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闘う言葉

片野坂知宏監督「リスクを負って数的優位を作り、崩す狙いだった」

 

【記者会見】

まず最初に、今日は熊本・大分地震から1年。大分県でも多くの方が震災に遭われ、まだ復興に向けて頑張られているなかで、われわれとしても今日は勝って、そういう方々の活力となるようなゲームをしたいということで選手を送り出した。選手は本当に我慢強く最後までアグレッシブに自分たちの戦いをやってくれて、なんとか1点こじあけて勝ち点3をプレゼント出来たことに、監督としてほっとしている。

試合のほうは金沢さんがおそらくああいう形でブロックを作り、守備から速い攻撃をしてくることを想定していた。ビルドアップのところで上手く持ち出せはしたのだが、最後のクオリティーや判断のところで金沢さんの守備をなかなか崩すことが出来ず、焦れる展開になった。後半、そういう中でも慌てずに自分たちのサッカーが出来るように、ボールを動かしながら一瞬の隙を突こうということで、良い形で1点取ることが出来て良かった。

選手は短い準備期間で今日の試合に向けて狙いをもって準備してくれた。また危ない場面も体を張って無失点に抑えてくれたことは評価できる。今後もしっかりと自分たちの戦いを続けていきたい。

——マンツーマンディフェンスが予想された金沢の守備に対してどういう準備をして臨んだか。

マンツーマンになるのかちょっとブロックを作ってくるのか前から来るのか、いろんな想定はしていたのだが、中を閉めた守備をしてくるところは予想どおりだったので、逆にそういうところで自分たちはビルドアップで上手く持ち出すことが出来た。

それで自陣から相手陣地に持ち込むことは出来ていたと思うのだが、そこからの部分に関しては、金沢さんも人数をかけて守っていたので崩すのがなかなか難しかった。そういうなかでも選手はチャレンジしてくれたし、もう少しクオリティーや判断が良ければ決定機になったなという場面も何度かあったので、そういうところをまた練習から積み上げていければ、ああいう形で来られるチームに対しても、われわれが上回っていけるのではないかと思う。

【囲み取材】

——相手の守備のやり方はどのように読んでいたのか。

これまでの試合でも3-4-2-1の相手に対して4-2-2-2の形で守備をしていたので、もしかしたらわれわれに対してもそうやってくるのかなと思って準備していた。

金沢さんが後ろ6枚の守備でやっているのであれば、こちらがリスクを負って後ろから持ち出しながら数的優位を作って、相手が食いついてきたところ、変化が起きたところのスペースを上手く突いて崩そうとした。ノリ(鈴木義宜)とフク(福森直也)が積極的に上がってくれた。そういうところからのコンビネーションやクサビのパスやクロスの精度はもうちょっと上げたいところ。

——今日は作戦がハマったが、今後の試合に生かせる部分は。

どうかな…こんな形でやってくるチームは少なくて、完全なミラーでマッチアップしてくると思うし、次の湘南も前からプレッシャーをかけてくると思うので…。ただひとつ、受け方やバランスなどについては、一歩前進したと思う。

——短い準備期間で相手対策を施し、それを表現したという点での評価は。

良かったと思う。昨日も試合前日で本当はゲームをやらない日なのだが、2日続けて紅白戦をやった。オフ明けから3日しかなかったなかで、体が重そうなところもあったのでもう少し叩きたいなと思い、昨日も短い時間だがゲームで確認したのも良かった。

——一昨日は厳しいゲームになりそうだと話していたが、この2日間で何が変わったのか。

選手がピッチの中で落ち着いて判断し、自信を持ってプレーしてくれた。ピンチもあったし、先制点を取られたかと思った場面もあったが、つなぐサッカーをしているなかでは1本2本は変な奪われ方をしてそういうピンチになることも想定していた。(竹内)彬も本当に体を張って守ってくれたし、途中出場の(川西)翔太も守備のところで頑張ってくれていたのでなんとか防ぐことが出来たが、あそこで逆に金沢さんが先制していたら、厳しい試合になっていた。もっと学ばなくてはならないこと、やるべきことは多いよという試合になった。そういうところも含めて0-0の長い時間のなかで、最後まで焦れずにやってくれた。選手はよく戦ってくれた。

——前半の攻めている時間帯にセットプレーでも1点取れていればという思いは。

セットプレーでも狙いがあったし、実際に合っていたしチャンスにもなっていたのでそこで取れれば良かったのだが。ただ、後半もあるし焦れずに90分の戦いをというところで。こちらもいろんなオプションがあるなかで、ああいう形でやってくれたのは良かったと思う。

——相手の15番が入ってから終盤にかけては攻められたが、それでも落ち着いてプレーしているように見えた。

落ち着いていた。つなぐときはつなぐし、蹴るときは蹴るし、球際とか切り替えとかについても。金沢さんも最後はシンプルにやってきていたので、難しいことをしなくてもよかったこともあり、そういうところで整理できていたのではないかと思う。

——日々のトレーニングの積み上げが感じられた試合だったか。

そうですね…もうワンランク上げればというところ。まだまだ。ボールをつないで相手陣地に持ち出すとか、食いついたところの変化を見るとかいったところはだいぶ出来てきているので、あとはアタッキングサードとか最後の部分のクオリティーや判断を上げれば、相手がどんな形で来ても自分たちの戦いが出来るようになっていくのではないか。ただ、次の湘南にしても、京都にしても松本にしても、力を試されるゲームだと思う。

 

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