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今節の見どころ

新体制で2連勝中の長崎との九州ダービー。その破壊的攻撃力を削りつつ攻め返せ

 

圧倒的な攻撃力を最大の武器に2連勝中の長崎。前節、8戦ぶりクリーンシート達成の大分が、そのパワーをどれだけ削り、少ないチャンスをものに出来るか。

 

昨季ピースタ柿落とし戦のリベンジを期して

何よりも思い出すのは昨季のアウェイ長崎戦だ。ピーススタジアムの柿落としとなった10月6日のJ2第34節。1万9011人の観客を集めた真新しい専用スタジアムで、残留争いに巻き込まれつつ、アウェイの雰囲気にも飲まれて1-4の大敗を喫した。今節は公式戦ではそれ以来のピースタ。昨季の悔しさを抱き続けるチームは、その雪辱を期して敵地へと乗り込む。
 
前節の大宮戦は前々節まで数々のビッグセーブでチームのピンチをしのいできた守護神・濵田太郎が出場停止。代わって天皇杯2回戦・札幌戦でも落ち着いたプレーを披露したムン・キョンゴンがゴールマウスを守り、全員の守備意識も高めて臨んだ中で8戦ぶりにクリーンシートを達成した。今節は濵田が戻ってくるのか、そのままムンが出場を続けるのかが気になるところ。ムンにとっては昨季ピースタでの自らのミスプレーを、個人的にもリベンジしたい一戦のはずで、ポジション争いにも気合が入っていそうだ。
 
また、前節から藤原優大が3バックの中央での先発に復帰したことで、守備のオーガナイズやチャンスビルディングにも新たな光が射した。強烈な攻撃陣を前線に並べ、途中からピッチに出てくる選手のクオリティーの高さでもリーグ屈指である長崎との対峙には相当なタフさが求められるが、しっかりと押し返しつつ、こちらも対人守備の強度を生かしながらカバーリングの集中も欠かさずに力強く対応していきたい。
 

長崎は2度目の高木監督体制初のホームゲーム

長崎は第20節の熊本戦から高木琢也監督体制へと一新。下平隆宏前監督と対戦できなくなったことは大分にとって残念でもあるが、2022年J3相模原で指揮を執ったあとは故郷のクラブで代表取締役兼CROを務めていた高木監督のひさびさの現場復帰により、現役時代に広島でチームメイトだった片野坂知宏監督との対戦が実現することとなった。
 
高木監督体制になってからの2戦は熊本と山形とのアウェイ連戦で連勝中。今節が新体制初のホームゲームとなり、クラブ全体で士気を高めていることは間違いない。下平監督体制で前回対戦した第16節、SBに負傷者が出たからという理由で奇襲気味にミラーゲームを仕掛けられたが、以後、長崎は3-4-2-1システムを継続してきた。かねてから高木監督が得意としてきた陣形でもある。試合時には代表取締役の肩書を背負いながら記者席で分析メモを取っていた高木監督が、長崎での2度目の指揮をどのように進めていくか。ここまでは特殊なシステムの熊本と、横内昭展監督新体制による4バックの山形との対戦で、ミラーゲームは今節が初。2戦とも長崎が先にスコアを動かす展開で、まだその采配の全貌は披露されていない。
 
頂点には自らがスペインから見出した愛弟子のフアンマ・デルガド。右シャドーのマテウス・ジェズスは前線で得点に絡む動きが多く、左シャドーの澤田崇が組み立てや配球、そして自らも推進力を発揮していくというのがここ2戦で見えている形だ。前節の山形戦では澤田と交代した笠柳翼が出場直後に見事なクロスで決勝弾を演出。増山朝陽の絶好調も継続中で、大分は右サイドの対応が重要になるだろう。高畑奎汰が出てくれば思い切りのいいアタックも警戒が必要となる。
 
イケイケの下平監督時代よりも守備は堅実性を増しており、そのミドルブロックを攻略するのも容易くはなさそうだが、好機は必ず狙えるはず。いい守備からいい攻撃へと繋げ、勝点を掴みに行く。
 

試合に向けての監督・選手コメント

■片野坂知宏監督
 
前節の大宮戦では守備はよくなっていたと思う。意識が統一されて結果としてちゃんとゼロで抑えたというところもよかった。ただ、点を取らないと勝利はないので、じゃあどう取るかというところの策としてひとつ、いい守備からいい攻撃はわれわれもやりたい。相手もそれは管理してくると思うが、そうなったときに他の術を持っておくこともまた大事になってくる。
 
戦術練習では、長崎戦に向けてどういうふうに攻守の狙いを合わせてやるのかというところをポイントを絞ってミーティングとグラウンドで共有した。長崎さんは非常に強度も技術もある選手が多いし、パワフルな外国籍選手がいるので、そこをどう対応するか、チームとして確認した。
 
まずは得点源であるフアンマとジェズスにいいボールを供給させず自由を与えないこと。しっかり管理しながら個人のバトルとカバーリングを含めて守備のところは無失点で抑えられるようにしたい。逆に攻撃もスペースや隙があれば突けるようにしたい。
 
■MF 38 天笠泰輝
 
前節は8試合ぶりの無失点だが無得点でもあった。負けないことがいちばん大事なので、まずは無失点で終えられたことはいいのだが、シュートまで持っていく組み立て方だったりもっとゴールに向かっていくバリエーションを増やしていかないといけない。
 
長崎戦、まずはここで負けないことが第一。プラスアルファは九州ダービーということで、負けないというより絶対勝たないといけないと思っている。しっかり結果で 返せるよう頑張れればと思う。
 
■MF 16 茂平
 
前節の大宮戦はゴール前で体を張ったりいろいろアクシデントを予想して動けていたのかなと、ベンチから見ながら感じていた。安い失点をしそうな感じもしなかった。
 
長崎は選手たちの力が強烈。前回対戦時よりはっきりしたプレーをするようになっていて、堅く守りながらフアンマとジェズスを生かすようなサッカーになっているので、こちらも声をかけあいながらプレーすることを心がけたい。

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