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今節の見どころ

今節もミラーゲーム。ここまでの積み上げを信じ、前節からの立て直しを

 

戦術のウィークポイントを突かれた前節・甲府戦。そこで出た課題を修正して次につなげることが、いま最大のチームの使命だ。3日に行われる明治安田J2第17節H熊本戦で、その第一段階が試される。

 

天皇杯を挟む3連戦がスタート

 
前節・甲府戦での6失点による大敗のショックはやはり大きかったが、試合序盤の立て続けの失点に関しては原因も明確で修正しやすいものだった。大事なのはここから得たものを次の結果へとつなげていくことだ。選手たちの誰もが「ここでやめたら意味がない」と、戦術の練度を高める姿勢を貫く。これまで続けてきたことをさらに突き詰める内容のトレーニングを行なった片野坂知宏監督は「選手たちが自信を取り戻すためには勝ち点3が絶対に必要」と、今節の熊本戦での勝利を誓った。
 
2日間のオフを挟んで始動したチームの様子からは、立て直しへの強い気持ちが感じられた。ちょうどこのタイミングで6月6日の天皇杯2回戦を挟む3連戦となることもあり、これまで出場機会に恵まれなかったメンバーは特に、トレーニングでガツガツ感をあらわにしていた。
 
片野坂監督も「天皇杯は水曜のアウェイなのでメンバーも考えなくてはならない。山口には前回のリーグ戦でも残念な引き分けだった。天皇杯では勝ち上がって磐田や札幌などJ1のチームと戦いたい。現在は怪我人も(山口)真司だけなので29人で連戦を乗り切れるようにしたい」と、連戦を踏まえたメンバー選考を匂わせた。これまで出場を続けてきたメンバーが研究・対策されているのならば、戦力を入れ替えるのもひとつの手だ。入れ替えずに連係を高める中でアレンジを施していく選択肢もある。指揮官のチームマネジメントに注目したい。
 

2列目に下りた安柄俊が威力を発揮

 
今季から渋谷洋樹監督が指揮を取る熊本は、ボールをつなぐスタイルを構築しつつシーズン序盤には順調に勝ち点を重ねてきたが、第11節以降は負けが込み、現在は順位を落としている。
 
目につくのが失点の多さで、リーグワーストの31。山口や岐阜、岡山、甲府、横浜FCと地力の高いチームからの複数失点が、この数値につながっている。これを受けて第15節の水戸戦からは、それまでの3-5-2から3-4-2-1へとシステムを変更。守備時には5-4のブロックを構えるようになった。水戸戦には2-1で勝利したが、前節の千葉戦には1-3で敗れている。
 
ただ、このシステム変更は攻撃面も強化。これまで2トップの一角で出場していた安柄俊がシャドーに配置されたことにより、前を向いて仕掛けやすくなったとともに、2列目からのクロスへの入りも脅威となっている。特に前節・千葉戦での得点シーンでも見られたように、好調な右WB・田中達也からのアーリークロスへの飛び込みは迫力満点だ。A代表キャップも持つ1トップの皆川佑介とともに決定的な仕事が出来るため、警戒を怠ってはならない。
 
ミラーゲームで球際へのプレスが激しいという点では前節の甲府と同じ。ひとたびリードすればブロックを構える共通点もあり、リベンジには格好の相手だ。熊本のプレスを剥がし、バイタルエリアまで運んでフィニッシュに持ち込めるか。前節からの修正を図ったチームのクオリティーが問われる。
 

練習後の監督・選手コメント

 
■片野坂知宏監督
 
前節の甲府戦ではチャレンジすることは出来ていたが全く自分たちの戦いではなく、ああいう形で失点して難しいゲームになった。大敗したが、選手もまずは次に向けて切り替え、今週のトレーニングに取り組んでくれている。長いシーズンの中ではああいう試合もあると思うが、なるべく甲府戦のようなことはせずに、自分たちの戦いが出来て勝ち点3を取れる試合が多くなるよう、選手たちにもこだわって突き詰めてやってほしい。
 
前から来る相手に対して簡単に前に蹴るようなサッカーは僕はしたくない。しっかりとつないで、前から来れば来るほどそのプレッシャーを回避して剥がしていけばビッグチャンスになるので、そのトライを継続する。判断や質を高め、全員が共有してプレーすることが大事。ああいうミスからの失点があったからといって、その状況から逃げたくはない。そこを突き詰めてやらなくては今後厳しい戦いを打開することは出来ない。もう一度自信を持たせてチャレンジさせる。
 
今節は、どちらがその戦術の浸透で上回れるかという勝負になる。チャレンジして勝ち点3を取りたい。先手を取れるかどうか、駆け引きと判断と質で上回れるかどうか、戦術の中で狙いをもってプレーできるかどうかがカギになる。
 
■GK 31 高木駿
 
どのチームもうちに対しては前から奪いにくる。そこで相手を見て食いつかせて逆を突いたりいなしたり出来ないと、その先はないと思う。そこでぶつかって取られないためには精度も上げなくてはならないが、一つ一つクリアできるようチャレンジしたい。大敗したからといって簡単に変えてはこれまでやってきた意味がないので、あれを超えていかなくてはならない。まずはホームで甲府と戦うときに勝つという明確な目標も出来たので、それまでに勝ち点を積み上げておきたい。今節は大事な試合。ターニングポイントになる。ここで引きずればこのまま一気に落ちていくこともありえる。僕ら年齢が上のメンバーが引っ張り、試合に出ている選手が率先して盛り上げ、ゲームをコントロールしていきたい。
 
セットプレーでの失点が多いのは、やっぱり緩いんだと思う。一人一人の寄せ方や闘う気持ち、球際に行くところ、そういう部分が一瞬一瞬で足りない。
 
■DF 19 星雄次
 
前節は個の部分をもっと高めなくてはならないと気付かされた。もっと厳しくやらなくてはならない。前からプレスをかけてくる相手に対しても自分たちの力を発揮できるようにしたい。いままでやってきたことを自信を持って続けていく。後ろでつなぐときにも、相手はまた狙ってくると思うので、しっかり判断してプレーすることが大事。
 
熊本は昨季よりも攻撃的で、ボールを大事につないでくるイメージ。失点は多いが攻撃が良いのでケアしなくてはならない。ミラーゲームでマッチアップするので、目の前の相手を上回るプレーが出来ればと思う。攻撃のときに良い形でボールをもらえないと自分の良さも出せないが、自分の得意なことだけでなく違う選択肢も見せながらプレーしたい。マッチアップする田中達也選手は昨季対戦したときも足が速いと思った。アシスト数が多いので仕事をさせないよう、こちらが攻撃したい。
 

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