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今節の見どころ

ともに2戦を終えて仕切り直しの第1節。水曜夜を熱く彩れ

 

本来であれば、2月8日に開幕戦として華やかに開催されるはずだった第1節。10年ぶりに大分を覆った積雪の影響で、試合当日の朝にやむなく開催中止に。その仕切り直しの一戦の舞台が、ようやく整った。

 

大分と滋賀、あらためての対峙

四方田修平監督新体制の初陣へと万端の準備を施していた大分はその日は自宅待機となり、Jリーグ参入後初めての試合に向け士気を高めて大分入りしていた滋賀も、戦うことなく本拠地へ帰ることになった、あの残念な1日。結局、大分も滋賀も第2節と第3節を先に戦い、そこから第4節との間の2月25日に、あらためて対峙することになった。
 
2月の水曜のナイトゲームを挟む3連戦という予定外のスケジュールとなったが、もともと開幕からホーム3連戦の大分にとっては、影響も最小限に抑えられている印象だ。第3節の鳥取戦から中2日での試合に向けて、鳥取戦出場メンバーはコンディション調整を急ぎ、それ以外の選手たちはさらなる戦術浸透を進めた。滋賀戦から中3日での今季初アウェイゲームとなる第4節・熊本戦も含め、四方田監督の選手起用がいかなるものになるかが気になるところだ。
 
一方の滋賀は、開幕からアウェイ4連戦というタフな日程の真っ最中だ。結果的にJリーグでの最初のゲームとなった第2節・山口戦は1-2で黒星。第3節・琉球戦は0-0のままPK戦にまでもつれ込むと、キッカーが一巡してもなお決着のつかない長丁場の駆け引きの末に13対14で敗れている。連敗とはなったが、前節は初めての勝点を積んでおり、次は必ず勝点3をと、強い気持ちで狙ってくるはずだ。
 

ともに陣容読めずも目指すは勝利のみ

前節から中3日での試合に向け、滋賀は前日の24日に沖縄から直接、大分入り。大分戦後は中2日でアウェイ4連戦のラストとなる北九州戦に臨むため、ここでも本拠地へは帰らずに次なる敵地へと向かう。大分が前節対戦した鳥取も、大分戦が開幕からアウェイ4連戦の3戦目で、疲労の色をのぞかせていた。その鳥取に比べれば滋賀は、逆に連戦のため移動の負荷は抑えられたかもしれない。
 
大分はここまでの2戦をいずれも2-0で連勝しているが、その内容は全く異なるものとなった。第2節は4バックシステムの北九州に対して伸びやかに幅を使って湧き上がったが、前節は5バックで堅実に守備を固めてきた鳥取の攻略に手こずり、後半の選手交代でようやく流れを引き寄せている。
 
滋賀とも鳥取同様にミラーゲームが予想される中、短い準備期間のうちに前節の課題をどれだけ克服できているかが焦点となる。四方田監督は滋賀の印象を「どんどんチームになってきている。いい試合をしているし、しぶといチームだと思う」と語っている。起用戦力が変われば展開が読みづらくなるのは両軍にとって同じ。キム・ヒョンウとロメロ・フランクとの青森山田OB対決はあるのか、大分出身の薬真寺孝弥や中村健人はメンバー入りするのか。今季から指揮を執る和田治雄監督のマネジメントも事前には読み解けず、マッチアップの様相は蓋を開けてみてのお楽しみとなる。
 
そうは言っても、目指すのは勝利のみ。勝点を積みながら修正を重ね、開幕3連勝で勢いをつけたい。
 

試合に向けての監督・選手コメント

■四方田修平監督
滋賀はどんどんチームになってきているという印象。まだ勝ってはいないが、逆にチームがすごくひとつになってきているのが感じられる。いい試合をしているし、しぶといチームで、しっかり守備をしてくる。そこに向けてのいちばんの準備はコンディション調整。
 
滋賀戦は相手が守りやすい状況を作らせないところがカギになる。切り替えも生命線だと思うが、切り替えに限らず自分たちがボールを持って相手が守るというシチュエーションが多くなると思うので、そこでいかに相手を疲れさせるか、相手がパニックになるような状況を取り出せるか。簡単ではないが、そこを上げていかないと自分たちは成長できないと思う。
 
■FW 17 キム・ヒョンウ
ここまでの相手はカテゴリーは違うが、勝ち癖が今のチームにとっては大事になってくると思うので、結果として複数得点、勝ち切ること、クリーンシートも含めてみんな自信をつけているのではないかと思う。試合に出ていない選手たちも、みんなチームの勝利に向けて、それぞれの位置で頑張っているので、みんなの勝利だと僕はずっと思っている。
 
ヨモさん(四方田修平監督)もよく言うが、ミラーゲームでは自分の目の前の相手に絶対勝つことが大事。ゲームの内容とプランは、自分が絶対起点にならないと始まらない。後ろでボールを回しただけでは前には進めないので、鳥取戦でも相手の背後や相手を1対1で背負いながら勝って起点を作り、みんなに上がってこさせることを意識していた。