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試合レポート

7試合ぶりの白星に“市陸”が沸いた。伊佐と三平の2得点で逃げ切り勝利

 

17年ぶりの大分市営陸上競技場でのリーグ戦。得点力不足の課題を吹き飛ばすように、J1初先発の伊佐耕平が躍動し、三平和司も今季初ゴールを射止めた。終盤は湘南の猛追に押し込まれたが、なんとか逃げ切って7試合ぶりの勝利。記憶に残るJ1ホーム50勝目となった。

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失点したくない湘南は慎重な入り

 
シーズン序盤に得点を量産した藤本憲明が神戸へと移籍した後の4試合、合計わずか1得点の得点力不足は深刻な課題だった。藤本が得点できなくなってから得点を重ねていたオナイウ阿道も、その長所を発揮しづらくなっていた。粘り強い守備で補ってなんとか勝点1を積み上げていたが、得点しなくては勝点3は取れない。中断期間にフィニッシュの精度を追求したチームは、先週のトレーニングマッチ・宮崎産業経営大戦で結果を出した後藤優介と小林成豪をベンチに控えさせ、得点を狙いにいく姿勢全開の布陣で今節に臨んだ。
 
だが、湘南も3戦未勝利と苦しい状況。先制点を奪われたくない思いをあらわに、おなじみの“湘南スタイル”のハイプレスを抑えめにして、バランスを取りつつ試合に入った。大分に背後を取られないよう連動しながら守り、縦パスが入ったところにメリハリをつけて寄せる形を取っていた。
 
高木駿と鈴木義宜がビルドアップをスタートしても、相手が思ったほど奪いに来ない。1トップの伊佐耕平にボールを集めたり、オナイウと三平和司が裏に抜けたりしようと配球するのだが、湘南の守備陣にケアされてしまう。
 
どちらかというと湘南のほうが好機を多く築く立ち上がり。8分、湘南のFKでは梅崎司が小さく出し杉岡大暉が直接ゴールを狙ったが、サイドネットを揺らすに止まった。その後は慎重に攻め合いながら、拮抗した前半となる。
 

背後がダメならと攻め方を切り替える

 
だが、DFラインの裏をしっかりケアされている代わりに、次第に三平とオナイウが少し下りてスペースでボールを受けることが出来るようになった。大分の攻撃の形が見えはじめる。大分の選手たちのポジショニングに対し、湘南は守備をハメきれず、奪いどころを定めきれない。
 
スコアが動いたのは42分。鈴木からのパスを受けた岡野洵がダイレクトでクサビを入れると、伊佐がスルー。その動きにも惑わされたように岡本拓也がコントロールミスでボールをこぼすと、すかさず伊佐がそれを拾い、タメてから三平にパスした。三平は細やかな動きで相手を剥がしてコースを作ると、狙いすましてシュート。ゴール左隅に流し込み、ムードメーカーの今季初ゴールで先制に成功した。
 
湘南は前半アディショナルタイムにも痛恨のミス。齊藤未月のバックパスが中途半端にこぼれたところを伊佐がカットし、時間を作りながら持ち上がると、並走してきたオナイウにパス。オナイウの思い切りよく振り抜いたシュートは秋元陽太に掻き出されるが、ボールは小林裕紀とともに詰めていた伊佐の元へ。高い打点からヘッドで地面に叩きつけたシュートは秋元の脇をくぐり抜け、2点目となる。J1初先発の伊佐のJ1初ゴール。試合は2-0で折り返した。
 

3点目を仕留めきれないうちに傾いた流れ

 
後半頭、両指揮官が動く。片野坂知宏監督は足に違和感を訴えた伊佐を大事を取って交代。オナイウを頂点に上げ、シャドーに嶋田慎太郎を入れた。湘南の指揮を執る高橋健二コーチは、U-22代表帰りで疲労の見える齊藤を菊地俊介に代えた。
 
後半も湘南は慎重にバランスを崩さず、コツコツと1点ずつ返す姿勢を貫くが、試合は余裕をもって運ぶ大分のペース。大分は65分に三平を小塚和季に代え、前線の起点を増やそうとした。だが、その1分後に湘南が山田直輝に代えてタイプの異なる野田隆之介を右シャドーに入れると、流れが変わる。野田はパワーを生かし、サイドで起点を作ったり周囲と連係したりしながら大分を押し込んでいった。
 
猛追する湘南に対し、何度か高木のファインセーブでピンチをしのいだが、ついに82分、ハイボール処理をファンブルしたところで野田に1点を返される。
 

“脱・藤本”へ、新たな攻撃の形を目指す

 
59分には嶋田の右CKに三竿雄斗が頭で合わせたり、終始勢いを損なわない仕掛けで相手を翻弄していた田中達也が84分に1対1の局面を迎えたりという決定機もあったのだが、体を張る相手に阻まれて3点目を奪えなかったことが、流れを湘南へと傾けてしまった。
 
片野坂監督は90分、足を痛めた岡野をベンチに戻して左WBに高山薫を入れると、島川と小塚を一列ずつ下げて、田中を左シャドーに配置して防戦一方の状況をしのぐ。心臓に悪いアディショナルタイム4分を逃げ切って、試合は2-1で終了した。
 
4試合ぶりの得点と7試合ぶりの白星に、“市陸”のスタンドを埋めたサポーターが沸いた。藤本抜きの攻撃の形が、ようやく機能しはじめている手応え。ほっとした表情を見せながらも3点目が取れなかったことを課題としつつ、チームはすぐに、中3日で迎える天皇杯ラウンド16・広島戦への準備をはじめる。
 

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