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今節の見どころ

山口の勢いには押されない。4試合ぶりの、そして今季ホーム2度目の勝利を

 

前半は相手を圧倒しながら後半に追いつかれてドローという試合が2戦続き、前節で3試合連続引き分けとなった。今節こそはと勝利を期して、3連勝中と勢いのある山口をホームに迎える。

 

明確な課題克服に向けて積み上げる

前節の水戸戦も、前々節の愛媛戦に続き、前半に主導権を握って先制しながら後半に相手の勢いを受けて追いつかれる展開となった。前半の内容に関しては一戦ごとに練度を高めている手応えが感じられるものの、前節も得点はセットプレーの流れからの藤原優大の1点のみ。シュートチャンスは増えているだけに、いい時間帯に複数得点しておきたいところだ。
 
もうひとつの課題は、後半、ビハインドになった相手の追撃をまともに受けてしまう点。特に水戸戦では前からのプレスを強めてきた相手に対してとにかく蹴って逃げるかたちに陥ってしまい、自分たちの攻撃の時間をほとんど作れなかった。それを受けて今週は、ハイプレスをかいくぐって前進するトレーニングに重きを置いた。相手のプレスの態様によって、それを剥がせる立ち位置を取りながらボールを運んでいくにあたっては、出し手の判断に余裕が生まれるよう、複数の選手が受ける意識を示していきたい。もちろん、状況次第では一気に前線へと配球する選択肢も忘れてはならない。速く強度の高いプレスを受けながらそれが出来るように、チームの積み上げは続いている。
 

昨季までとは一変したスタイルで勢いに乗る山口

現在3連勝中で5位に浮上した山口。昨季まではポゼッションスタイルを志向していたチームが、今季から指揮を執る志垣良監督の手により、自陣から前線へと大きくボールを送る徹底したスタイルへと変貌している。最前線の梅木翼をターゲットにボールを集め、相手陣でセカンドボールを拾って素早く攻める戦法は、秋田やいわきなどと共通点が多く、これまでの試合で大分が苦手としてきたタイプのチームだ。
 
ただ、そのスタイルを象徴する梅木が、前節の藤枝戦はコロナ感染のため欠場。今節出場するか否かは不明だ。激しいプレスを先導していたボランチの相田勇樹も前節途中で負傷交代しており、今節は前貴之がボランチに入る可能性がある。前は相田とは全く異なるタイプであり、山本駿亮も含め前線に高さのあるターゲット不在となった場合、戦い方がどのように変化してくるかは興味深いところ。昨季まで巧みにゲームメイクしていた池上丈二も前節はメンバー入りしておらず、大分としては相手の出方の読みづらい状況になっている。
 
山口は今節勝利すればJ2初の4連勝。次節から清水、千葉と強豪との対戦が続くため、今節は勢いをつけたい大事な一戦。志垣監督はかつて1年だけ、皇甫官氏の秘書的な存在を兼ねU-15指導者として大分に在籍経験がある。当時、指導を受けた佐藤昂洋(現・ジェイリースFC)によると「理論派でとてもわかりやすかった」とのこと。
 
とはいえこちらも、第5節・鹿児島戦以来のホームでの勝利を懸けて譲れないものがある。徐々に輪郭の見えてきた今季のスタイルをさらに積み上げていくために、いま何よりも必要なのは勝利という結果だ。
 

試合に向けての監督・選手コメント

■片野坂知宏監督
 
試合ごとに連係、つながりの部分はよくなっていると思う。相手の矢印を折ってプレッシャーを回避していけるようトライするのが、われわれのフットボール。いまはその積み上げの段階。
 
山口は昨季とは大きく矢印が変わって、守備も攻撃も縦方向に速いサッカーをしており強度も上がっている。梅木くんが出てくるかどうか。新保くんも左サイドでスピードがあって左足のクロスでいいアシストもしている。中盤にはハードワークできる選手が並び、ディフェンスラインのプッシュアップも早い。チームとしてやるべきことがはっきりしていて、それに対して目標を含めハードワークしてくる。勝負強く勝点3を取って、いま勢いがあると思う。
 
■MF 10 野村直輝
 
ここ最近は前半の内容がいいぶん、相手が後半に違うプランで来たときに受けてしまうことが多い。相手が前にパワーをかけてきたときにどういうサッカーをするかということが、まだピッチの中で曖昧な部分があり、そこで失点してしまっている。繋ぐならそれぞれの立ち位置を取らなくてはならないし、蹴るなら合わせなくてはならない。
 
そのちょっとしたズレのところで失点したりして流れが悪くなってしまっていることはみんな認識できているので、そこをちゃんと合わせていく。何がちゃんとした立ち位置なのか、どこが正しいポジションなのかを、いまは明確にしている最中。ただ、相手がどう出てくるかわからないので、それに対してベンチワークとピッチの中で合わせることも大事になる。
 
■MF 19 小酒井新大
 
個人的にまだまだポジショニングが悪かったりサポートできるときにそこにいなかったりという場面があるので、90分を通して味方の助けになったり前に行けたりするシーンを増やしていきたい。90分通してどうゲームメイクしていくかを考えなくてはならない。
 
いちばんは状況ごとにどういうサッカーをするかということを全員が共有していることが大事。それが出来ていれば、繋ぐのであれば近くでポジションを取るし、蹴るのであればCBもボランチももっとラインを上げてセカンドボールを拾いに行くということが出来る。どう試合を運んでいくかを、つねに共有しておきたい。

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