TORITENトリテン

闘う言葉

GK 1 高木駿「無闇に蹴るだけではダメだとみんな逆に割り切れた」

 

——今季初先発がイレギュラーな展開になったが。

2連敗していたので今節はなんとしても勝たなくてはならなかった。退場者が出たとしても最低でも引き分けに持っていきたかった。最近の課題だったビルドアップのところにはみんなで積極的にチャレンジできたし、1人退場したことで逆に、強制的にボールをつながなくては、無闇に蹴るだけではダメだとみんな割り切れた。それで何回かチャンスを作ることも出来たので、そこはプラスに捉えたい。11人いればシステムも違うし、相手が変わればプレスの形や質も変わったりするが、ボールを自分たちで支配するというマインドを、今日はしっかり表現することが出来た。

——1人少なくなってからのシステム変更での対応はスムーズで迅速だった。

そうですね(笑)、ベンチのスタッフからの指示で。僕的にもそれがいちばん自然だった。伊佐に前で1人で頑張ってもらって、引いて守るような相手ではなかったので、後ろも腹を括ってボールをつなぎながら前進することにトライできた。そうやっていい感覚をつかんでいくしかないと思うので、その部分はよかったと思う。

——2連敗後にキャプテンと副キャプテンが監督と話をしたそうだが。

一緒にチームを作っている感じがある。僕らとシモさんが話したのも、選手ミーティングにするか、スタッフも含めて全員のミーティングにするか、いろいろとキャプテン副キャプテンで話し合った上で、一回シモさんと擦り合わせようと。物申すとかではなく、こちらの意見や選手としてはこんな感じですというのを共有した。いま“共創”というやり方があるからこそ、「いまこういうふうに思ってるんですけど、どうですか?」といった話し合いも出来る。

——連敗しても選手が自分たちで雰囲気が落ちないようにしている。

みんなでやっていこうというコンセプトがあるので、連敗したってもうやるしかないという雰囲気を持って、キャプテン副キャプテンや年齢が上の選手、みんなに話が出来る選手が若い選手たちを引っ張っている。スタッフも上から来るのではなく、みんなでひとつになってやっていくというのがベースにある。でもやっぱり勝たないと。相手もパワーを出してくる中で、どうにかして勝ちを掴んで、連敗を重ねてはいけない。

——中3日で次節の藤枝戦。アウェイ連戦で家に帰れないが。

逆にミニキャンプのような雰囲気になるし、チームメイトと話す機会も増えると思うので、3連敗したタイミングだからこそ、チームや選手同士で、ベースとしてやる部分はこれだよねということを話し合いながら、まとまってやっていきたい。この機会に、リフレッシュもしながらそれが出来ると思う。今日よかったことをしっかり頭と体に残して、次は勝つしかない。