TORITENトリテン

闘う言葉

GK 44 吉田舜「イジりながら勇気づけてくれたチームメイトたちのおかげ」

 

——ずいぶん急に先発が決まったようだが。

試合に出られないときも準備は出来ていると自分は思っていた。みんなが「緊張してるんじゃない?」と冷やかしてきたのもあって、いい感じで馴染めて試合に集中できた。イジりながら勇気づけてくれたチームメイトたちのおかげで、気合の入った試合が出来た。早い時間帯に点が取れたことでも硬さが取れた。

——しばらく前にトレーニングを見て調子が上がってそうだと思っていたが。

正直、5月くらいからずっと調子がよく、いつ試合に出れるんだろう、いつベンチ入りできるんだろうと思っていた。ヨシさん(吉坂圭介GKコーチ)からも「いますごく調子がいいから、メンバーには選ばれていないけれど腐らず頑張ってくれ」と言われていた。頑張れたのは、西川や高木さんも努力しているし、中でも特に(濵田)太郎は午後から筋トレしていて、下からの追い上げも感じて焦っていた。試合に出られないかもしれなくても地道にトレーニングを続けていくことで、いつかは出られるだろうというメンタリティー。そういうプロ意識を持たせてくれたGK陣に感謝したい。

——守備のテーマとしては。

無失点に抑えること。相手は長いボールを蹴り込んでくるのでデュエルの場面が多くなるのだが、そこをしっかり跳ね返したりカバーリングしたりといったところ。

——最終ラインも急造だったが不安は。

不安はなかった。「ライン上げろ」「カバーに入れ」といった同じことの繰り返しになったがコーチングし続けた。

——ラインコントロールが重要な一戦だったと思うが。

必要なときにオフサイドが取れてすごく助かった。羽田のコーチングのおかげ。

——苦しい時間帯も長かったが、ファインセーブで何度も救ってくれた。

勝手に体が動いた。準備はつねに出来ていたので、あとは体の反応。

——J3群馬時代に秋田戦を経験していたと思うが、このスタジアムでの印象は。

群馬時代にここで2失点している。秋田さんとの対戦はJ3で自分のプロ1年目だったのだが、開幕戦でホームだった。今日は他チームでJ3で対戦した選手もいたし、群馬時代の先輩もいて、やってやるぞという感じで臨んだ。

——ひさしぶりの出場で無失点勝利。

とにかくうれしかった。自分もそうだがみんなも頑張ってくれた。自分はシュートストップが出来た。これを続けるためにはやはり努力が必要。次節の新潟戦でどれくらい出来るかで自分たちの存在意義を示せると思う。

——高木選手と髪色を逆にしたのは…。

たまたまです。急に金髪にしてきたので(笑)。こっちは金髪に飽きたので黒髪にしただけだった。