新体制2戦目はホーム戦。今夏、大きく変貌した磐田を迎える

前節スタートした、竹中穣監督による新体制。これまでの形を継続しながら変えるべきところに変革を加えての、今節が2戦目となる。新たな刺激を勝点へと結びつけたい。
前節からどこを修正し何を積み上げるか
「これまではなにか選手が後ろ向きに引っ張られながらプレーしているようだった」と振り返った竹中監督。これまで右腕として支えてきた片野坂知宏前監督の哲学のベース部分は同じながら、勝てていない現状を変えるため、攻守に積極性を打ち出す戦い方で初陣に挑んだ。アウェイでいわきに真っ向勝負を挑んだかたちで、実際に立ち上がりから前への矢印を描き出したが、その副作用もあって今季最多の4失点を喫する。
うち3失点がセットプレーから。竹中監督はここ数試合で頻繁にメンバー変更を行った影響でセットプレーにおける個々の役割が不慣れだったことを要因と分析した。この修正を行うとともに、2戦目に向けては1戦目からの積み上げを施すことになる。
「少し焚きつけたぶん、かなり無理をして相手の懐に入っていった部分もあったと思うので、その入っていく部分を変えずに、入りながらも次にどう攻撃に繋げていくか、どういう判断を持てるかというところにアプローチをしていく。それが積み上げということだと思っている」
負傷離脱やコンディションの問題、また逆に負傷からの復帰などもあり、今節はまた若干の戦力の入れ替えが行われる可能性もある。指揮官曰くの「骨格」を定めて強化していく作業は、残り11試合という状況下では急務だ。
井上潮音の加入で大きく変貌した磐田
前回対戦時にはアウェイで0-3と大勝させてくれた磐田だが、現在は当時とは全く異なったチームになっていると言っても過言ではない。
なによりも大きいのは7月3日に広島から期限付き移籍加入した井上潮音の存在だ。上原力也とのダブルボランチコンビによるゲームの組み立てはハイクオリティーで、個々の力量の高い周囲を巧みに操りながら布陣の一体感を醸し出している。
9アシストの仕事を遂げていたジョルディ・クルークスは8月20日に横浜FMへと移籍したが、同日に岡山からブラウン・ノア・賢信を獲得。ブラウン・ノアは今節にも磐田デビューを遂げる可能性がある。
前節の富山戦ではクルークスの位置に角昂志郎が入り、状況に応じて立ち位置を変えながら背後を狙い続けた。それによりこれまではクルークスの個人技が目立ちがちだった右サイドで、SBの為田大貴も攻撃的センスを発揮できるようになっているように見える。左サイドは倍井謙と松原后の関係性が活発。ここに7月7日に加入したグスタボ・シルバがトップ下から絡んできて、複雑さを増している。
磐田の流動的な攻撃に対し、前節は果敢にチャレンジした大分の守備が、今節はどのように対応するかも見どころのひとつ。前節は2ヶ月ぶりの連勝&7試合ぶりのクリーンシートで勢いづく磐田を、全力で迎え撃つ。
試合に向けての監督・選手コメント
■竹中穣監督
井上潮音が入って磐田の戦い方、ゲームテンポを彼が作り、それに共鳴している上原がいて、それに共鳴する周りが繋がって、というのがいまの磐田の状態だと思う。背後に走るアタッカー陣がいるので、そこの管理を含めてボール状況をきちんと分析した上で、ボールを狩り取る守備の部分と、磐田相手でもわれわれがいま目指すもの、チームとして共有している感性というところがどれくらい出せるかというゲームになると思う。ボールを持たれて守備をするときに、それが意図的なものにできるのか。また、ボールを持ったときにわれわれは怖がらずに相手のゴールを突きに行けるか。
90分のゲームプランをより具体的に立て、それがどれくらいイメージとそぐわずに進むか。想定外のことが起きること、それも想定内にしておくことが必要だと思うので、自分たちの枠組みから極力外れないような戦い方が出来るスタートと途中交代を考えたい。
■MF 8 落合陸
前節は悔しい敗戦だった。僕が入ったタイミングでは0-2でまだ逆転できた状況で、得点やアシストに貢献できたと思う。展開的には自分たちがボールを持って攻撃するという形が前半はなかった中で、僕が入ったときには何かしようと思っていたのだが、難しく、力不足を感じた。
磐田はハイプレスで来るイメージ。僕たちは3バックで後ろで数的優位な状況が出来るので、その中でいかに入っていくか。いま練習で取り組んでいることを試合で発揮したい。磐田は個々の能力は高いと思うが、一戦一戦、勝点を取るためにしっかりやっていきたい。