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今節の見どころ

もう“お得意さま”は卒業したい。天敵・千葉を大銀ドームで下して3連勝へ

 

今季初の連勝で3連戦を無敗で乗り越えたチーム。第1クールの目標勝ち点をクリアし、内容もぐっと上向いたところでホームに迎えるのは、こちらも連勝して勢いに乗る千葉だ。

 

指揮官も昨季の雪辱を狙う

 
今週は晴天続き。気温も一気に上昇し、ウォーミングアップから選手たちの汗ばむ様子が見られた。連勝中とあって雰囲気は明るく活気もあるが、激しいポジション争いが緊張感を保たせ、緩みを作らない。出場した直近2戦で連勝している林容平も「いつ替えられるか分からない。チームでの戦いであると同時に個人での戦いでもある」と引き締まった表情でトレーニングに励む。
 
過去の対戦における千葉との相性は最悪だ。リーグ戦では2勝4分20敗と圧倒的で、大銀ドームではいまだかつて勝利したことがない。大敗した試合も多く、“千葉”と聞くだけでなんとも言えない気分になるのがトリサポの性。アウェイで2勝したときのことや2012年J1昇格プレーオフ決勝、また揃ってJ2に降格した2009年の最終節の記憶を手繰り寄せては「ここいちばんというときは大分が上回っているから…」と気持ちを奮い立たせながら「今度こそ!」と試合に臨むのだが、そのたびに悔しい思いをさせられてきた。そろそろ“お得意さま”を返上してジンクスを覆したい願いもひとしおだ。
 
そんな過去は別にしても、昨季はダブルで黒星を食らった相手。片野坂知宏監督の雪辱への気持ちも相当に強い様子で、千葉戦に向けての一週間は終始厳しい表情だった。
 

相手の出方が分からない難しさ

 
ポゼッション練習も対千葉の要素を濃くして行い、相手を想定した攻撃練習も行いはしたが、指揮官の表情は険しいまま。なにしろ相手の出方が分からない。千葉は開幕戦から4-3-3システムで戦って結果が出ず、第5節の讃岐戦で3-4-2-1に変更すると、讃岐も不意を突かれたのか、結果は6-1で千葉の大勝。続く第6節の京都戦にも3-4-2-1で臨み、相手に主導権を渡すことなく2-0で快勝している。
 
その流れを維持するのであれば3-4-2-1を継続しそうにも思える。大分がミラーゲームで苦戦しがちなのもスカウティング済みだろう。だが、気になるのは負傷者が出ている点だ。前節、千葉は22分で清武功暉が、65分に鳥海晃司が、それぞれ負傷交代している。彼らが戦列に復帰できるのかどうか。また前節はベンチにさえ入っていなかったラリベイのコンディションも気になるところ。
 
多少の負傷者が出たとしても全域において個々の能力の高い選手が多く揃っているチームなので、戦力のやりくりに困ることはないと思われるが、それだけにシステムもメンバーも読めず、対戦する側としては準備しづらい。いずれのシステムやメンバーでもハイライン、ハイプレスの特徴的な戦術は貫くと思われるが、ピッチでの難しさはその細部に宿る。
 
片野坂監督は「相手の出方によってこちらの戦い方も変わってくる。いろんなオプションがあると思うので、それに対応できるようにしておきたい。どう来ても戦えるよう、攻撃にしても守備にしても整理して伝え、ゲーム中にも変化してメンバーも代えてくると思うので、それでも自分たちの戦いが出来るような準備をしたい」と話す。攻撃練習で想定していた相手の形が、そのとおりになるかどうか。11人、18人のメンバーをどう組めば、相手のさまざまなオプションに対抗していけるのか。今節もぎりぎりまで頭を悩ませる様子だ。
 
松本怜は「流れは間違いなく良くなっているし、試合内容も自分たちの求めるものに近づきつつある。千葉もノっているのでここで叩ければデカい。まずは受け身にならず、いままでどおり自分たちのサッカーを貫きたい」と誓った。
 

練習後の監督・選手コメント

 
■片野坂知宏監督
 
千葉は手強い。個々のレベルも高いし戦力補強もしていて、簡単な相手ではない。千葉がわれわれに対してどのように出てくるかが予想し難いところもある。フタを開けてみなくてはわからない部分もある。千葉とは相性が良くないし、昨季はホームでも痛い思いをしているので、なんとか勝ち点を挙げられるよう準備したい。
 
攻撃は迫力があるのでやられないようにしなくてはならないし、守備は簡単にはやらせてくれないので何とかこじ開けなくてはならない。前線にはスピードとパワーがあり、やり切れるクオリティーを持っている選手がいる。中盤の構成もいろんな組み合わせが出来るので、その中でわれわれに対してどういう狙いを持ってやってくるか。
 
相手がどういう出方で来るか読めないので、何がベストなのか、どういう組み合わせが良いのかをまだ悩んでいる。それによって展開はいろいろと変わってくる。ベンチメンバーは7人しか入れられないが、10人入れられるなら10人入れたいくらい。構成を考えなくてはならない。
 
■FW 11 林容平
 
千葉のやり方は特徴があるので、みんなで狙いを持って準備した。千葉とは昨季は対戦していないが、映像を見てイメージをつかんだ。シンプルにボールを動かし、コンビネーションを駆使して攻めたい。連係も良くなってきたし、立ち位置もより意識するようにしていて、この2試合も悪くない感触だったと思う。
 
相手はどんなシステムで来るか分からないが、ミラーゲームなら1対1で上回れればいいし、やるべきことはそれほど変わらない。相手の変化を見ながら判断していきたい。
 
■FW 9 後藤優介
 
千葉はハイラインを敷くコンパクトな相手で、自分の得意とする裏抜けが狙い目となることもあり、ここで得点しなくてはというところ。そうすれば次にもつながる。相手によって自分たちの戦い方も変化するが、その中で得点を決めていきたい。
 
ポゼッション練習のクオリティーも次第に良くなっている。プレー精度がもっと高まるよう足元の技術を向上させたい。昨季に比べると今季のほうが戦術浸透も早い。みんな意識してボールを受けたり出来ているから上手く行っているのだと思う。
 

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