待望の初戦。北九州を迎え撃ち湧き上がれ

まさかの開幕戦中止から1週間。すぐさま照準を次へと切り替え、もう一度ファイティングポーズを取り直して、初陣となる今節に向かう。
期待感が増す、1週間遅れの初陣
臨戦態勢を整えていた第1節が、まさかの10年ぶりの積雪によりキックオフの約4時間前に開催中止に。その日は個々が自宅で調整し、翌日の全体練習で仕切り直した。「これがいちばん難しい日になる」と注意深くマネジメントに臨んだ四方田修平監督だが、「ある程度ポジティブな雰囲気で厳しさも持ちながらトレーニングできた。これならまたオフ明けからいい流れで持っていける」との手応え。天災による肩透かしを乗り越え、オフ明けからの4日間は通常のルーティンで、第2節への準備に集中した。
延期となった第1節・滋賀戦の代替開催日は、第3節・鳥取戦と第4節・熊本戦の間となる25日と定められた。異例となる2月のミッドウィークのナイトゲームで、予定外の連戦を強いられることになったが、代わりに第2節までのプレシーズンを他チームより1週間多く設けることができたとも言える。もとよりホーム3連戦というスケジュールで、影響は最小限だ。情報の乏しかった滋賀とも、2試合を見てから対戦できる流れになった。さらには今週、複数の選手が負傷やコンディション不良から復帰したことで、戦力起用の選択肢も広がっている。プレシーズンのトレーニングマッチから習慣づけてきた1週間のサイクルも、選手たちの体に馴染んできているようだ。
プレシーズンマッチ札幌戦でクラサスドーム大分の雰囲気はある程度体感しているとはいえ、公式戦の緊張感はまた別物だ。そのすべてを前向きなエネルギーに変え、チームは今週こそ、百年構想リーグ初陣の舞台へと向かう。
中盤から後ろに新戦力が並んだ北九州
そんな第2節の相手は北九州。増本浩平監督体制3年目でスタイルも浸透し、昨季はJ3で8位フィニッシュと、J2昇格プレーオフ圏内にこそ届かなかったが、手堅さとアグレッシブさのバランスの取れた戦いぶりでシーズン後半に調子を上げた。
ただ、今季は多くの戦力が入れ替わっている。町田也真人、喜山康平、矢田旭とそれぞれにJリーグを盛り上げた名プレーヤーたちが引退したほか、高柳郁弥が大宮、高吉正真が八戸、山脇樺織が福岡、杉山耕二が愛媛、辻岡佑真がいわき、そして田中悠也が大分へと、特に中盤から後ろの主力たちが多く流出。代わって今治から西袋裕太、町田から奈良坂巧、鳥取から丸山壮大、琉球から平松昇らを獲得し、開幕の鳥取戦から早速スタメンで起用したが、やはり最終ラインやボランチが多く新戦力だった影響か、組織としての練度はまだ発展途上という印象も残した。
とはいえ、1トップに永井龍、トップ下に今季は完全移籍へと切り替えた髙橋大悟と、大分を古巣とするハイポテンシャルな2人が並んでおり、ひとたびここにボールが入ればボランチの平松や井澤春輝、昨季もアシスト量産の岡野凜平らが絡みつつ、スピードに乗った流動的な攻撃を繰り出す力は脅威だ。
そんな北九州との対戦のポイントを四方田監督は「中盤での攻防でどちらが主導権を握れるかが大きいと思うし、先制点が大きな影響を与えるのではないか」と読む。この6週間にハードなトレーニングで積み上げてきたものを体現し、新生大分の第一歩を白星で飾りたい。
試合に向けての監督・選手コメント
■四方田修平監督
北九州の開幕の鳥取戦は、おそらく彼らは自分たちが思っていたような開幕戦にならなかったのではないか。敗戦もそうだし内容的にも彼らの良さが出せなかったゲームだったと思うので、おそらく相当な意気込みを持って大分に乗り込んでくると思う。自分たちはそれを受けずに戦っていかなくてはならない。
北九州は鳥取戦で出た課題を1週間必死になって修正してくると思うので、どんなところでもいいからしっかりと相手を打開して得点につなげられればと思う。こちらは初戦での硬さやJ2とJ3のカテゴリーの違いを選手がどれだけ感じず考えずに、自分たちの目標に向けてやっていけるかどうかがすごく大事だと思うし、自分としてはそこを上手く引き出さなくてはならないと思っている。
■FW 21 有働夢叶
コンディションは良好。もちろん開幕戦は楽しみにしていたのだが、天候の問題なので、週末の北九州戦に向け、チームとしても個人としても気持ちは切り替えている。
特別指定選手時代の一昨季にルヴァンカップ北九州戦に出て4つのポジションをこなしたのをいまでも鮮明に覚えている。あのときも北九州は延長戦までもつれても、カウンターや攻守の切り替えのところで落ちることがなかった。今節も球際でのバトルでためらうと先手を取られてしまうので、そこで上回れるように自分たちも立ち向かっていかなくてはならない。
■MF 72 山口卓己
開幕戦が中止になったが、モチベーションもそれほど落ちなかったし大丈夫。試合予定日の翌日は、もう一回リセットして作り直すというトレーニングをした。先週の試合が流れたので、そこはチームとして少し違った流れになったが、ある程度の流れは掴めている。シーズンがスタートしてから厳しい練習が続いていたが、体も慣れてきた。
北九州は昨季、最終的にプレーオフには出られなかったが、個々のクオリティが高く、戦術としてもチームでやりたいことがまとまっているチーム。後ろからしっかり繋いで前には強い選手がいる、得点できる選手がいて、守備は全員で守るという一体感のあるチームだったという印象。おそらく強度の高いサッカーをしてくるので、そこにまず負けないというところがひとつ。それに対して、それに付き合って勝つ部分もそうだが、自分たちがしっかり保持して前進していくサッカーができれば、相手を押し込めるのではないかと思う。


