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今節の見どころ

カギは守備の集中とコミュニケーション。好調の水戸に挑む

 

得点できていても、それ以上に失点が嵩めば勝つことは出来ない。今週も引き続き守備の課題改善に取り組んだチーム。スタイルの似通った好調の水戸に対し、攻守で上回ることが出来るか。

 

隙を作らぬコーチングが守備改善のポイント

今週は芝の養生の関係でいつもとは異なるグラウンドでのトレーニング。2オフ明けの初日は灼熱のサブグラウンド、その後はBコートで行われた。
 
現在5戦白星なし。勝利に飢えるチームは緊張感を持って課題に取り組んだ。キャプテンの梅崎司を筆頭に長沢駿、町田也真人らが復帰したことで攻撃陣の経験値とクオリティーが高まり、セットプレーも含めて4試合連続複数得点できているのは好材料だ。ただ、それを上回る失点のせいで勝点3には手が届かずにいる。
 
ひとつ修正すると別のところに綻びが出るという現象も、原因をたどればコミュニケーションと球際への寄せが不足していることによる基礎的なもの。組織の規律に則った立ち位置は取れているのだが、ゴール前で相手がフィニッシュへと動いたときに、それに対応できていない。今週もミーティングでそれを振り返り、グラウンドでは守備練習が続けられた。トレーニング2日目には個の強度と周囲との連係を高める目的で、3対3+2GKのシュートゲームを実施。指示の声がよく出ていたが、下平隆宏監督は「指示を出せている選手とあまり出せていない選手で差がある」と見極めた。「コーチングもひとつのスキル」と、選手たちに意識と精度の向上を求める。
 

ラストスパートに向けてもう一度引き締めを

まだ梅崎らが復帰していなかった頃から、野村直輝はチームメイトたちにプロとしての意識を厳しく求めてきた。それをきちんと受け止めてきたかどうかが、この大事なシーズン最終盤になって個々の差として表れているように見受けられる。梅崎もプレーに関することや日々の過ごし方について、足りないと感じるメンバーにはアドバイスを続けているようだ。他の年長の選手たちも若手たちにこまめに声をかけているという。通常は選手のオフの過ごし方について干渉しない下平監督も今週は「オフは遊ぶためのものではなく次の試合のための準備をする期間」と、珍しく厳しく口を開いた。
 
「共創」の名の下にボトムアップで築かれていくチームにとって特に大事なのは、プレーヤー同士の信頼関係だ。サッカーへの取り組み方、自身への向き合い方、そして技術やプレー強度。そういった多角的な観点から相互に認め合い信頼し合うところに、組織としてのまとまりは生まれてくる。全員が一体感を持って戦えることが、決して精神論だけでなくサッカー的にも、チームのポテンシャルを一段階、二段階と引き上げていく。なかなかそこに入ってこれない選手たちに向けて梅崎や野村が「出てきてほしい」とメッセージを送り続け、スタッフが丁寧にサポートする中で、今季のチームはラストスパートの底力を見せることが出来るか。
 
前節、同点弾を挙げて調子を上向けていた鮎川峻は、第19回アジア競技大会2022に参戦するU-22代表に追加招集され杭州へと飛び立った。最長で第38節の東京V戦までチームを離れることになり、このタイミングで戦力を欠くことは痛いが、鮎川の抜けたところに食い込んでくる選手の台頭に期待したい。
 
水戸は第26節以降無敗で現在11勝12分12敗の勝点45で12位。第27節からは6戦連続ドローと粘り強く勝点を積み、現在は山口戦、金沢戦、仙台戦と3連勝中だ。調子を落としているチームとの対戦が続いているところで、一気にジャンプアップも狙いたいはず。そうはさせじとこちらも今節こそ白星を掴みに行く。
 

試合に向けての監督・選手コメント

■下平隆宏監督
 
失点が続いていて、引き続き守備トレーニングで修正しているのだが、修正してもしても水漏れが出てくるような状態。結局はコミュニケーション不足や認知不足。逆サイドにボールがあるときに首を振ればいいだけの話だし、声をかけ合えば解消できる課題。
 
水戸は守備が整理されている。4-4-2に変えてから10戦負けなし。若い選手が多くしっかりハードワークして、プレスバックやスライド、ラインコントロールをちゃんとやっているイメージ。フィジカル的なところだったりちょっとした隙があったりというところでやられて勝ちきれなかったりする試合もあるが、ベースのしっかりしているチームという印象。守備のところできっちりやってくるしハイプレスをかけてくる時間帯もあるので、まずはそこをかいくぐれるか。ボランチ2人が上手いので、そこには持たせたくない。
 
■MF 6 弓場将輝
 
前節は失点がもったいなかった。シュートを5本打たれて3失点はいただけない。試合内容的には圧倒できたかなと思ったのだが、失点しては意味がない。失点の要因はコミュニケーション不足だと思う。昨季までミサくん(三竿雄斗)や高木駿くんが的確にコーチングしてくれていた。ミサくんが喋ればペレも喋るようになるし、いい連鎖反応が生まれていた。リーダーシップを取って後ろからコーチングできる存在は大きい。年齢関係なくやらなくてはならない。
 
ひとりひとりが良さを出して互いのウィークポイントをカバーできるようなチームとしての組織力を、ボランチが中心になってまとめていければと思う。
 
■MF 7 梅崎司
 
前節はなんとか追いついた。交代でピッチに入るときに絶対になんとかするという思いがあった。少しずつ着実に粘り強さや強い気持ちの出せるチームに変わってきている感覚がある。絶対にあきらめない姿勢を自ら見せていかないといけない。言い続ける、やり続けるしかないと思っている。もっともっと熱量を上げたい。確かに前節は逆転できそうな流れだったけど、追いつこうとする展開からギアを上げているようでは遅い。最初から熱量を出していかないといけない。
 
ちょっと失点が多すぎるのは事実。課題修正に取り組んでチーム全体で意識を高めてもいるが、戦術云々以外のところもめちゃくちゃ関わってくる。ひとりひとりの個人の集中力やコミュニケーションが大事。油断が失点を招くのは当然で、実際にそういうものばかり。みんなで声を掛け合ってもっとアラートになっていかないといけないと強く感じる。
 
水戸戦も苦しい時間帯は絶対にあると思うが、そこで耐える力を養わなくては絶対にこのレースには勝てない。劣勢ならとにかく一発仕留めるとかいった戦い方の幅を、もっと柔軟にしたい。若いチームなので難しいところもあるが、みんなで意識を高め、合わせてやれればと思う。ボールを持てる時間帯も出てくると思うので、流れを上手く読み、使いながら進めたい。
 

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