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試合レポート

クオリティーの差を突きつけられての敗戦。収穫の有無は個々の今後に委ねられる

 

昨季まではJ1リーグ戦に主力として出場していたメンバーが居並ぶ神戸。地力や経験値で優る相手を前に、やりたいことを存分に表現できないまま0-2で敗れた。悔しさの克服を目標に、チームはさらなる成長を誓う。

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神戸のシステムは4-4-2だった

 
負傷離脱から復帰したメンバーもいればコンディション不良で戦線を外れた戦力もいた中で、片野坂知宏監督は先発11人とベンチスタート5人を選んだ。
 
神戸はこれまでのルヴァンカップ2戦を戦ったメンバーがピッチとベンチに並んだが、フォーメーションは前の2戦で布いていた4-3-3とは異なり、ウェリントンと田中順也がトップに並ぶ4-4-2システムだった。
 
連戦でもあり、直前のトレーニングでは4-3-3の相手を想定した守備の確認しかしていなかったため、新戦力が多く並んだピッチでスムーズに対応できなかった部分もあったようだ。指揮官は試合後に「準備不足の部分があった」と振り返ったが、昨季のチームもそうしてきたように、ここから実戦や練習を重ね、どのような状況でもピッチ内で判断できるだけの共通理解を積み上げていきたい。
 
前半途中には止んだが、日中から降り続いた雨のためピッチはスリッピー。立ち上がりから流動的に攻める神戸は田中順也や郷家友太が難しいポジションを取り、それをつかまえきれない大分はブロックを作って粘り強く守りながらチャンスをうかがった。
 

チャンスも作れたが最後の精度が足りず

 
15分、オナイウ阿道のスルーパスに馬場賢治が抜け出すが、相手守護神キム・スンギュが勇敢かつ落ち着いて対応。19分にも高畑奎汰がクロスを送ったが、ファーに走り込んだ高山薫とはわずかに合わず。
 
24分、縦パスを受けた小川慶治朗のドリブルを止めきれず深く進入されると、そこからのマイナスのクロスをウェリントンに収められ先制される。さらに38分にはドリブルで攻め上がった三田啓貴のシュートをポープ・ウィリアムが取りこぼしたところで田中順也に追加点を許す。
 
片野坂監督は後半頭から、長谷川雄志と後藤優介を下げ、島川俊郎と小手川宏基を投入する二枚替え。島川と小手川が相手の間でボールを落ち着かせることにより、流れを手繰り寄せた。だが、2点先行した神戸はコンパクトな守備陣形を保ち、大分に好機を作らせない。79分には庄司朋乃也をベンチに下げて島川と小手川を一列ずつ下げ、伊藤涼太郎を投入して攻撃に勢いを持たせるが、神戸も交代で攻撃陣をリフレッシュ。互いに攻め合ったが、2-0のまま長いホイッスルを聞いた。
 

今日の課題を今後につなげられるか

 
経験値の高くないメンバーが多く出場した中で、相手のプレッシャーを受けると、攻撃時の判断やプレーの質に課題が目立った。特に前半はなかなかボールを運ぶことが出来なかった上に、前線のコンビネーションも未成熟で、チーム戦術を十分に表現するには至らなかった。
 
試合後に指揮官は「もう少しやれると思ったが…」と難しい表情も見せたが、力量高い神戸の選手たちとのマッチアップを「経験が積めたし、足りないことがわかったと思う。それもひとつの収穫」と捉えた。ただ、ルヴァンカップに出場した選手にアピールしてリーグ戦に絡んでほしいという期待は、今回は叶えられなかったようだ。
 
馬場賢治は「今日出来なかった部分、試合に負けた悔しさを、成長の糧にしていかなくてはならない」と、厳しく前を向いた。
 

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