MF 38 天笠泰輝「成長するためにも怖がらずにやるべきだった」

——相手がミラーで合わせてくることはいつわかったのか。
メンバー発表のときにCBが3人入っているのを見て3バックなのではないかと思った。試合がはじまって5、6分のうちにやはりミラーゲームだとわかったが、ボランチの選手とアンカーの選手が同じくらいの位置にいて、どうしても僕たちが前に行くと10番の選手や34番の選手に縦パスをつけられた。それが相手の狙いだったと思う。そこをやらせないようにと心がけていたのだが、僕と彗悟が出られずに相手のボランチに使われ攻撃を組み立てられるシーンが多かった。もっと僕と彗悟のところで勇気を持って前に行くことが大事なんじゃないかと思う。
——それでも戻って体を張って守ることはある程度出来ていたのでは。
粘り強く守備は出来ていたのだが、結果的に失点しているので修正すべき点はある。
——今日の前半は榊原選手が下がり気味で天笠選手が動き回ることが多かったが、狙いだったのか。
相手の戦術に僕たちが対応していて、相手は思いどおりに攻撃できていた中で、僕がつり出されて(榊原)彗悟が残っていた感じになっていたのだと思う。もっと僕と彗悟で前に守備できていたら、状況は変わっていたかもしれない。
——縦パスを入れるチャレンジが多かったようだが、意識していたのか。
意識していたのだが、もっと僕のところで前を向けるシーンがあったり、しっかり縦パスをつけるところだったりにどんどん挑戦しないといけない。あとは僕のメンタル面の弱さで、ターンできるところでせずにアンパイなプレーをしたりしていたので、成長するためにもそこは怖がらずにやるべきだったと思った。
——早い時間帯に先制したが、その後の試合運びについては。
もっと自分たちのペースに持ち込むべきだったが、相手の攻撃力が高いので下がってしまって失点してしまった。もっとボールを落ち着かせて回すことによって、自分たちの時間も増えるのではないか。これは毎試合言っていることなのだが、そこが課題だと思う。
——ミラーゲームになったことで準備してきたものが出せなかった部分も。
練習では出来ていたプレーが出来なかったりもあったが、試合になればどうしてもそういうふうに変わってくるものはあるので、それ以上のことが出来なくてはやはり勝てない。プラスアルファ、対応されないように自分のプレーをしっかり発揮していかないと勝っていけないと思うので、まずは自分に矢印を向けてやっていきたい。
——さしあたって、次に向けて改善したい点は。
まだゲームを見返していないのでわからないが、個人としてはボールを持ったら前を向くことだったり、縦パスをしっかりつけたり、守備では絶対に球際で負けないということだったり。いまは僕個人の課題を意識してやるべきことを考えている。映像を見ればチームとしてやるべきことも見えてくると思うので、しっかり修正したい。
