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試合レポート

PK戦にまでもつれ込んだタフな試合を粘り強く制して準々決勝へ

 

今季3度目の広島との対戦で、ついに堅守をこじ開けた。後半は同点に追いつかれ延長戦でも決着はつかずPK戦にまでもつれ込んだが、チームの一体感が最後に勝利を引き寄せた。

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3回戦に続く伊藤涼太郎弾で先制に成功

 
8月24日の明治安田J1第24節A広島戦以来のエディオンスタジアム。3週間前に対戦したばかりの相手と天皇杯ラウンド16で、今季3度目の対戦となった。
 
リーグ戦から中3日での連戦だが、次のリーグ戦まで10日間のブランクがあるため、両軍ともターンオーバーはせず、リーグ戦のメンバーを中心とした布陣。予想どおり、3-4-2-1同士のミラーゲームでスタートした。
 
大分はボールを動かしながら広島のハイプレスを誘う。立ち上がりから自陣でボールを失いピンチを招く場面が何度かあったが、守備陣が体を張ってかろうじてクリア。ある程度ボールを運んでからは広島のブロックの中に縦パスを入れようと試みるが、プレースピードや精度で上回る広島の素早い寄せにカットされ、なかなかその先に進めない。攻め返されると、この日1トップに入った渡大生があちこちに動きながら起点を作り厄介だったが、鈴木義宜の果敢なチャレンジでしのぎ続けた。
 
やや劣勢の中でもボールを動かし続け、24分にビッグチャンス。鈴木の縦パスを受けた伊藤涼太郎が中央をドリブルで突破し小塚和季との巧みなワンツーから鋭いシュートを放ったが、これは大迫敬介の好セーブに掻き出されてしまう。
 
広島も好機を築きながらフィニッシュの精度を欠く中、先制は大分。34分、小塚から大きなサイドチェンジを受けた星雄次が折り返したところを一度はエミル・サロモンソンにカットされるが、オナイウ阿道の果敢な寄せが奏功し、こぼれ球が伊藤の足元へ。伊藤は鋭い切り返しで相手をかわしてシュートをゴール左隅に突き刺すと、3回戦・鹿屋体育大戦の120分の劇的決勝弾に続く天皇杯でのゴールを奪った。
 

まさかのハイネル1トップ起用

 
相手にボールを支配されながらも0-1で折り返した後半頭、広島はエミル・サロモンソンをハイネルに交代。立ち上がりから積極的にクロスやシュートで追撃してくるが、フィニッシュの精度が足りず、大分としては助けられる。62分には松本泰志のシュートをブロックしたこぼれ球を右WBのハイネルに拾われ強烈な一撃を食らうが、クロスバーが弾いてくれた。
 
すると63分、広島は渡を下げて川辺駿を投入。鈴木を中心に懸命に対応していた渡を下げて1トップはどうするのかと見守ると、なんとハイネルが1トップへ。川辺はシャドーに入り、森島司が右WBに移動した。
 
ハイネルのFWはこれまで一度も見たことのない起用。ドウグラス・ヴィエイラとレアンドロ・ペレイラが負傷離脱した中で、センターフォワードの駒不足を補うためのぶっつけ本番の施策だったようだ。だが、身体能力に支えられるスプリントで激しく前線からボールを追い回すハイネルの勢いに、大分のボール回しはやや腰が引けたようにも見えた。ハイネルの背後にはスペースが空くのだが、大分のボールをカットした広島が攻め返す勢いのほうがはるかに強度がある。
 
大分は前線の鮮度を保とうと68分、伊藤を小林成豪に交代。71分には広島が松本泰に代えて青山敏弘を投入した。青山の立ち回りで広島は中盤が落ち着くとともに、ハイネルを起点とする攻撃の形がより安定性を増す。75分、大分は小手川宏基を島川俊郎に代え、中盤の守備力を高めて対応した。
 
ハイネルの積極的なシュートは何度か枠をとらえきれず、何度かは高木駿にセーブされたが、ついに80分、同点弾へと結実する。柴崎晃誠からの浮き球のパスをアクロバティックなボレーシュート。ゴール右隅にスーパーゴールを叩き込まれてしまった。
 
88分、小塚に代わり後藤優介がピッチに登場。逆転を狙って前がかりになる広島の背後を突く狙いだったが、カウンターの精度が足りずフィニッシュにまで至れない。90+2分には小林成のグラウンダークロスからオナイウが2連続シュートを放ったが得点ならず、延長戦へともつれ込んだ。
 

疲労とも戦った120分で決着つかず

 
延長戦に入っても広島は激しいプレスを緩めない。大分はボールを握っても攻め手を欠く展開。延長8分、パスを供給した直後に長谷川雄志が足をつらせ、担架で運び出された。片野坂知宏監督は松本怜を右WBに入れ高山薫を右CBに下げ、丸谷拓也をボランチに上げた。
 
延長後半、広島は東俊希に代えて松本大弥。右WBに入り、森島がシャドーに戻った。広島がボールを支配する中、互いに決定機を作りながら、両軍の選手とも疲労の色濃くプレー精度を欠いて、決着はPK戦へと持ち越された。
 
コイントスに勝った広島は先攻を選択。1本目はハイネルと後藤。2本目は森島と小林成。3本目は柏好文と松本怜。新ルールの適用により、PK時にGKは先に前に出てしまうと警告対象となるため、高木も大迫も慎重だ。高木は惜しい場面もありながら、PK戦はキッカーのミスなくサドンデスへと突入する。
 
もしかしたらGKにまで回ってくるのではないか…。そんな空気が漂いはじめた10本目。タイミングを外そうとした柴崎のPKを、高木が止めた。あとは鈴木が決めれば勝ち抜けが決まる。われらがキャプテンは落ち着き払って右足で、ゴール左隅に蹴り込んだ。
 

タフなゲームの陰の功労者は三平和司だった

 
リーグ湘南戦から中3日での、タフな試合。だが、PK戦にまでもつれ込んだとき、チームの雰囲気はすこぶるよかったという。選手たちの何人もが「さんぺーさんのおかげ」と三平和司の名を口にした。神奈川大の後輩でもある広島のキャプテン・佐々木翔をも笑わせながら、しっかりと自分たちのチームを盛り上げるムードメーカーぶり。湘南戦にも先発しながら帯同し、自身の出場機会はなかったが、献身的にチームのために声をかけ続けた。毎年終盤、三平の存在感が増してくると、チームの調子は上向く。今年もその季節がやってきたのかもしれない。
 
天皇杯準々決勝の相手は川崎Fを3-2で下した神戸に決まった。神戸とは今季5度目の対戦となる。現在は負傷離脱中のようだが、大分では天皇杯に出場していない藤本憲明も出てくる可能性がある。ここまで来たらひとつでも上を目指したい。
 

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