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今節の見どころ

タフな5連戦スタート。強い矢印で迫りくる横浜FMを攻め返せ

 

各地が豪雨災害に見舞われる中、タフな5連戦のスタートは中2日でのアウェイ連戦。まずは好調の横浜FMに挑む。スピード感あふれ勢いよくゴールへと向かってくる相手をかわし、こちらも攻め返して得点を挙げたい。

 

難易度の高いマネジメントを要する5連戦

非常に厳しい5連戦がスタートする。まずは中2日でのアウェイ連戦、さらに中2日でホーム戦、中3日でホーム戦、そして中2日でアウェイ戦。アウェイ連戦の2戦目は天皇杯ラウンド16で、J2群馬との対戦となる。
 
カテゴリーの違う相手も難しいが、新加入選手4名がすでに前所属チームで今年の天皇杯に出場しているため大分ではメンバー登録できず、そのぶん選手層が薄くなることも頭痛の種だ。おそらくJ1第21節・清水戦からの天皇杯3回戦・福井戦の流れと同様に、リーグ横浜FM戦から天皇杯・群馬戦へも、戦力はターンオーバー気味ながら直接移動となる。その後に続くリーグ3戦も見据えながらのチームマネジメントは、かなり難易度の高いものとなっているだろう。
 
さらに群馬はトップチーム選手に新型コロナウイルス陽性判定者が確認され、濃厚接触者特定のため15日まで活動休止。14日のJ2第25節・栃木戦も開催中止となった。続報を見守りつつ、天皇杯開催可否決定を待たなくてはならない。
 
そんな難しい状況で、今節は2位・横浜FMに挑む。雨のニッパ球での横浜FM戦と言えば、0-4で大敗した昨季第21節を、嫌でも思い出す。大分アカデミー育ちの松原健に見事な先制弾を奪われ、追撃体勢を取ってバランスの崩れた隙を突かれ失点を重ねた一戦だ。勝ちたい思いが裏目に出て、高い強度で縦に速い相手の特長を引き出す試合展開へと導いてしまった。
 

思い切った攻撃を繰り出せるか

前節対戦した首位・川崎Fもそうだが、力量が高く好調なチームとの対戦において勝機を見出すためには、相手に攻撃権を与えずに時を過ごすことがカギとなる。今節も選手たちは「失点せず、出来るならリードして過ごす時間を長くしたい」と口を揃えた。
 
ただ、G大阪、川崎F、そして今節の横浜FMと、直近3試合のようにタレント居並ぶ相手を完全に抑えるのは簡単ではなく、どうしても一瞬の隙やひとつのミスで得点を奪われてしまう。そして勝点3を取るためにはこちらの得点が必須だ。
 
スカウティングに基づいて攻守の狙いどころを共有し、いい立ち位置の守備から効率的に攻撃に切り替えてテンポを上げたい。前節・川崎F戦の攻撃について片野坂知宏監督は課題を挙げる。
 
「敵陣に持ち出すという部分は狙いの中で出来ていたのだが、最後のところが上手く噛み合わず、パワーや精度が足りなかった。それ以外にも、奪った瞬間にカウンターのチャンスが何度かあった中で、前にボールが入らなかったり入れられなかったり。もっと思い切った攻撃も意識しなくてはならない」
 
特に横浜FMは川崎Fとは違い、前に向かう矢印が非常に速く強いスタイル。アンジェ・ポステコグルー前監督の築いたスタイルを、ケヴィン・マスカット監督が受け継いでいる。その勢いを受けずに落ち着いて状況判断できれば、背後を突いて攻め返すことも出来るはずだ。
 
連戦中の横浜FMは12日に第18節の名古屋戦を戦い、2-0で勝利した。先発したマルコス・ジュニオールや前田大然、松原健、エウベルらは途中交代。ティーラトンがイエローカード2枚で今節は出場停止となっている。逆に今節は出場停止明けの扇原貴宏が戻ってくる予想。名古屋戦でボランチから左SBへと持ち場を変えた岩田智輝に古巣戦出場機会はあるか否か。
 
