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試合レポート

対秋田戦術を施して臨むも攻撃のクオリティーが課題に。追加点取れず+1止まり

 

特徴的な秋田に対して戦術を準備して臨んだが、幅を取るフォーメーションを効果的に使えず、攻撃に課題が出た。結果が出ないことが疲労感を煽るが、焦って悪循環に陥ることは避けたい。

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秋田の特徴的なスタイルに準備を施して臨む

ハードワークで相手の攻撃を阻みながら、ボールを奪うと強さとスピードのある前線にシンプルに当ててくる秋田の特徴的なスタイルに対して、どう戦うかが今節のポイントだった。
 
下平隆宏監督たちコーチ陣が準備したのは、守備時には5枚のブロックを構え、攻撃時に中盤ダイヤモンド型の3-4-3へと変形する戦術。守備で高さと強度を出せる羽田健人を最終ラインの中央に配置し、1ボランチは球際強くセカンドボール対応に長けた弓場将輝に託すなど、前節の岡山戦から先発4人を入れ替えてスタートした。疲労が蓄積している7連戦の4戦目。これまで連戦で出場を続けていた下田北斗や呉屋大翔を休ませることも出来る、マネジメント上でも考慮されたプランだと思われた。
 
立ち上がりから積極的に前線にボールを入れてくる秋田。大分守備陣が揃っていても力尽くでシュートを打ってくる。13分には三上陽輔が右足を振り抜いたが至近距離で羽田がブロックした。14分には池田樹雷人がセンターサークル付近でインターセプトし、そのままロングシュート。高木駿の頭上を越えてヒヤリとしたが、弾道はクロスバーに阻まれ命拾いした。

 

短いパスで動かすが大きく振る崩しが少ない

大分も上夷克典と伊東幸敏が内側でボールを引き出したり、三竿雄斗とペレイラがドリブルやパス交換で前線にまで顔を出したりと攻める姿勢を見せる。15分には羽田のサイドチェンジを受けた井上健太がカットインし、サムエルとのワンツーからシュート。相手に当たってこぼれたところをサムエルがもう一度狙ったが、新井栄聡のセーブに阻まれた。それを拾った伊東のクロスがクリアされると、逆サイドでそれを受けたのは三竿。野村に預けて自らエリア内まで走り込むと得点機を迎えたが、このシュートも新井に対応されてしまった。
 
相手のロングボールに対応するために布陣の重心がいつもより低くなり、前線でワイドに張る井上健や藤本一輝がなかなかいい状況でボールを持てない。ボールサイドに人数をかけて攻め上がりはするのだが、人数をかけて要所で球際へと潰しにくる秋田の守備に潰される場面も多くなった。相手の速いプレスに遮られるのか、サイドチェンジで一気に相手を剥がす試みも少なく、次第に相手のブロックの外側で出しどころを探る時間が増えた。それでもこちらがボールを握っていれば、相手の直截的な攻撃を受けずには済む。両軍のポゼッション率は極端な数値を叩き出しながら、試合は膠着状態に入ったかに思われた。

 

井上のJ2初ゴールで先制

だが、44分、大分が先制に成功する。野村の右CKがクリアされたこぼれ球を、ペナルティーエリアの外にいた井上健が拾い、足裏でコントロールすると見事な右足シュートでネット右隅を揺らした。
 
幸先よくリードを奪って折り返した後半立ち上がりには、三竿のロングフィードに抜け出した井上健が自慢のスピードで突破を図りFKをゲットするなど勢いを見せる。だが、その後のセットプレーも仕留めることが出来ない。48分にはCKをクリアされたところから齋藤恵太に迫力のドリブルカウンターを許すが、井上健の戻りと弓場の対応でことなきを得る。
 
55分、秋田が3枚替え。左SHの高瀬優孝を普光院誠に、2トップの齋藤と武颯を吉田伊吹と井上直輝に代えて勢いを維持する。61分にはこれまであまり見られなかった秋田の波状攻撃。ボールを動かして最後は普光院がシュートを放ち、三竿が体を張ってブロックした。

 

疲労と焦燥感からプレーのクオリティーが課題に

69分、秋田は三上を小暮大器に交代。セカンドボールを拾いながら攻め込むとスローインのチャンスをゲットし、そこから70分の同点弾へとつなげる。才藤のロングスローは一度はサムエルがクリアしたのだが、もう一度相手の右サイドで組み立てたところから才藤がクロス。これに吉田伊が合わせ、見事なヘディングシュートをゴール左隅に沈めた。
 
大分は71分、上夷と野村を坂圭祐と渡邉新太にチェンジ。坂が3バックの左に入り三竿が一列上がった。さらに76分には弓場と藤本を屋敷優成と下田北斗に代えて勝点3を狙いにいく。秋田は78分、負傷した普光院を藤田雄士に代えた。
 
83分には三竿の浮き球を渡邉がヘディングシュートして枠の右。85分には井上健を伊佐耕平に代えて、さらに攻撃を強化した。88分には出場後に再三、相手の背後を突いていた屋敷が三竿からのパスを受け、自らカットインしてシュートするが、新井に掻き出される。
 
アディショナルタイムは6分。勝利したい思いに衝き動かされるように、選手たちは猛攻する。同時に焦りも隠せず、プレー精度や視野の広さや連係のアイデアが低下した。連戦の疲労はメンタル的にも影響を及ぼす。最後まで攻め続けたが、2点目を取ることは出来なかった。
 
連敗はストップしたがこれでリーグ戦は5戦未勝利。リハビリが長引いているある選手はスタッフに「サッカーしたいです」と言いながらスタンドを下りていった。みんなもどかしい思いを抱えて戦っている。7連戦もようやく折り返し。またすぐにやってくる次節・群馬戦に向けての準備がはじまる。

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