TORITENトリテン

闘う言葉

FW 93 長沢駿「勢いだけではサッカーは出来ないし、質の部分も練習から高めて」

 

——120分戦って残念な結果となった。

結果がすべて。負けるべくして負けた。ちょっとの差だったかもしれないが、その差を埋めなくてはこういう試合は勝てないのだとあらためて実感した。

——ちょっとの差というところは。

みんな一所懸命やるところはやっているし頑張るところは頑張っている。でもそれは当たり前のこと。そのあとの質。点を取っていくためにどうしなくてはならないのか。ゴール前の質や、そこまで行くための質というのがまだまだだと思う。若い選手も多かったが、そんなのはピッチでは全く関係ない。今日彼らとやってみてあらためて、リーグ戦に出ているメンバーに比べるとやはりそういう質の部分が落ちていると、僕は感じた。

——相手が3バックで来たことについては。

予想とは違ったが、守備の部分ではある程度ハメることも出来たし、相手にロングボールを蹴らせてセカンドボールを回収するということも出来ていたので、その部分に関してはよかったと思う。ただ、奪ったあとにどう攻めるかというところと、どういうふうに崩していくかというところの最後の質が、まだまだだった。たとえば僕の感覚で、右のほうに可能性を感じるので右に流れたいのだがそっちにボールがなかなか出てこなかったりといったコミュニケーション不足やみんなが判断できていないところがあった。ゴール前に入っていく人数が少なかったことも、ハーフタイムに話した。勢いだけではサッカーは出来ないし、質の部分も練習から高めていかないといけない。

——120分間フル出場で走り続けた。

35歳にして、初めて120分間プレーした。足はちょっとつっていたがそんなことは言っていられない。点を取るのは自分の役目だと思っていたので、そこを発揮できなかったのが申し訳なかった。120分間試合に出た中でゴールもシュートもなかったので、僕自身まだまだだと思っている。次こそゴールを取れるようにしたい。

——敢えて収穫を挙げるとすれば。

負けたということがいろんな意味をもたらしてくれると思うので、今日出た選手も出ていない選手も、それに気づかなくてはならない。負けたことはよくないのだが、結果がすべてだし、過去には戻れないので、これからどうしようかということを個人個人で、そしてみんなで考えなくてはならない。収穫にしていかなくてはならないと思う。

——リーグ戦は次からアウェイ静岡2連戦。

地元なので、地元のパワーをもらいながら頑張りたい。でも120分間プレーできたということは自信にもなる。今日はあれだけサポーターの方が来てくれた中でこういう試合をしてしまったのが本当に申し訳ないし、選手はそれを自覚しなくてはならない。自分たちが責任感を持ってサポーターの方々を喜ばすことが出来るように、より積極的に僕たちが伝えながら、結果でみなさんを喜ばせたい。