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闘う言葉

【練習後】片野坂知宏監督「町田はストロングポイントを生かして得点を重ねている」

 

——今節に向けて準備期間が短い中で、どういう点に留意したか。

昨日のゲームはある程度自分たちの戦い方でやったが、ポゼッションではボールの動かし方や判断と質をもう一度立ち上げた。今日はミーティングで町田の映像を見せてゲームでも刺激を入れた。紅白戦は、対町田の狙いに従って、選手たちが意図を持って取り組んでくれた。手応えはまずまず。

今節は最終ラインのメンバーが変わるが、練習試合などでも合わせてやっているし、大丈夫だと思う。明日はまたセットプレーのところを合わせてやれるように準備したい。また、町田戦のあと中4日で東京V戦で、さらに京都戦までが連戦になる。全員で戦えるように準備したい。

——町田の現在をどう見ているか。

町田はブレずに自分たちの戦いを貫いているし、ストロングポイントを生かして得点を重ねている。そういうところでも一瞬の隙を与えないように、後手に回らないようにしなくてはならない。

リーグ前半と天皇杯でアウェイで対戦したが、良いゲームは出来てもこちらも失点しているし、簡単に勝てる相手ではない。引き締めて入らないと痛い思いをするだろう。無失点にこだわり、得点の方も、チャンスは何度かあると思うので、そこでしっかり決められるようにしたい。

——町田はどの選手がどの位置で出てくるかもわからない。

それもある。2トップがどういうタレントで来るか、SHも、ボランチを含めてどういうメンバーで来るか。ただ、やり方としてはあまり変わらないと思うので、その中でチームとして隙のない守備をしながら、相手のウィークを突く動かし方で攻撃したい。

——特に警戒しなくてはならないのは。

戸高くんが前線に入るのかサイドに入るのか。サイドにしても左右どちらでも決定的な仕事が出来るし、嫌なところに入ってきて、ボックス内で仕事が出来る。技術と判断の良い選手なので、チームとしても管理しなくてはならない。

——ゲームプランは。

相手が前から来るか構えてくるかというところもあるが、ボールを持つ時間が長くなるかもしれない。相手もそれは想定内でやると思うので、中途半端に奪われたりミスが起きたりして先制されると厳しくなる。攻撃はしっかりやり切るようにして、守備はセカンドボール対応、中盤の攻防を制するような戦いをしなくてはならない。

——相手が2連敗中ということで難しさはないか。

どうだろう、その前に結構勝っているので。われわれに対してもチャレンジしてくるだろうし、2年前のJ2・J3入れ替え戦で大銀ドームにも良い印象があると思うので。あのときピッチに立っていた選手も何人か残っているし、僕も見ていて非常に悔しい思いをしたので、その借りはしっかりとホームで返したい。

2年前に悔しい思いをした選手はそれをぶつけてくれるだろうが、逆に空回りせず、自分たちの戦いが出来るように合わせてやりたい。