グループステージ折り返し。前回対戦よりもいい戦いで勝点を積み上げたい

　
グループステージ3戦を終えて1勝2敗。現時点でグループ最下位に沈んでいるが、上位3チームも1勝ずつで勝点差は僅かだ。勝ち抜けの可能性は十分に残されている。
　
片野坂知宏監督がグループステージ突破に向けて立てた目標は「3勝1分2敗、勝点10」。すでに負けられない状況になっているが、今節の名古屋戦、次節の神戸戦をホームで戦えるアドバンテージを味方につけ、ひとつでも多く勝点を積み上げたいところだ。
　
今週のトレーニング会場は芝の養生の関係でBコート。22日は強い陽射しに照りつけられる中、非公開のゲームなどを通じて名古屋戦に向けての準備が進められた。
　

　
ルヴァンカップ前節のアウェイ神戸戦ではポープ・ウィリアムが移籍後初めて公式戦でゴールマウスを守った。今節の守護神を務めるのは誰か。一時はコンディションを落としていた小島亨介、ムン・キョンゴンも復帰してポジションを争っており、指揮官はぎりぎりまで見極めを続ける模様だ。
　
一方の名古屋も明治安田J1第7節・横浜FM戦で守護神ランゲラックが負傷。脳震盪で全治1週間と発表され、第8節はこれまでルヴァンカップに出場していた武田洋平がゴールを守った。今節はまた武田が戻ってくるかどうかが注目される。
　
新戦力や若手も多く試合に絡むルヴァンカップでは、結果ももちろんだが戦術へのフィットや個々のクオリティー向上も強く求められる。名古屋との前回対戦では地力の差を見せつけられる展開となったが、劣勢となった中でも好機を築いた。決定機を仕留めることができれば勝算はある。収穫の多い一戦としたい。
　

　
■片野坂知宏監督
　
名古屋にはアウェイでは負けたので、ホームで迎え撃つにあたり、前回よりいいゲームを、まずは勝つ試合をしたい。名古屋とは一度対戦していて、課題も出たし狙いが合っていたところもあったので、その狙いをまた合わせて質を上げていくことと、課題をどれだけ修正して成長した戦いを見せられるかが大事になる。思い切ってチャレンジさせたい。
　
残りの3試合のうち2試合をホームで戦えるので、この2試合で勝点3を取れれば3勝することができる。最後の1試合に関しては他チームの動向もある上にアウェイでC大阪戦という難しいゲームになるが、いい試合をできるように、まずはホームの名古屋戦で勝てるよういい準備をしたい。
　
成長度合は選手によって差があるが、昨季J2では練習試合でしか実戦を出来なかったりした中で、J1なのでルヴァンカップという公式戦でレベルの高い相手に対してチャレンジしてくれている。それが今後、リーグ戦にも生きてきてほしいし、そうやって全員で戦えるようにしていきたい。
　
■DF 16 岡野洵
　
僕はJ1を経験したことがなかったので、スピード感やひとつひとつのプレーの個人の上手さなどを身を以て体感できている。当たり前だがJ2よりレベルが高いのを感じた。その中でも自分が通用する部分、チームとしてやれている実感も、試合を重ねるごとに増えている。J1だから、強い相手だからと意識するのではなく、まずは自分たちのサッカーを表現して、リーグ戦に出場しているメンバーに僕らもいるんだぞというところを見せたい。
　
いまチームがやろうとしていることを自分がうまく体現できるようになりたい。試合中には判断が遅れた部分もあったが、それ以外の部分ではやれている自信があるので、自分のスタンダードをもっと上げて、リーグ戦にも絡めるようにしたい。試合の入りが課題になっているが、ビルドアップでも落ち着かせる部分でも後ろが堂々と落ち着き、メリハリを持ってプレーすれば、いい入りができていいプレーにつながっていくと思う。
　
■MF 25 小林成豪
　
まだ個人的なパフォーマンスには全然納得できていない。攻撃に絡むことを期待されて起用されていると思うが、そこが足りていないので、しっかり結果を出していきたい。右と左で起用されており、少しプレーのニュアンスは違ってくるが、どちらでも自分の良さを出したいと思っている。
　
名古屋は個の力量が高く、パスワークも上手くて簡単には勝てない相手。まずは個人て負けないこと。しっかり守りたいが、うちも攻撃的なチーム。簡単に失うと苦しくなるのでそうならないようにしたい。まずは勝たなくては意味がないので、自分の特長を出してリーグ戦出場に向けてもアピールしたい。