DF 44 𠮷田真那斗「ノムくんならヒールで出せるでしょと信じて走った」

——4試合ぶりの白星となった。
前半から多くのチャンスを作っている中で先に失点してちょっと苦しいゲームになってしまったが、相手が退場し、先日の天皇杯でも同様の展開で課題が出ていた中で、今日はしっかり得点して勝ち切ることが出来たのは、ひとつ収穫だと思う。
——決勝点の場面を振り返って。
コサ(小酒井新大)からノムくん(野村直輝)に縦パスが入った時点で、チラッとノムくんが僕を見ている感じがしたのと、相手がプレスバックに行って空いたスペースが見えたので、ノムくんならヒールで出せるでしょと信じて走ったら本当にいいボールが来た。中でアリくん(有馬幸太郎)に合えば最高だったのだが、オウンゴールでも得点は得点なのでよかったと思っている。つねにチームの勝利のために戦っているので、自分の誘発が勝利に繋がったのは本当にうれしい。
——めちゃめちゃ速いグラウンダーの折り返しだった。今季はチームとして空中のクロスが多かったが。
もう、あそこしかないと思った。ほぼシュートだった(笑)。本当にうっすらアリくんが見えて、アリくんなら絶対に入ってきてくれるでしょうと思ってボールを入れた。自分はああいうクロスが得意なので、あそこまで入れれば何かが起きるようなボールを入れることが出来る自信がある。それで上よりも下を選択しただけだった。3枚のCBがすごくいい選手たちで空中戦に強いということはスカウティングでわかっていたので、下で勝負しようという考えもあった。狙いはアリくんだったが、アユ(鮎川峻)も入っていたので、上よりも下のほうが通るかなと思った。
——ピッチに入るときの監督からの指示は。
守備の切り替えの部分と、攻撃は相手がもう10人だったのでどんどん前に行こうということ。あとは(野嶽)惇也くんや(中川)寛斗くんとのトライアングルの関係性や、奥のアユたちとの関係性を意識していた。
——長崎戦の負傷からの復帰については。
今週のオフ明けの全体練習までは別メニューだったので、正直、今節には間に合わないと思っていた。オフ前に動いてみてまだ痛みがあったのでちょっと心配だったが、メディカルスタッフが治療してオフ明けには動ける状態に持ってきてくれた。試合前々日に全体練習に入って、なんとか今日に間に合わせた。
——ピッチに入って速攻で結果を出した。
サブメンバーのところが課題だとカタさん(片野坂知宏監督)が天皇杯のときにも強く言っていた中で、今日は自分がサブだったので、絶対に結果を出すという強い気持ちを持ってピッチに入った。それがああいうゴールに繋がったのかと思う。
——ここからプレーオフ圏に進出していくためにチームとして必要なことは。
結果的に今日はオウンゴールが決勝点になって逆転勝ちしたが、相手が10人になっていたこともあり、もっと決定的なチャンスを作るための攻撃のクオリティーが必要になってくる。アタッキングサードでの連係や崩し方をもっと突き詰めていきたい。
