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今節の見どころ

プレーオフ第1戦の相手はリーグ得点王を擁する奈良。初対戦を白星で飾れ

 

J2・J3百年構想リーグは地域リーグラウンドを終えて今週からプレーオフラウンドへ。WEST-Bグループ7位の大分が挑むのは、WEST-Aグループ7位の奈良だ。

 

奈良との初対戦に向けみっちりと準備

この特別大会ならではの初対戦が、また実現することになった。地域リーグラウンドをWEST-Bグループの7位で終えた大分はプレーオフラウンド第1戦で、WEST-Aグループ7位の奈良に挑む。
 
第1戦はAグループのホーム。第2戦はEAST-A7位の山形とEAST-B7位の松本による対戦結果を踏まえ、第1戦の勝者同士、敗者同士で組まれる。第2戦の相手が松本になればアウェイ、山形であればホームでの開催。そのどちらになるかは、第1戦の奈良戦を終えなくては決まらない。
 
異なるグループとの対戦で、1週間前まで相手が決まらないという厳しいレギュレーション。対戦相手のスカウティングも、的が定まってから急ピッチで進められたはずだ。大分の第1戦は土曜開催ということで、日曜開催だった地域リーグラウンド最終節からの準備期間も短い。初日は雨にも見舞われながら、蒸し暑さの押し寄せるグラウンドで、チームは対奈良戦術の落とし込みにもみっちりと時間をかけた。
 

得点王・田村に仕事をさせるな

2023年にJリーグ参入した奈良は、今季から大黒将志監督による新体制。現役時代に数々のクラブでストライカーとして名を馳せた大黒監督は、2001年に札幌で、当時はアシスタントコーチだった四方田修平監督とともに仕事をした過去がある。昨季は川崎Fでストライカー担当コーチを務め、その当時から四方田監督に「僕は攻撃的に行きますよ」と話していたという。
 
その言葉どおり、奈良は地域リーグラウンドで13ゴールを挙げて単独リーグ得点王に輝いた田村翔太を擁する攻撃自慢のチームとなった。25得点の一方で34失点して5勝2PK勝2PK敗9敗の勝点21という戦績だが、地域リーグラウンド終盤に調子を上げ、最終節はグループ首位の富山を相手に5-1での大勝を遂げている。
 
チームとして多彩な手段で田村に得点させる道筋を持っており、その攻撃力は要警戒。ハイプレスからのカウンターも得意なので、食われないように気をつけなくてはならない。
 
地域リーグラウンドでの経験を、残り2戦でいかに結果に結びつけることができるか。次のシーズンに繋がる収穫を得たい、大事な試合だ。
 

試合に向けての監督・選手コメント

■四方田修平監督
奈良は攻撃的で、しっかりとショートパスを繋ぎ、パスワークで剥がそうとしてくる非常に良いチーム。特に後半戦、この数試合は調子を上げてきている印象。上位チームに勝っていて、手強い相手。田村選手が得点王になるだけの決定力もそうだし、そういうチャンスを作り出す動き出しは素晴らしいと思う。チームとしてしっかりとボールを動かし前進しながら彼の良さをうまく生かしている。
 
奈良は失点が多くシュートも多く打たれているが、相当な勢いでプレッシャーに来るし、ここ数試合で勝利している富山、新潟、徳島といった上位チームに対しても、決して守備でスカスカになっているというわけでもない。失点が多いからといって簡単に崩せるとは思ってはいないので、相手を抑えることと自分たちのトライしたいこと、両面をバランスよく求めながら臨みたい。
 
■DF 6 三竿雄斗
奈良とは京都時代に練習試合をやっていた。当時は4-3-3でしっかりボールを繋ぎ、オーガナイズされていて、守備に関してもチームとしてやるべきことがはっきりしていると感じていた。いまは監督も変わっていてフォーメーションも違うが、富山戦を見るとやはりしっかりと狙いがあっていいチームだと感じた。
 
奈良はショートカウンターが得意で質が高いので、まずはこちらの攻撃の時にもしっかりポジションを取り、リスク管理を怠らないことが大事になる。相手GKは左利きでビルドアップも上手く、しっかりと狙いをもってビルドアップしていくチームなので、こちらとしてもハイプレスの精度を上げ、チームとして共有しておきたい。
 
■MF 16 茂平
奈良は僕がプロキャリアをスタートした古巣。大学卒業後に1シーズンしかいなかったが、アットホームな温かいクラブというイメージを持っている。もうあれから長い時間が経ってしまったので、当時のクラブのスタッフのみなさんも残っているかどうかわからないが、対戦することになって、当時の知り合いからも連絡をもらった。
 
いまはなかなか結果が出ていないが、プレーオフは新しいシーズンに向けて、実りのある2試合にしたい。行ける時には勢いを持って行きたいし、攻撃だけではなく、守備でもしっかり流れを引き寄せて主導権を握りたい。