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闘う言葉

片野坂知宏監督【記者会見】「横浜FCさんは本当に強いチームだった」

 

雨の中、アウェイの横浜までたくさんのファン、サポーターの方がいらしてわれわれの後押しをしてくれたことにまずは感謝申し上げたい。最後まで声を嗄らして応援していただいたのだが、難しい試合となり勝点3をプレゼントできなかった。そのことを自分もしっかりと受け止め、残り2試合に向け、みなさんに勝点3をプレゼントして喜んでもらえるように、そしてホーム最終戦でもいい締めくくりができるように、いいゲームができるよう準備したい。

厳しい試合になることは覚悟の上で臨んだ。イバ選手と野村選手が出場停止で、どういうメンバーが来るか予想していたのだが、メンバー表を見たときに、やはりホームで攻撃的にやってくるのだなと感じた。硬いゲームにはなったのだが、選手たちは自分たちの狙いを合わせてチャレンジしてくれたと思う。

こういう状況や相手のプレッシャーといった外的要因が選手たちにどれくらい影響していたかはまたあらためて話を聞いてみたいが、少し焦りすぎたり、自分たちの攻撃の狙いの最後の部分でクオリティーが足りなかったのかなと感じている。ただ、われわれはチームとして全員で狙いを合わせて戦っているので、積み重ねがある中で、次のゲームに向けて切り替えて準備するしかない。

横浜FCさんのミドルシュートにしてもFKにしても、素晴らしいシュートだったと思う。ミスから危ない場面を招いたこともあった。たとえば今後、J1に上がったときに(相手チームには)そういう選手がたくさんいる中で、それを防がなくてはならない。球際の強さや走ってくる相手に対しても、自分たちも負けないように戦わなくてはならない。それを今日は学びに変えて、残りの2試合、そしてその先を見た中での戦いで狙いを合わせてできるようにやっていきたい。

横浜FCさんは本当に強いチームだった。以上です。

——残り2試合をどう戦うか。

これまで40試合を戦ってきて、われわれはつねに目の前の試合に対していい準備をして、先発で出た選手、交代した選手がそれを出し切ってやっている。その準備をしっかりとすること、金沢戦への狙いを合わせてやること、これしかないと思うし、金沢戦に向けても変わったことだとか違うことはできないと思う。これまで積み上げてきたことプラス選手ひとりひとりのクオリティーを上げられるなら上げたい。うまくチームとして戦える戦術、組み合わせ、そういった部分を来週1週間、合わせてやりたい。

——今日は監督の声は嗄れずにもったのか。

今日はなんとか大丈夫だった。ピッチと近かったのでよかった。やはりちょっと嗄れるのではないかと怖かったが、ずっと飴を舐めたおかげで。もしかしたら指示が足りなかったから負けたのかもしれないが、僕もまた声が嗄れるくらい選手と一緒に戦って、いい成果を出せるようにしたい。

——試合前、選手たちに硬さが見られるなど異変は。前半にパスミスが目立ったが。

いや、特になかったと思う。そういう雰囲気を感じつつ、僕もコーチ陣も選手への声かけをしたが、選手はリラックスしている感じもあったしいい緊張もあった。決して今日のゲームに向けて悪い意味で緊張しているという感じはなかったと思う。

横浜FCさんのプレスがあったりしたので。ただ、0-0の拮抗した展開の中でゴール前でボールをリスクを負ってGKからつなぐのは、ミスすると即失点につながるので怖いものだと思う。それでも選手たちは勇気をもってやってくれたと、僕は逆に思う。あそこで怖がって蹴ってしまってはわれわれのサッカーではない。

そういう中でやれるかどうかが、今後もし上を目指す、上に上がるという状況では、もっとプレッシャーがかかる。今後J1に上がったとしたら、われわれはいちばん下からの戦いになる。J1だろうがJ2だろうがプレッシャーがかかろうがどういうゲームだろうが、あれをやりきれないといけないと思う。だから僕は選手には求めたし、あのサッカーは自分たちがやるべきサッカーだと思うので。ミスは起こりうると思う。それは取り返すしかないし、そうなったことを学んでまた次に生かすしかない。だから、蹴ろうとは思っていなかったし、僕はああいうミスはあってもいいと思う。そこを選手に切り替えさせるようにしなくてはならないと思っている。

