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今節の見どころ

リーグ開幕戦以来1ヶ月ぶりの対戦。グループステージ突破を目指し勝利あるのみ

 

開幕から7連戦の予定が1試合中止となり公式戦6試合を終えての代表ウィーク突入。チームはひさしぶりに1週間の準備期間を得て、YBCルヴァンカップグループステージに臨む。相手はリーグ開幕戦で引き分けた、昇格組の徳島だ。

 

グループステージ1敗同士の対戦

J1第3節のG大阪戦が中止となったことも含め、開幕からの怒涛の公式戦6試合。多く戦力が入れ替わった中で、一戦ごとにメンバーを入れ替えながら戦ってきたチームは、ひさしぶりの1週間の準備期間に、さらなる戦術浸透に努めた。
 
プレシーズンに準備した可変システムがリーグ開幕戦では上手く表現できず、いささか見る者に不安を与えるスタートとなったかに思われたが、コーチ陣が腰を据えて今季のチームを熟成する構えを見せる中で、試合を重ねるごとに課題を克服しつつある様子も感じられる。
 
ただ、90分を通してプランどおりに進めるゲームはまだ実現できていない。前進はしているが、片野坂知宏監督は「正直まだまだ発展途上」。選手たちも現在までの戦績と内容に満足していないようだ。
 
ルヴァンカップ開幕戦で神戸に1-3で敗れ、現時点で得失点差でBグループ最下位。今節は前節、FC東京に0-1で敗れた徳島との対戦で、勝点0同士、グループステージ突破を目指してなんとしても勝利したい一戦となる。1週間の準備期間、そしてリーグ再開までも1週間の猶予。そこからまた強豪との連戦というスケジュールを、見越すのか見越さないのか。徳島とはちょうど1ヶ月前のリーグ開幕戦で引き分けており、今度こそ勝利をとも願う。
 

直近のJ1第6節、今季初勝利を遂げた徳島

新型コロナウイルス禍の影響で、いまだダニエル・ポヤトス監督がチームに合流できていない徳島だが、甲本偉嗣ヘッドコーチの下に一丸となった選手たちが自主性も発揮して、J1での戦いを続けている。現在、リーグ戦6試合を終えて1勝2分3敗の12位。直近の第6節・横浜FC戦で今季初勝利、J1ホーム初勝利を遂げ、勢いに乗っている状況だ。
 
大分と同じく出場メンバーは読みづらいが、現在もベースとなっているであろう前監督が植えつけたスタイルに対し、大分はまだ勝利したことがない。
 
リーグ開幕戦からの成長を示し、自らもそれを確認できる機会でもある。敵地ではあるが、今度こそ徳島から勝点3を奪いたい。
 

試合に向けての監督・選手コメント

■片野坂知宏監督
 
手ごたえとしては、正直まだまだ発展途上だと思う。メンバーも変わったし、だいぶ形になりつつある部分もあるが、まだまだ上げていけるし、もっと大分らしいサッカーが出来る状況も作り出せる。トレーニングし、選手と共有して表現できるようにしていきたい。
 
ルヴァンカップはホームでの開幕戦で神戸に悔しい敗戦をし、グループステージで勝ち上がるためには勝点3が必要になってくる。アウェイで徳島さん相手は簡単なゲームではないが、いい準備をしていいゲームが出来るようにしたい。ここで勝利することにより、4月に入ってからのリーグ戦連戦も強いチームばかりだが、いい形でつなげていきたい。
 
ルヴァンカップ、リーグ戦を含めいろいろとメンバーを試すことが出来たし、その中でどういうプレーをしてくれるかを見極めることも出来た。選手個人の課題、チームとしての課題も見えてきたので、それをひとつずつ修正しながら勝点につながるゲームをやっていくことが大事。どういうメンバー選考になったとしてもお互いが理解しあってプレーすることが大事なので、しっかりと全体で合わせられるようにしていきたい。
 
■DF 49 羽田健人
 
いまは自分たちがどれだけボールを持てるかというところ。カタさんもとにかくボールを持つ時間を長くしようと言っている。そこが改善されれば押し込まれる時間も少なくなると思う。
 
リーグ開幕の徳島戦はスタンドで見ていたが、後ろからポゼッションするのが上手いチームだなと感じていた。ルヴァンカップは前節、神戸に負けたので、予選突破のためにはもう落とせない。勝つしかない。
 
■FW 9 髙澤優也
 
チームとしてやりたいことは明確で、連係面もよくなってきている。個人的には昨季は点を取れたが今季はまだ取れておらず、自分で納得できていない。もっと貪欲に要求したい。
 
自分としては、ルヴァンカップでもタイトルを狙っている。リーグ開幕で引き分けで終わった相手なので、なんとしても勝点3を取りにいきたい。