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今節の見どころ

9連戦の初戦は降格組の徳島と。4戦連続無失点の守備を上回れ

 

スタートから11連戦という過密日程をこなし、ようやく今季初めて1週間の準備期間を得たチーム。ここから始まる9連戦の初戦は、やはりルヴァンカップに参戦している“降格仲間”の徳島だ。

 

1週間の準備期間は今季初

あまりにハードだった11連戦を前節の東京V戦で終え、今季初めて1週間の準備期間を得て臨む今節。チームは2日間のオフをはさみ、連戦中には本格的に確認できなかった守備戦術をあらためて徹底して、態勢を整えた。
 
6日にはひさしぶりに報道陣に練習を公開。数名の負傷者はいるものの、リハビリ生活から復帰して全体合流しているメンバーも確認できた。エドゥアルド・ネットとサムエルのフィットも急ピッチで進められている。
 
第6節の琉球戦、第7節の仙台戦では失点も減ったが、いまだクリーンシートは達成していない。攻撃が好調なだけに、守備面が安定すれば勝率は高まり、さらに攻撃にも好影響をもたらすはずだ。
 
下田北斗キャプテンが「やっぱりこうやってチームみんなで落ち着いて練習が出来るというのはいい」と笑顔を見せた今週の成果を、ピッチで表現することが出来るか。今節のなによりの見どころはそこに尽きる。
 

昨季までの主力が去った徳島だが現在4戦連続無失点

そんな今節、ホームに迎えるのは昨季ともにJ1から降格してきた徳島だ。やはりルヴァンカップに参戦しており、11連戦ほどではないが2度の5連戦を戦って、現在リーグ戦は1勝7分。
 
この無敗状態を「勝ち切れない」と捉えるか「負けていない」と捉えるかはそれぞれの試合内容による印象だが、現在4試合連続無失点という記録には目を見張るものがある。山口や長崎といった攻撃力の高いチームとの対戦をクリーンシートで終える粘り強さは厄介に違いない。
 
相手に決定機を作られてはいるものの、CBやGKによる最後の対応で失点を防ぐことが出来ている。3月17日にチームに合流したスペイン出身の守護神ホセ・アウレリオ・スアレスはルヴァンカップ第3節・名古屋戦で初出場しリーグ戦でも前々節からゴールマウスを守っているが、早速ファインセーブを連発して無失点に貢献中だ。
 
ダニエル・ポヤトス監督は続投ながら、選手が大幅に入れ替わった徳島。ピッチ上の監督と呼ばれた岩尾憲をはじめ、上福元直人や鈴木徳真、垣田裕暉、梶川諒太、藤田譲瑠チマ、岸本武流、宮代大聖ら昨季までの主力がごっそりといなくなり、ほぼ土台から新チームを作っている状況だ。大分からは長谷川雄志が完全移籍加入し、アンカーで出場している。
 
ポゼッション志向のチーム同士。ホームチームとしては主導権を握って試合を進めたい。