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今節の見どころ

ターンオーバー必至、中2日での3連戦の2試合目。新たな可能性を見出したい

 

J2第19節H秋田戦から中2日でチームは天皇杯2回戦・札幌戦に挑む。その後にはまた中2日でJ2第20節のアウェイ徳島戦が控えており、タイトな3連戦だ。

 

バックアップメンバーたちのアピールチャンス

もとより天皇杯2回戦ではターンオーバーすることを明言していた片野坂知宏監督。タイトなスケジュールを鑑みてプランを立てていたが、直近のリーグ秋田戦で負傷者が出たこともあり、21日のJ2第20節A徳島戦も念頭に入れながら、メンバーのチョイスに頭を悩ませることになりそうだ。
 
とは言え、今季は戦術のよりスピーディーな浸透を目指してプレシーズンから主力固定気味のマネジメントを継続してきたため、この札幌戦はこれまで出場機会に恵まれなかった戦力が今後に向けてアピールする格好のチャンスとも言える。
 
片野坂監督は、起用するメンバーの戦術理解力や経験値に合わせて指示の具体性の度合いをコントロールしていく必要性にも言及しており、これまで試合に絡んでいない若手たちの躍動にも期待したい。トレーニングマッチでは得られない公式戦でのプレー経験を通じて、チームの底上げを進めたい一戦だ。試合に飢えた選手たちは、そのパワーを爆発させることが出来るか。
 

互いに相手の布陣が読みづらいシチュエーション

札幌のほうも大分と同様にJ2第19節をホームで戦って、今治と2-2のドローで終えている。ホーム連戦とはいえ中2日での天皇杯2回戦、そしてJ2第20節は中2日でアウェイ藤枝戦というスケジュールなので、こちらもメンバーを大幅に入れ替えるのではないかと予想される。
 
そこで気になるのは今月の特別登録期間に加入した新戦力だ。宮大樹と浦上仁騎はすでに今治戦にフル出場しているが、シャペコエンセから加入のFWマリオ・セルジオはこの天皇杯・大分戦でデビューを飾る可能性も高い。楽しみにしている札幌サポーターやJリーグファンも多いことだろう。
 
互いに相手の布陣が読みづらいシチュエーションでは、どれだけ自分たちの意図をピッチで強く描き出せるかの駆け引きになる。大分戦は厚別公園競技場で開催されることが多く、チームにとっては2019年J1第6節以来のドームでの試合。かつて、空中戦のとき見上げた感覚がいつもとは違うと話していた選手もいる。アップも含めていい準備をして挑みたい。