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闘う言葉

【記者会見】片野坂知宏監督「トレーニングはピッチで嘘をつかないとあらためて感じた」

 

代表ウィークによる2週間のブレイクがあり、ひさしぶりの試合。ホームに湘南さんを迎え、まずは勝つことが出来たこと、とにかくそれがうれしい。本当に勝ってよかった。

9月はホームゲームが今節しかなく、そしてコロナの状況の中でも、たくさんの方にゲームを見にお越しいただいた。そういった方々にひさしぶりにホームで勝点3プレゼントできてよかったと思う。

湘南さんが中断期間に監督を代えられて、どのようなメンバー、戦い方でわれわれに対して準備してくるかと予想する中で、まったくわからない状況だったのだが、山口監督になられても「湘南スタイル」は貫かれ、ハードワークして戦って走って上回ってくるチームだと思ったので、まずはそういったところで戦う姿勢を選手に求めて準備させるようにした。

この期間のトレーニングでしっかりと選手を見た中で、ピッチで戦える準備が出来ている18人を選んだ。そうやって2-0で勝点3を取れたことはすごくよかった。やはり日頃のトレーニングは非常に大事で、そのトレーニングはピッチで嘘をつかないものだと、あらためてゲームが終わって感じた。

そういうトレーニングの中からの競争が、選手の成長、そしてチーム力につながっていくと思うし、どういう状況であれわれわれはそういう姿勢で競い合い、選ばれた18人が自分の持っている最大値を出して、今日のように最後まで集中を切らさずハードワークして勝点3を取るゲームを、今後もしていくことが大事になる。

また今後の10試合に向けても、そういう姿勢を貫きながらしっかりと狙いを合わせて出来るようにしていきたい。

次のゲームは金曜日で少し準備期間が短いのだが、アウェイで鳥栖さんとの九州ダービー。本来であれば、コロナの状況がなければたくさんの方々がダービーを楽しみに来られると思うのだが、来られない方々のためにも、いまはアウェイで勝点が取れていないが、強い鳥栖さんにチャレンジして、勝って、この勢いを今後につなげ、自分たちの目標を達成できるように、また全員でいい準備をしてパワーを出せるようにしていきたい。

——今日はメンバーを多く入れ替えたが、純粋にトレーニングでよかった選手を起用したのか、湘南相手の狙いで選んだのか。

僕自身も経験や知名度でメンバーを選ぶつもりはない。いまはコロナの状況でなかなかトレーニングを見に来られないのでわからない部分もあると思うが、わたし自身が選手に求めるのは、ピッチで集中してアグレッシブに、どれだけ次のゲームに向けての準備をしているか、闘う姿勢をもってやってくれているか。必ず、トレーニングのピッチが公式戦のゲームに出てくる。そういうところを日頃から選手には求めている。その姿勢をしっかりとトレーニングの中で出している18人を、今日は選んだつもりでいる。

トレーニングでも体を張ってハードワークして集中し、球際で戦って走ってというベースの部分を、すごくやってくれていたメンバーだったので、こういう結果につながったこともすごくよかった。

もうひとつ、湘南戦に向けてのメンバー選考というところも、もちろんあるところではある。ただ、ベースはそういったところを見て選ぶようにしているので、今日の勝利はチームにとっても非常にいい刺激になるし、選手にとってもまた今後の競争が出てきて、それがチーム力につながっていけばいいと、期待の持てるゲームになったと思う。

——いま選手起用の理由を話された中で、今日は個々の選手の特長が、戦術的狙いの中でもよく生きていたと思うが。

最終ラインに関しては湘南さんの高さ、特にウェリントン選手がいるので、そこにどう対応するかというのももちろんあった。ただ、3枚の右に今節、刀根を抜擢した理由は、もちろん高さもあるが、刀根がトレーニングですごく集中して戦い、アグレッシブにやっていた。いまの状態がすごく良く、この湘南戦に向けてというところでも、ひとつ刀根の良さが生きるところになるかなというところでチョイスした。

小出に関しても、紅白戦を含めゲーム形式のトレーニングをやっていく中で、状態がすごく良くなってきていて、タスクを与えるとシンプルにそれをやってくれるし、そのタスクを遂行する力には非常に良いものがある。ボールを持ったときやゴール前でも、クロスを上げたり、フィニッシュでもシンプルにというところで、ある程度、自分の中で思い切ってプレーしてくれたことが、こういう結果につながってくれたのかなと思う。トレーニングでも僕が求める戦術のタスクをしっかりと遂行し、戦術の狙いの中での役割においても良いプレーをしてくれるということで先発に選んだ。

前線の渡邉にしても長沢、小林成豪の3人にしても、特に渡邉は本当にアグレッシブにプレーして球際で戦い、とにかく得点したい気持ち、勝ちたい気持ちが練習から伝わってきていた。それにいいプレーをしていたので、「これは使うしかない」と。そして長沢は経験もある中で、やはりこのチーム、クラブに対して自分が貢献したい思いや選手を引っ張る姿勢などは非常に素晴らしいものがある。そういったバランスを考えた中でトライさせた。

やはり2点目がすごく大きかったと思うのだが、その2点目を挙げた伊佐も、本当にトレーニングから手を抜かず、周囲に求め、求めるぶんしっかりと自分もやる。技術や上手さは高いレベルにあるかどうかはわからないのだが、今日のゲームのような、球際で戦って、途中から出てパワーを出して、追加点を自分で取りに行って、というところは、トレーニングの中からすごく出し切ってやってくれていた。その表現が、やはり公式戦でも出る。そうやって伊佐のよさが、こういう形でチームを助けてくれたと思っている。

——4試合連続先制したが、先制後のゲームの作り方については。

状況がいろいろ変わる部分があり、対戦相手も変わってくる中で、今日の湘南さんがわれわれに対してどういう狙いで来るかというところもあったので、一概に言えることではないかもしれないが、やはり先制点を取ることはすごく大事で、今日も早い時間ではなかったが、まず先制点が取れたことは大きかった。

ただ、これまでの戦いでは時間帯によって、得点後、飲水前後などに、われわれのピンチになったり失点したりするところがあったので、そういうところでより集中力を高めてやろうというところと、守備のところでも前は行くが後ろがついてこないなどバラバラにならないよう、また攻撃でも後はつなごうとしているが前は背後を狙ってつながらないというようなことにならないように、大枠の基準を選手に伝えた中でプレーさせるようにした。

そして、1点では難しくなるので追加点をどうやって取るかということも交代選手を含めて考えた中で、伊佐が個人で本当によく戦ってくれて追加点が取れたことが、この試合の勝敗を決めたと思う。あとは湘南さんも新監督になった中で、まだまだこれから構築していくことになるのかなというところ。攻撃に関しても早めにメンバーを代えられてパワーを出してきた中でも、われわれの守備は集中を切らさず隙を作らずに、そういうパワーに対してもしっかりと粘り強く対応してくれた。それがすごくよかったと思うし、なによりもクリーンシートで終えたことが、次につながる自信になっていくのではないかと。

ただ、次の対戦相手の鳥栖さんは、いま勢いもあるし、金明輝監督の戦術が浸透していて、若い選手にもクオリティーがあり勢いもある選手がたくさんいる中で、簡単な相手ではない。そんな相手に対しても、アグレッシブにわれわれらしい戦いが出来るよう、今日の勢いを次節の九州ダービーにぶつけて、いい結果を出せるようにやっていきたい。

 

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