開幕戦で川崎Fに、第14節で鹿島に敗れた以外は無敗で、第16節の大分との前回対戦から7連勝と、快調に首位を追う横浜FM。一方こちらは今季アウェイでは1勝しかしておらず、ここまでのデータ的にはすこぶる旗色の悪いマッチアップだ。それでも、得点して勝利するために、チームは綿密な準備を続ける。15日の横浜市の天気予報は夕方から雨上がり。空模様とともにチームも上向いて、快晴のような勝利を掴みたい。
 

試合に向けての監督・選手コメント

■片野坂知宏監督
 
横浜FMは脅威があり強度のあるスピーディーなサッカーをされる。隙を作らないことと切り替えのところが大事になってくる。前線を含め強度やスピードのある選手が多いので、後手に回らないように、守備でも攻撃でも先手を取れるような形でチャレンジしたい。攻撃力もあり守備も前からプレスしてくるので、その守備をかいくぐらないとチャンスは作れず、得点も難しくなるが、なんとか勝点を取れるよう準備したい。
 
いまアウェイで勝点を取れていないので、その流れを断ち切りたいし、アウェイでも点を取らないと残留という目標を達成するのは難しくなる。セットプレーを含めどういう形でも得点はしたい。相手も相手を見てのポジショニングやスペースの使い方は上手いので、一筋縄ではいかない中で、プランを複数用意しておかなくてはならない。
 
■MF 10 野村直輝
 
チームは苦しい状況だが、真面目な選手が多いので、練習の強度が下がることが本当にない。対戦相手によって準備することも変わる中で、毎回スタッフが提示してくれる戦術に真面目に取り組んでいる。それにプラスアルファとしてピッチに出ている11人の判断で変えたりという工夫がもうちょっと出るようになれば、いい変化も生まれてくるのではないかと思う。人が替わってもそれが出来るようになり、自信をもってプレーできるようになればと思う。
 
J1のCBたちは跳ね返す能力が高いので、ただクロスを入れたりただボールを回して勢いで行くといった感じだと、ジャンケンしているような、確率のどうなるかわからない攻め方になってしまうので、工夫が必要。その瞬間でどれだけ判断を変えながら、チームとして準備してきたものプラス自分の判断が出来るかどうかで全然違ってくると思う。あとはゴール前にパワーを持って入っていくこと。そして精度。
 
ポイントは、相手のハイプレスを剥がせるフリーマンを見つけること。高い強度の相手のプレスに慣れながら剥がすことが出来れば、そこで起点が作れる。プレスは速いと思うが、どこかで誰かがフリーになれればそこから押し込んで自分たちの形に持っていけるとイメージしている。僕個人は中盤あたりをうろちょろしながら、隙あらば前に運ぶことが出来れば相手は嫌がるだろうと思っている。
 
■DF 4 坂圭祐
 
前節は流動的な相手も概ね抑えていたのだが、一瞬マークがズレたときに確実に仕留めてくるのが川崎F。今節の横浜FMも前線にスピードがあり、ロストしたときの守備への切り替えが早くてそのまま回収し、攻撃の時間をどんどん長くしてくる。スピードに乗らせてしまうと難しい部分があるので体を当てたり、ボールホルダーにプレッシャーをかけていいボールを蹴らせないようにすることが大事になる。
 
前回対戦のときはずっと攻められているような状況だったので、どこかでボールキープして前進することが大事。相手のラインを下げさせるような動きも必要。失点0の時間をいかに長くするかが大事だが、前回対戦のときはなかなか攻撃させてもらえなかったので、守りながらもカウンターでチャンスがあれば行くんだよという守備をして好機につなげたい。
 
ブロックを敷いてただゴールを守る守備をしていたら、前線を孤立させて攻撃の形が作れなくなってしまう。ボールを奪いにいくというアグレッシブさを見せることでどんどん前向きな矢印が増え、そこでボールが奪えれば、その前向きな矢印を攻撃へと転じることが出来ると思う。僕としてはWBと連係しながら、後ろに吸収されずに一つ前にプレッシャーに行けるよう、関係を作っていきたい。
 

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