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闘う言葉

【記者会見】下平隆宏監督「相当巻き返しをしないといけない状況になってしまった」

 

ホームで2連敗という非常に痛い敗戦。苦しい結果になってしまった。

今節は中3日での準備期間ということで、多少の負傷者がいることでシステムを変えて臨んだ。前半の自分たちのミスからの失点は非常に痛かった。そこから徐々に自分たちのペースになるような前半を過ごし、ハーフタイムを挟んでメンバー交代をして、そこから同点ゴールが生まれて流れも掴みつつ逆転までというような雰囲気があったのだが、カウンターから失点してしまい、残念な結果になった。

今日は清水さんも、乾選手が非常に素晴らしく、あのシュートは致し方ないなと思うが、そこに至るまでのカウンターを食らったシーンは、まだまだチームとして成長しなくてはならないと思わされたシーンだった。

今日も多くのサポーターが来られて、もう少しで1万人に届くところだった。残念ながら届かなかったが、われわれがまた熱い試合をしてファン、サポーターに喜んでもらえるような試合を続けていきたい。

——J1昇格を目指すチームとして、清水との戦力差を感じた部分は。

それはずっとあるが、タレントだけでサッカーをするわけではない。もちろんタレントの力も大事だが、チームとしても戦っていかなくてはならない。

——怪我人が多く、その部分で戦えなかったということは。

今日はひさびさに3バックシステムで戦ったので、馴染むのに少し時間がかかったかなという印象はあった。

——今節は急遽3バックシステムに変更せざるを得なかった中で、対清水の狙いは。

いま単純に本職SBの人材がいないというところで3バックにした。ただ、3バックでも4バックでもサイドが高い位置を取れば同じような形になるし、それほどシステムどうこうということではなかったと思う。トランジションの部分ではやはり3バックと4バックとの違いはあるが、チームとしての狙いは変わっていない。

——ハーフタイムを挟んで選手を入れ替え配置を変えて、流れを引き寄せた。修正の狙いは。

ゲームの立ち上がりから少しボランチ周りでバタつくシーンがあり、ミスが何個か続いた。清水さんは特に前線の4人が勢いよくプレスに来るようでいて、実は穴もあるしスペースもあるので、落ち着いてプレーできれば全然かいくぐれるはずだと思いながら見ていたのだが、ちょっと前半の最初はミスがあって、それが響いたり失点につながったりというところもあった。

そこを修正して野村をボランチに下げて落ち着かせ、(渡邉)新太もここ最近は調子がいいので、彼らしいプレーを期待して投入した。それで流れをしっかり掴めたと思う。

——チームに合流したばかりの鮎川選手を起用してみて。

ファーストプレーで非常にいい入りが出来ていた。トレーニングから彼の背後への抜け出しがよく、ファーストタッチでもナチュラルに落ち着いたプレーが出来るので、すんなりゲームに入ってくれたと思う。もうちょっと慣れてくればもっとよくなると思って見ていた。

——台所事情の厳しさが続く中で、次節以降、どのように戦っていくか。

まずは、連戦が終わったので休むこと。ここからどう切り替えて次のリーグ戦に向かっていくかはすごく大事なので、まず選手たちにはしっかりと休んでもらいたい。怪我がちな選手や無理して出場している選手も何人もいるので、そういった選手も含めて一旦リフレッシュして、そこからまた仕切り直していきたい。

——この3連戦の結果について。また、3チームとの対戦で感じた差については。

最悪、1勝1分1敗で乗り切れればいいなと思っていた。勝点7取れればベストだったし勝点4でもなんとか踏みとどまれるかなと考えていたのだが、3連戦で勝点1しか積めなかったこと、またホームで2連敗してしまったことは非常に痛かった。ただ、まだまだリーグは終わったわけではない。ここで踏みとどまれればもっと楽な順位にいられたと思うが、相当巻き返しをしないといけない状況になってしまった。

3チームはいろいろだった。磐田はアウェイで難しかったし、町田は本当に守備が堅くゲーム巧者だった。清水に関しては、僕らは今日、ゲームが出来たと思っているのだが、ただやはり勝負のところ、決めきるタレントがいる/いないという差もあるのかなとは少し感じた。