——こういう挑戦的な戦い方でいまの順位にいることについては。

いまちょっとこういうやり方をしているのだが、最初の頃は3-4-2-1で攻撃の形も違っていたり、この40試合の中で戦術も開幕戦から少しずつ進化したり、違う形で選手たちにトライさせたりしている。でも、こうやって違う形になったとしても得点したり結果を出したりしてくれているところは、選手がチャレンジしてくれているし、われわれが提示する狙いを選手がしっかりと理解してやってくれていると思う。

チームとして戦えているからこそ、得点力であったり勝点を積み上げるというところにつながっていき、試合でチャレンジすることによっての成功体験の中で自信をつけていっていると思う。

——リスクを負うことを恐れるなとずっと言い続けている。

はい。攻撃に関してはチャンスだったら関わっていくことも大事だし、関わることによって数的優位を作ればチャンスが広がるし、相手を押し込むこともできると。ただ、バランスをしっかり取ること、というのは話をしている。選手もそれっをしっかり理解している中でやれていると思う。

でも、そこから先。崩しだとか攻撃はいい形でできたとしても、フィニッシュだとかクロスだとかラストパスだとかは、まだまだJ1に上がるレベルに、もう少し、達していないのかもしれない。だから今日はこういう結果になったんじゃないかということも、少し感じている。

——先制点がカギになると話していたが、先制後も流れを掴みきれなかった。難しさは。

前半はなかなか攻撃がうまくいかなかったり、ミスからピンチを招いたり、失い方が悪くてカウンターを受けたりといういこともあった。それもチャレンジだとは思うのだが。最初に言ったように、少し攻め急いでしまったところがあったのかなと感じていた。

後半に入る際に「0-0の状況なんだよ」ということを伝え、バランスを崩さずに、でもチャレンジしながらやっていこうと話した。後半の入りはすごくよかったと思うのだが、そこで追加点を取れていればもっと違った形になったのかもしれない。危ない場面もあったし、そこは本当に紙一重のところだと思うのだが、選手の中ではやはり先制点が取れて、これでいけるんじゃないかというような気持ちはあったと思う。

佐藤くんのミドルシュートもバーに当たったし、1失点目もバーに当たったこぼれ球。ああいうミドルシュートは、バイタルエリアのところで少しでも寄せが遅くなると、そういうことはJ1でもあること。FK2発も、レアンドロ・ドミンゲス選手のキックの質、中への迫力のある入り。ああいうのも防げるようにならないといけない。ああやって同点に追いつかれ逆転され3点目も取られるという展開は、本当にダメージがあったと思う。

そういう中でも選手は、最後まで戦いの中でチャレンジしてくれたしチャンスも作ってくれたと思う。本当にちょっとのところでどういう展開になっていたかわからない中では、決して切れることはなかったと思うし、その姿勢を貫いてくれたことに感謝している。残り2戦もそういう姿勢が大事だと思っている。

——今節の内容を踏まえて、次節以降の戦い方は変わってくるか。

まあ、相手もあるので。横浜FCさんのように金沢さんが来るかどうか。金沢さんがどういう形でわれわれに対して来るかというのもあると思うので、また相手のゲームを見たり自分たちの選手やチームの状況を見たりして、どのくらいダメージがあるのか、どの選手がコンディションがいいのか、調子がいいのかを見極めなくてはならない。

戦い自体のベースを変えるつもりはないが、金沢さんがどういう戦い方をしてくるかということを、しっかりと分析し、選手に提示して、90分切らさずにやって勝点3につなげること。これは40節までずっと変わらずやってきたことなので、残り2節も同じようにやっていきたい。

 

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