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闘う言葉

【記者会見】片野坂知宏監督「J1定着のためには個の能力の部分も必要となってくる」

 

今日もカシマスタジアムに大分のサポーターにたくさん来ていただき、最後まで応援していただいた。本当にありがとうございます。勝点3をプレゼントできなかったこと、今日のゲームは勝点1になったが、残念ながらJ2降格が決まったこと。本当に悔しい思い、残念な思いをさせてしまったこと。そして、スタジアムに来れない方々、大分トリニータに関わるすべての方々に対して、このような結果になったことはわたし自身の責任でもあり、本当に申し訳なく思っている。申し訳ありませんでした。

選手は今日のゲームもそうだが、これまでもしっかりと準備をして、最後まであきらめず戦ってくれた。そういう中で、わたしが選手に対してのプレーを引き出せなかったこと、勝ちにつながるゲームが出来なかったこと、本当にこれがすべてわたしの、まだまだ力が足りないところだと思っている。

なんとかここまでJ1で積み上げてきたことを、来季もJ1でさらにレベルアップできるよう、試行錯誤しながら選手とともにやってきたのだが、このような結果になってしまったことが、本当に残念でしかない。J1での試合も残り2試合。次はホームで最終戦の横浜FC戦、そしてアウェイの最終戦の柏戦。とにかくこれまで応援していただいた方々に対して、喜んでもらえるゲーム、勝てるゲーム、勝つゲームを出来るよう、しっかりと準備していきたい。

——今節の結果で降格が決まったが、ロッカールームで選手にはどういう言葉をかけたか。

いま言ったようなこと。

——現時点では決まっていない部分も多いと思うが、来季どういった目標で。

1年でJ1に復帰することが目標だと思うので、それに向けて切り替えてやっていくしかないと思う。

——先発選び、交代のタイミング、ゲームの狙いやバランスなど緻密にデザインされたゲームを概ね表現できたゲームだったと思う。最後に勝負どころを持ってきたが、それでも力負けしてギアが上がらず押し込まれる展開となった。イメージしたものから足りなかった部分は何だったか。

うーん…難しいが…選手選考を含めて、いまのこの状況を含めて、われわれは毎日選手がどういう状態かを見てゲームプランを考え、18人のメンバーを選んでいく。もちろん若い選手の中にはいいスペックを持った選手もいるし、高い能力を持った選手もいる。そういった選手を使うということももちろん選択肢としてあったと思う。ただ、準備が出来ているようには見えない状況があったり、そういったものは、一緒に毎日練習をしていて、非常に残念に思っていた。

そういった選手たちの課題はまだまだあると思うし、今日ゲームに出た選手も、やはりこのように強い鹿島さんに対して、まだそこまでプレーできていないということを、真摯に受け止めることが大事だと思う。強度と質、そして最後のフィニッシュ、得点に至るパワーは、やはり鹿島さんと比べてもまだまだ足りないところだと思う。

(ここでバスの出発時刻が迫るため会見打ち切りとなりそうになって「あ、いいですよ」とスタッフに交渉して会見席に座り直す。スタッフ相談の上、監督会見続行となる)

——他会場の経過はわかっていたか。勝たなくてはならない状況になってから、長沢選手を早めに投入するなりといったような、リスクを負うプランは考えていなかったのか。

まず、他会場の結果に関しては僕はまったく知らなかった。ただ、今日のゲームに関しては勝点3を取らなくてはならないという中で、ゲームプラン、そして交代を含めて考えるようにした。

もちろんいま言われたように長沢の高さを加えて4-4-2にしたりといったことも出来た可能性はある。ただ、あのゲームで、鹿島さんのあの強度とクオリティーを持っている選手が出てくる中で4バックをやること、守備で粘り強く無失点に抑えているところを4バックに変えてリスクを負った結果、失点することによって2点取らなくてはならなくなる。

0-0の状態を続けながらカウンターやセットプレーなど何かしらでもしかしたら1点取れる可能性がある、というところに、自分の中で考え、バランスは崩さずに3-4-2-1のまま、長沢の高さが最後に生きればというところを考えて投入したのだが、なかなかそういう場面も作ることが出来ず、押し込まれる状況になった。

なぜ押し込まれたかというと、やはりそういった鹿島さんのプレー強度やパワー。鹿島さんもACL圏内を狙っている中で勝たなくてはならない状況で、お互い負けられない状況というのがぶつかり合った結果だと思う。後になってからはそういったことも言えると思うが、あのゲームの状況の中ではあれがベストだったという判断でやった。

——J1定着を目標に掲げていたが、このJ1での3年間でいちばん必要だったのは何か。

やはり得点を取ることだと思う。われわれ大分はこれまでJ3、J2、J1とわたしが指揮を執らせていただいて、しっかりと攻撃のところでGKから構築して得点を狙っていくという形をやってきたのだが、やはり定着するのに、このJ1の質や強度を上回るためには、それだけでは足りず、前線の質や、フィニッシュに至るまでの個の能力の部分でも上回っていくことが必要となってくるということは感じている。

ではトリニータがお金をたくさん出して外国籍選手を含めスーパーな選手を入れられるかと言ったら、そういう状況ではないと思うので、そこに目を向けずに自分たちの戦術の中でチャレンジして得点を挙げ、勝点を積み上げていくということをやってきた。だが、やはりそういう部分でも少し足りなさがあったから、得点も少なく、勝点につながらなかったのかなと、いまは感じている。

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