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闘う言葉

【記者会見】下平隆宏監督「いわきの選手たちに負けずにフィジカルでも戦えていた」

 

遠いいわきまでたくさんのファン、サポーターに来ていただき、また、DAZN越しなどで声援をいただいている方々にも熱い応援をいただいていて、本当に感謝している。今日でクラブが設立29年ということで、そういった設立記念日にしっかり勝利することが出来て非常にうれしく思っている。

ゲームのほうは予想よりも自分たちが前半特に攻撃することが出来て、球際やセカンドボールでも引けを取らずに戦ってくれていた。そこは今節、ゲームに入るにあたって選手に要求したところで、すごくよかったと思っている。あとはトランジションの部分。守から攻へと選手たちが素早く切り替えてくれて、奪い返すシーンも何度か見ることが出来た。特に前半はよかったと思っている。

後半は少し押し込まれる時間帯があったが、ワンチャンスで2点目、さらに3点目もいい時間帯に取れて、ゲーム自体は楽に進められたかと思うのだが、やっぱり守備のところにまだ緩みがあったりして失点してしまったのがもったいなかった。ただ、トータル90分で考えて、まず選手たちがバトルしてくれたことには本当に感謝している。応援してくれたファン、サポーターの方にも感謝している。

——前半はリスクを負ってビルドアップすることでシャドーが浮き、いい攻撃の形が作れていたが、後半は相手に流れを持っていかれた。そのいちばんの要因をどこと見るか。

相手もハーフタイムに修正してきたのと、こちらもノーリスクでやっていた部分が多分あったと思う。変わらず前半同様に攻め続けるように、前からプレッシャーに行くようにと言ったのだが、少し相手のほうが上回ったのかなと思っている。

——ハーフタイムの指示は。

前半よかったが、後半は相手も当然修正したり変えてきたりするだろうという予想の下に、上手く時間を進めながら追加点を取れればというところで入った。選手たちもそういう思いで入ったと思う。少し嫌な時間帯もあったが、ワンチャンスでというか、いい形で点が取れた。今週、アタックの部分を特にイメージしてトレーニングしてきた中で、そういう形で点が取れたのでよかったと思っている。

——タフなゲームになったが、選手たちの疲労具合は。

いままでずっと出ずっぱりだった茂や(野嶽)惇也ら何人かの選手を休ませることも出来たし、勝利したことがいちばんコンディションがよくなる要素だと思っている。

——抜群の活躍をした野村選手について。

野村は今季ずっと調子がよく、今日もアシストと得点を決めたが、それ以外のところでもゲームをコントロールする力があって、コーチングによって周囲を動かすことも出来るし、非常に頼りになる10番だと思っている。

——いわきを圧倒できた要因は。

いわきさんはパワフルだったしダイナミックに攻撃してくるところは嫌だな、強いなという印象を受けた。ただ、われわれが相手のプレッシャーを怖がらずにしっかりボールを動かして、相手の体力を削るような前半が過ごせたことが、後半、相手の足が止まってくるような展開につながったのかなと思う。あとは、いわきさんにはフィジカル的に優れた選手が多くいる中で、そこに負けずにフィジカルでも戦えていたことはすごく大きかったのかなと思う。

——いわき戦に向けてツイッターで筋肉美を披露していたが、下平監督から見ていわきの選手たちのフィジカルコンタクトはどう見えていたか。

強いなと思ってみていた。バトルの部分もそうだし、球際を恐れないというか、「90分止まらない、倒れない」というのを本当に体現している。そこは脅威に感じている。そこに対してうちも負けなかったのはよかったと思っている。