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今節の見どころ

崩れず粘り強く得点機をうかがえるか。今季無敗の昨季王者に挑む

 

いまだ無敗で今季も首位を走る昨季王者。A代表とU-24代表をあわせ5人の代表選手もチームに戻り、今節も出場する可能性が高い。個も組織もトップクオリティーの相手だが、臆することなくぶつかっていくのみだ。

 

コンパクトに相手の構築を阻む時間帯も

A代表には山根視来と脇坂安斗。U-24代表には田中碧と三笘薫と旗手怜央。さらに板倉滉、三好康児、久保建英と川崎F育ちのプレーヤーが顔を並べた、今回の代表ウィーク。いまの日本サッカーにおけるクラブの立ち位置を裏付けるように、昨季王者の川崎Fは、6勝1分の無敗で今季も首位を突き進んでいる。
 
2位の名古屋はここまでの6試合を全勝しているのだが、その名古屋の9得点1失点に対し川崎Fは19得点4失点。双方のチームスタイルが見事に表れた数字となっており、現在3勝2分1敗で7位の神戸をはさんで彼らと戦う今節からの3連戦は、いずれも非常に手強い相手だ。タイトなスケジュールの中、三者三様の強豪と対峙することになる。
 
その初戦の川崎F。7試合のうち5試合で複数得点を挙げており、第2節・仙台戦、第6節・浦和戦では大量5得点をものにしている。3月3日に開催された第11節のC大阪戦は3-2の打ち合いとなったが、開幕戦で攻撃力の高い横浜FMを無得点に抑え、仙台と神戸に1失点したものの、徳島、柏、浦和も0封。自ら攻めまくるだけでなく、コンパクトに構えて相手の攻撃を封じる戦法も駆使して、圧倒的な強さを誇示してきた。
 
今節を皮切りに川崎Fは5連戦。いいスタートで快進撃を継続したいはずだ。大島僚太はいまだ負傷離脱中だが、登里享平は全体合流しており、今節にも実戦復帰の可能性がある。旗手の左SBも三笘との縦関係の勢いを増幅させていたが、登里が出てくれば左サイドに落ち着きが生まれそうだ。
 

対峙する相手に自由を与えない強度も必要

第5節・C大阪戦、第6節・広島戦と連敗し、ルヴァンカップGS第2節の徳島戦で公式戦連敗を止めたチーム。オフ明けの30日から川崎F戦への準備をはじめ、ひさしぶりに4日間のルーティンを経て等々力へと乗り込む。
 
報道陣に公開された30日のトレーニングは、頭と体を起こしつつの守備戦術の浸透に充てられた。セットした状態で守る中でも、特にクオリティーの高い相手との対戦では、対峙する個々の相手に自由を与えないだけの球際の強度も求められる。とはいえ、無防備に奪いに行ってかわされれば歯止めが効かずフィニッシュにまで持ち込まれてしまいかねない。「いずれにしてもチームで合わせてやることが大事」と片野坂知宏監督。練習中には高木駿と小林裕紀からさかんに、ひとりひとりの強度を促す厳しい声が飛んでいた。
 
昨季第28節、優勝に王手をかけた川崎Fを1-0で下し、昭和電工ドーム大分での優勝セレモニー開催を意地で阻止した試合はいまだ記憶にあたらしい。片野坂監督の緻密なプランがハマり、野村直輝のPKで38分に先制。相手DFリーダーの退場もあって数的優位で戦ったが、それでも圧倒的な攻撃力に押し込まれ、後半はそれをなんとか全員で跳ね返してつかんだ勝利だった。
 
あれからメンバーは大幅に入れ替わったが、全員で狙いを遂行する一体感と粘り強さへの志向は変わらない。今季加入戦力の特長も徐々に組織に還元されつつあり、少しずつではあっても、一戦ごとにチームの成熟が感じられる。
 
等々力ではひさしく勝利しておらず、勝てば2001年08月11日のJ2第25節以来となる。近年はそれだけ力量差を見せつけられてきた相手だが、大崩れさえしなければ、勝機はあるはずだ。
 

試合に向けての監督・選手コメント

■片野坂知宏監督
 
川崎Fは強い。自信を持ってゲームをしている。得点力もあり、守備の強度も高い。五輪代表、A代表がたくさんいる中で、チームとしても個の能力としてもNo.1だと思う。そういう相手に対し、どれだけ自分たちの時間を作って立ち位置を取っていけるかというところにチャレンジしたい。
 
川崎Fは誰が出てもチーム力は落ちないが、相手の守備をしっかり剥がして攻めなくては勝点も取れないと思うので、そういうプレーができるように準備したい。相手は守備陣にも個の能力に長けた選手がたくさんいるので、これまでどおり粘り強く戦っていく。
 
■MF 11 下田北斗
 
ルヴァンカップ徳島戦はいい形で先制点を取れたが、2点目を取りにいかなくてはならなかったし、ボールを握る時間をもっと増やさなくてはならないと感じている。ただ、内容は納得の行くものでなくても勝利は大事だし、勝てたことはよかった。
 
川崎Fは試合に出ている選手、出ていない選手ともにクオリティーが高いし、つねにゴールに向かってプレーする。すべてのポジションでレベルが高い。しっかりと対応していかなくてはならない。知っている選手も多いし、等々力で試合できるのは楽しみにしている。
 
どこが相手でも自分たちがしっかりボールを握りたい。いい準備をして、受け身になりすぎず、相手のサッカーではなく自分たちのサッカーの時間を長くすることが勝利につながると思う。ここから3連戦だが、目の前の試合に集中する。そこで出た課題を消化しながら毎試合成長していい結果を残せるよう意識したい。
 
■FW 16 渡邉新太
 
(今季J1に初挑戦してみて)対戦相手は個々のレベルが高く、あまり崩れない印象。
 
チームとしてはボールを持つ時間をもっと増やさなくては攻撃に出られない。守備をしている時間が長くなると、攻撃時によりパワーを出しづらい。自分たちの意図的な攻撃時間を増やしていきたい。ボールを持たれること自体に怖さはないが、自信を持ってボールを持つことが大事。
 
川崎F相手は難しいゲームになると思うが、相手をリスペクトしすぎて引いてしまうと相手の思うツボになってしまう。しっかり球際で個々が負けないことも求められる。怖がらずに一個二個とボールをつなぐことによって相手を剥がせて背後を突けるようになると思う。
 

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