【練習後】片野坂知宏監督「勝利のポイントは切り替えや球際」

 

急遽、練習を一部非公開にしてファンやサポーターの方にも申し訳なかったが、集中してトレーニングすることでチームの意思を合わせたかった。今後もそういうことがあるかもしれないのでご理解いただきたい。選手は集中して取り組んでくれた。

練習前のミーティングでは愛媛の攻守における特徴を伝えた。愛媛はハードワークしてくるので、そういうところで負けないことと、チームとして合わせることが大事。熊本と似ている感じもするがシステムは3-4-2-1。こちらがしっかりボールを動かせるか、リスク管理できるか、怖がらずに自分たちの戦いが出来るかといったところがポイントになる。

——また怪我人が出ているようだが。

メンバー選考に関しては悩むが、これまでも、つねにベストメンバーで戦えるわけではないことは想定して準備してきた。逆に底上げにもなるし、そうやってチャンスを得た選手が、同じようにコンセプトを合わせて良い結果を出すことで競争も激しくなり、チームの底上げにもなるので、そちらを期待したい。

コンバートしたりシステムを変えたりすれば戦力のやりくりは出来る。徳島戦でも途中から4バックに変更して、そこからチャンスを作ることが出来た。愛媛も守備が堅く、どちらがボールを保持できるか、また試合展開によって、4バックにするほうが良い場合もあるかもしれない。状況によって使い分けていきたい。

——準備期間が前節より2日少ないが。

これまでもヴェルディや徳島といった3バックの相手とやってきたので、そこで出た課題をしっかり修正するよう確認した。今後の対戦相手にも3バックシステムのチームが多いので、そういう相手を上回れるようにしたい。

——予想する試合展開は。

硬い試合になると思う。判断と質で上回ってくれればチャンスが増えるのではないか。愛媛は先制するとより堅くなるし、前がかりになった相手をひっくり返す迫力があるチームなので、先制点はこちらが取りたい。勝利のポイントは切り替えや球際。愛媛の切り替えは特に早いので、リスク管理とともに切り替えでも相手に負けないようにしたい。