に掲載した片野坂監督インタビューが、観戦のヒントになるのではないか。
 
選手たちにとっては、瞬時の判断でこれまで積み上げてきたものを的確に繰り出せるか、またそれがチームとして一体感を持っているかという点が試される。シーズン前半の集大成として、手応えのある一戦としたい。
 

練習後の監督・選手コメント

 
■片野坂知宏監督
 
徳島は選手が抜けたり離脱したりで、どういう形で来るのかが未知。いろんなパターンやオプションを準備しておかなくてはならないと感じるが、これまでもいろんな相手とやってきた積み上げがあるので、相手がどういう形でどう来ようが、攻守に意思統一して自分たちの戦い方で臨むことが大事になる。チームとしてバラバラにならないようにしたい。
 
相手も変化するだろうが、こちらも変化して戦わなくてはならない状況になるかもしれない。そうなってもいいように紅白戦で狙いを合わせた。
 
アンカーやボランチに入ってくる岩尾くんは、前を向くと攻撃の起点になるし、キャプテンとして責任感のあるプレーでゲームをコントロールできる選手。チームで管理しなくてはならない。相手の中盤の構成がどうなるかわからないが、島屋くんやシシーニョなど技術も判断も高くアイデアも持つ選手がいるので、対応できるようにしたい。
 
■MF 38 馬場賢治
 
徳島は調子が良くなくてシステムを変えているのかとも思うが、逆に言えばそれに対応できる選手が揃っているということなので、気をつけなくてはならない。状況を見極めながらプレーしたい。個々が上手く力量の高いチームなので難しい試合になると思うが、準備していることと、いまのチームの良さをしっかり出せれば勝てると思っている。アウェイでしっかり勝ち点を取りたい。
 
岩尾憲はしっかり抑えなくてはならない。付き合いが長いのでどういうプレーが好きでどういうプレーを嫌がるかはわかっている。そこをケアすることで相手の出所も限定されてくる。出た選手の特徴にもよるが、どういうふうにマークするかはしっかりコミュニケーションを取りながら対応したい。
 
■MF 33 丸谷拓也
 
ここ最近は最終ラインでプレーしてみて、ボールを受けたときに前線の動き出しを見ることの大切さをあらためて考えた。ボランチよりも見やすい部分もある。持ち運べるチャンスがあれば積極的に攻めたい。相手によって攻撃の選択肢も変わってくるが、パスなのかドリブルなのかを判断しながらプレーしたい。守備に関しては周囲にも助けられている。感謝している。
 
徳島は相手のシステムもわからないが、自分たちが自分たちのサッカーをできるかどうかが大事。どういう状況になっても自分たちからアクションを起こしてサッカーができるかどうか。
 
結果だけ見ればシーズン前半戦は良い結果だが、まだ半分。この半分で学んだことがたくさんあるし、良かったところ悪かったところを参考に生かして、シーズン後半を戦いたい。シーズン序盤に比べると、一人一人がどういうプレーヤーかを理解しており、それを生かしながら攻撃や守備の仕方を共有できている。チームとしてもっとレベルが上がればと思う。
 

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