TORITENトリテン

勝利へのカギ

九州ダービー2連発。5月のレゾナックドーム大分が滾る!

 

5月13日、J2第15節、ロアッソ熊本戦。
5月21日、J2第17節、V・ファーレン長崎戦。

ミッドウィークにアウェイでの第16節・モンテディオ山形戦を挟み、
5月2度目の3連戦は、ホーム2戦連続九州ダービーだ。
おそらくアウェイからも多くのサポーターが乗り込んでくるマッチアップ、
レゾナックドーム大分でトリサポの力を見せつけたい。
合言葉は“共創”。あなたのひと押しが、チームを勝利へと近づける。

 

絶対に負けられない理由がある。昨季ラストゲームの悔しさを胸に

W杯開催とコロナ禍の影響で超過密日程を強いられ、大幅に出遅れた昨季。シーズン後半の目覚ましい巻き返しによりリーグ戦を5位フィニッシュすると、J1参入プレーオフへと進出した。
 
だが、その1回戦で対戦したロアッソ熊本に、J1昇格の可能性を断たれる。好調だったはずのリーグ戦を2連敗フィニッシュし、わずか勝点1差で下位チームの立場となった時点で、難しい戦いになることはわかっていた。そのディスアドバンテージを跳ね返すために凝らしたメンバー選考と戦術の狙いは見事にハマり、試合はキックオフ後十数秒、電光石火の伊佐耕平の先制点ではじまったのだが、やはりサッカーは組織スポーツ。大木武監督体制でじっくりと3シーズンをかけてオーガナイズされ積み上げてきた熊本に、時間経過とともにじわじわとペースを握られていった。2-2の引き分けで1回戦敗退となった後、ゴール裏でサポーターと選手たちが悔しさをぶつけ合った光景は、いまも記憶に焼きついて剥がれない。
 
その悔しさを胸に刻んだまま、それ以来の対戦。昨季J1参入プレーオフ2回戦でモンテディオ山形を下して決定戦にまで勝ち上がった熊本だが、J1・16位の京都サンガとの決定戦に1-1で引き分け、今季もJ2でしのぎを削ることになった。昨季の快進撃により多くの主力が抜かれ今季は苦戦を予想されたが、4月以降はじりじりと勝点を積み上げており、上位に絡んできそうな不気味な存在感も見せている。こちらとしては昨季の無念さも上乗せして、鮮やかに勝点を挙げたい一戦だ。
 

破壊力満点の戦力を擁する強豪を迎えての、九州東西対決

ファビオ・カリーレ監督体制2シーズン目となるV・ファーレン長崎。今季は2017年に監督としてチームをJ1昇格へと導いた高木琢也氏をCROに迎え、高木CROがスペインで発掘したフアンマ・デルガドを5シーズンぶりに呼び戻して、激しさを増すJ2の荒波に乗り出している。
 
開幕から2敗2分と最初は苦心するかに見えたが、その後は連勝を重ね、順位も見る見る浮上。第11節までに7得点を挙げているフアンマを中心に櫛引一紀や宮城天らが躍動。エジガル・ジュニオやカイオ・セザールら外国籍プレーヤーの力を上手く生かしつつ、モンテディオ山形戦で3得点、徳島戦と秋田戦で4得点を挙げるなど、破壊力で圧倒する試合を繰り広げてきた。
 
対戦するにあたっては、その強烈な個のポテンシャルをいかに抑えるかがポイントになる。彼らに仕事をさせないために、11人全員で意識を合わせて隙なく守り、攻めに転じていく強さが必要だ。
 
勢いのある戦力を多く擁する長崎には、昨季まで大分でプレーした増山朝陽や2018年夏から1年半在籍した岡野洵もいる他、テクニカルダイレクターを務めるのは1999年から2001年にかけてMFとして活躍した竹村栄哉氏とあって、彼らとの古巣対戦も楽しみなところ。一方、大分を率いるキャプテン・梅崎司と不動の右ウイングバック・茂平はともに長崎県大村市の出身だ。香川勇気は2017年夏から1シーズン、長崎でプレーしている。
 
互いにそんなモチベーションも秘めながらマッチアップする、九州の東端と西端のチーム。東の熱で西を圧倒したい。