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試合レポート

相手の振り切った守備に苦しんだ前半。後半はシンプルに反撃して+1

 

想定はしていたものの、想定以上に熊本のマンツーマンディフェンスは執拗でハイクオリティーだった。それを裏返すための修正を施して勝点1を得た中で、チームが成長すべき課題も明確になった。

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10人への執拗なマンマークを剥がせない

とにかくもどかしい前半になった。ここ最近はGKをビルドアップに組み込み、ボランチが縦関係の立ち位置を取ることで攻守がスムーズに回っていたのだが、今節のチームは対熊本の狙いとして、ボランチがビルドアップに加わり相手のハイプレスを剥がしていく戦法を採用した。
 
立ち上がりは上手くフリーになっている味方を見つけてボールを渡し、好機も築いた。10分には藤本一輝が左サイド高い位置でボールを持ち、寄せてきた2人を個人技で突破してゴール前に進入すると、会心のシュートを放ったかに思えたのだが、クロスバーに弾かれて得点ならず。
 
そこから間もなく相手のマンツーマンディフェンスにハメられてしまう。なにしろフィールドプレーヤー全員がマンマークされているのでフリーマンが生まれず、出しどころに悩んだ末に出して相手の圧に負ける繰り返し。12分の失点は自陣でのスローインが相手に奪われたところからあっという間の流れで、ペナルティーアーク左から放った石川大地の反転シュートが寄せに行った安藤智哉に当たって軌道を変えたものだった。

 

伊佐はGKに、弓場はポストに阻まれる

その後も熊本の守備に苦しむ時間帯は続く。それでもチャンスが作れなかったわけではなく、14分には上夷克典が右サイドを突破してクロスを送り、伊佐耕平が飛び込んだ。これも1点ものの絶好機だったが、田代琉我のファインセーブに阻まれる。29分には伊佐の横パスが相手に当たったこぼれ球に反応した弓場将輝が鋭いシュートを放ったが、今度は左ポストに弾かれた。
 
こうして苦しみながらもチャンスが作れていたことが、割り切る決断を遅らせた要因にもなったのかもしれない。熊本にペースを握られながら、24分の島村拓弥のシュートは西川幸之介が掻き出し、そのこぼれ球から狙った藤田一途のシュートは枠を外れるなどして相手のミスにも助けられ、試合は1点ビハインドの状態で折り返した。

 

割り切った方針転換で戦況回復

なんとか相手の守備を剥がそうと試行錯誤を重ねた前半だったが、下平隆宏監督の試合後会見での言葉を借りると「相手が割り切ってかなり振り切った守備の戦術を採ってきた中で、われわれがそれにつきあってしまったというか、それをやろうとして前半は上手くいかなかった」ということになる。
 
それを受けて指揮官はハーフタイムに、大幅な戦術変更を言い渡した。西川か安藤から伊佐と藤本をターゲットに相手の背後へと長いボールを送り、中盤の4人でセカンドボールを拾って攻める。当初に準備していたものを完全に反故にするほど割り切った方針転換だったが、これによって前半は自陣でボールを受けて前進しようと苦しんでいたボランチが相手陣でプレーできるようになり、後半の戦況が大きく好転することになった。
 
53分、この日ようやく獲得した右CKのチャンス。その流れから左サイドで受けた藤本がクロスを送るとファーで合わせたのは安藤。これも1点もののヘディングシュートだったが、またも田代のファインセーブに阻まれる。こぼれ球から狙った中川のシュートも相手にブロックされた。

 

中川の今季4点目で同点に

どうにも運がないのかという気がしはじめていた57分、意地の同点弾が生まれた。左サイドの攻撃から相手にボールを奪われそうになったところを、野嶽惇也がカットしてドリブルで持ち上がる。すかさず2人が寄せてきたところで右斜め後方にいた中川に託すと、中川にもすぐに2人が寄せてきたのだが、それが到達する前に中川の早い判断でのシュート。前には相手もいたのだが、狙いすました弾道はこの日当たっていた田代の指先をかすめてポストの内側を叩き、ゴールへと転がり込んだ。中川は前節・金沢戦とあわせ2試合3得点。
 
65分、熊本は島村と竹本雄飛を大崎舜と大本祐槻に代え、藤田を左に回して右サイドを刷新した。おそらく大分の左サイドが活性化していることに対応したものと思われ、この後はそのエリアでも力関係が拮抗することになる。74分には大分が野嶽と上夷を保田堅心とペレイラに2枚替え。シンプルな攻撃へと切り替えたことで保田の推進力も生き、マンツーマン式の熊本に対しペレイラの対人強度が奏功した。さらに84分には伊佐をサムエルに、藤本を高畑奎汰に交代。コンディションが整わず7試合ぶりの出場となったサムエルと、これまで一瞬の守備に課題の見えた高畑だが、最終盤の攻防の中で勝点3を狙うための投入だった。86分には大木武監督が藤田を田辺圭佑に交代し、89分に石川を17歳の道脇豊にチェンジした。アディショナルタイムに突入した90+2分、下平監督は中川を宇津元伸弥に代えてゴールを目指す最後のひと押しを加える。
 
采配合戦も加えての激しい攻め合いも、その後スコアは動かず終戦。試合前から両軍サポーターが煽りあったダービーは1-1の痛み分け。決着は7月16日、えがお健康スタジアムでの第26節へと持ち越された。

2試合3得点ありがとう

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