TORITENトリテン

試合レポート

3連戦の3戦目、今季初アウェイで初黒星。最後に一矢報いたが…

 

前半はゴールに迫る場面も作れたが、次第に相手にペースを明け渡したのは、やはり3連戦の疲労も影響したか。3失点ののち最後に一矢報いたが、内容・結果ともに残念なゲームとなった。

試合情報はこちら

 

 

立ち上がりにはダイナミックな攻撃も

前節に続き、互いに3-4-2-1同士のミラーゲーム。ボールを動かす大分に対し、熊本はマンツーマン気味にプレッシャーをかけてきた。大分も負けじと立ち上がりから宇津元伸弥が2度追いするなど積極性を見せる。
 
9分には榊原彗悟が自陣からロングカウンターで攻め上がる。相手陣に入ったところで相手に引っかかったところもマイボールにしてパトリッキ・ヴェロンに出し、それを受けた宇津元を追い越した三竿雄斗がクロス。相手にブロックされたが、目指す形を表現できたシーンだった。10分にも三竿のクサビを宇津元がはたき、ヴェロンが足を出してそれを巧みに収めたところからクロス。ダイナミックな一連の攻撃のこぼれ球を三竿が収め、榊原がフリーで右足を振ったが、弾道は大きく枠の外に逸れた。
 
14分には右サイド。松尾勇佑と木本がエリア内にまで進入したところを戸根一誓も後方支援するが、榊原のワンタッチミドルはこれも枠を捉えきれず。
 
18分には熊本が大分陣へと攻め込むが、大分もゴール前に帰陣して対応。最後は上村周平がミドルシュートを放ったが、枠の左へ。

 

セットプレーの流れから今季初の失点

22分には大分のビッグチャンス。自陣で熊本の攻撃を跳ね返すところから山口卓己が攻撃へと転じる。キム・ヒョンウがはたいたボールを受けたヴェロンが持ち上がって逆に熊本を押し込むと、山口のクサビを宇津元が落とし、ヴェロンがフリーで持ち直してシュート。スイッチが入ってからはスピード感あふれる攻撃だったが、佐藤史騎のファインセーブに掻き出された。
 
33分には左サイドの連係。さらに43分には三竿が素早い予測からボールを奪って自らクロスに持ち込むが相手にクリアされる。どちらかといえば大分がやや優勢に運んでいた前半だったが、45分、渡邉怜歩の仕掛けで右CKを獲得した熊本に、その流れから先制点を奪われる。青木俊輔のキックをムン・キョンゴンがパンチングで逆サイドへと大きく掻き出すと、ライン際で三島頌平がそれを回収。藤井皓也が入れたボールに合わせた岩下航のヘディングシュートはムンが素早い反応で弾いたのだが、そのこぼれ球をべ・ジョンミンに押し込まれてしまった。大分にとっては4戦目にして初の失点となる。

 

反撃を誓った後半立ち上がりに2失点目

相手がマンツーマンで制限をかけてくる中で、「少し綺麗にやりすぎたところで横パスやバックパスが多いゲームになってしまった」と試合後に振り返った四方田修平監督。前への勢いを出すために、後半あたまからは、コンビネーションからの推進を得意とする松尾に代え、よりシンプルにプレーする𠮷田真那斗を投入した。𠮷田にとっては昨季終盤の負傷を乗り越えての復帰戦となる。
 
仕切り直して追いつきたかったのだが、早々の47分に失点した。大分の最終ライン裏を狙った李泰河のロングフィードをべ・ジョンミンが押し込む。このときおそらく最初のターゲットとなった藤井はオフサイドポジションにいたためスルーしたのだが、それにつられた大分の守備陣たちがオフサイドと判断してべ・ジョンミンへの対応が遅れた結果、笛は鳴らず熊本が2点目。この失点が、チームの勢いを削ぐかたちとなった。

 

清武投入で挽回も追撃は疲労の色濃く

大分は61分、自ら負傷を訴えて倒れ込んだキム・ヒョンウを伊佐耕平に、また疲労の見えるヴェロンを清武弘嗣に2枚替え。上村が清武をマークする中、清武がこまめに間に顔を出すことで相手のプレスをかわしながらボールが動きはじめるが、なかなかそれが得点には繋がらない。68分には榊原のクサビを相手を背負いながら木本が落とし、戸根が清武につけたボールはワンタッチでゴール前に送られたが、相手の守備も集中しており伊佐には通らず。
 
71分には熊本が4枚替え。べ・ジョンミン、藤井、渡邉、三島がベンチに下がり、石原央羅、根岸恵汰、鹿取勇斗、那須健一が入った。同時に大分も木本に代えて有働夢叶を送り込む。76分、伊佐が中盤で起点を作り戸根が持ち上がって𠮷田へ展開。𠮷田が落としたボールを走り込んできた榊原がダイレクトでゴール前に送ろうとするが、勢い余って大きくピッチの外へ。
 
疲労を押して、あきらめずに追撃を続けていた77分、攻め込まれて3失点目。青木のクロスへのエリア内での𠮷田の対応が不十分になったところで山口が那須に上回られ、青木のグラウンダークロスをゴール前で収めた鹿取にゴールネットを揺らされた。大分の選手たちも人数は揃っていたのだが、最後に体を張って食い止めることは出来ず。

 

渾身で走り込んだ宇津元が1点を返す

熊本は80分、上村に代えて半代将都を投入し、鹿取がボランチに一列下がった。前がかりになって追撃する大分の背後を突き続ける熊本。85分には大分が、山口に代えて小酒井新大を送り込んだ。87分、𠮷田のロングスローからエリア内での競り合いの中で伊佐が反転シュートして枠の左。
 
5分のアディショナルタイムに突入した直後、有働の奪ったボールを榊原がグラウンダーでスペースに送るが、足をつらせながら走り込んだ宇津元のシュートは枠の上。このまま終了するかに思われたが、熊本ゴールをなんとかこじ開けようと攻め続けていた90+3分に、意地の1点が生まれた。セカンドボールに反応しようとした清武が相手と接触してエリア内で倒れたが、笛は鳴らずプレー続行。ここに来てようやく試合勘が戻りはじめたような𠮷田が切り返してファーに送ったクロスに、渾身で飛び込んできた宇津元が合わせてゴールネットを揺らした。
 
90+5分には𠮷田が松田詠太郎に剥がされてドリブルからのシュートを許すが、ムンが横っ跳びで掻き出して、スコアは3-1で終了。熊本にとっては昨季勝点1差でJ2残留とJ3降格に明暗分かれた相手との対戦であり、敵将にとっては結果を出せず悔しい思いをした古巣との対戦でもあった。そして大分は中3日での連戦。複数の要素が絡み合った末に、熊本に上回られての今季初黒星。ホームで対戦するときにはしっかりとやり返せるよう、チームは切り替えてまた積み上げを続ける。

1500人のトリサポありがとう