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試合レポート

対山形の狙いハマってシュート15本も無得点。後藤優介の恩返し弾に沈む

 

前半の山形対策が見事にハマり、攻勢に出た前半だけでシュート10本。後半は修正されて押し込まれる時間帯もしのぎ一進一退の好ゲームとなったが、5本のシュートはいずれも実らず、山形の前後半通じて5本中1本を、後藤優介の恩返し弾という形で食らった。

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両WGを抑え背後のスペースを消した山形対策

前回対戦の借りを返そうと意気込んで臨んだにもかかわらず、ホーム4連敗という重い結果となった。順位もJ1昇格プレーオフ圏外の7位へと転落。なによりも今節足りなかったのは、アタッキングサードからフィニッシュにかけての精度だった。
 
対山形戦術は綿密に準備されていた。山形が前節の長崎戦で攻守両面にわたり前への意識を高め大勝していることを受けての準備だったと思われる。フォーメーションは4-2-3-1。山形の攻撃のストロングである両WGを先手を取って抑えることが、守備のいちばんの狙いだった。特に新加入でこれが山形デビューとなった宮城天には上夷克典と安藤智哉が集中して対応。いつものプレッシングの矛を収め、少し低い位置でコンパクトな4-4のブロックを構えてウラのスペースを消しながら、最前線のサムエルと中川寛斗だけが走り回って相手のパスコースを制限する。
 
大分が前から奪いに来ると読んでいた山形にとってはこれが想定外で、ボールを持ったCBは出しどころを定めるまでに時間を要した。特に中川の突撃守備は相手の視野を狭め、山形の攻撃の肝であるパスのテンポを上げさせない。中川の開始早々のオープニングシュートにはじまり、パスコース制限からのインターセプトや早い出足でのセカンドボール対応から、大分の積極的な攻撃が繰り出される前半となった。

 

圧倒的に攻めながら無得点での折り返し

いつもより低い位置からスタートするサイド攻撃でも相手を上回っていた。だが、プレー精度を欠いてなかなか得点に結びつかない。狙いどころを定めてクロスを入れるも合わず、跳ね返されてしまう。そのこぼれ球からシュートも放ったが、ことごとく枠を捉えきれなかった。CKも多く獲得したが決めきれず。主導権を握れず戸惑いを見せる相手を押し込み仕掛ける時間が長く続いたが、その勢いが得点に結びつかない。
 
得意の攻守のサイクルを封じられた山形は、攻撃時にインサイドを取るSBが立ち位置を変化させるなど修正を施していたが、情勢を変えるには至らず。小野雅史や髙江麗央らが頂点の藤本佳希に長いボールを直接送りもしたが、大分の守備陣がしっかりと対応し、35分の藤本佳のヘディングシュートは枠の右に逸れた。
 
前半は大分がシュート10本、山形は1本。CKは5本と2本だった。スタッツから見ても圧倒しながら、無得点で折り返したことに不安がよぎるハーフタイム。

 

山形の修正もありつつ、ともに決定機はクロスバー

後半立ち上がりにはサムエルがペナルティーエリア手前左でFKを獲得するチャンス。野村直輝が直接狙って、クロスバーに阻まれた。
 
その後は修正を施した山形の時間帯となる。前半は高い位置で張っていたWGが下がって前向きでプレーできるようになるとともに全体の距離感が近くなり、サイドチェンジで大分のブロックに揺さぶりをかけるなど、随所に変化が見られた。WGへとボールが入るとトップ下の國分伸太郎も生きるようになる。試合後に國分に確認したところによると、出しどころのアイデアがないのなら横パスでもいいからテンポを出していこうと話したということだった。
 
56分にはペナルティーエリア手前右でFKを与え、國分のキックはクリアするもこぼれ球をダイレクトに横山塁に打たれたが、こちらもクロスバー。大分は自陣で守備が後手に回る危ないシーンもあったが、粘り強く対応していた。

 

後藤優介の恩返し弾に均衡を破られる

後半の途中には一時、激しい雨に見舞われたが、熱中症予防のため屋根は開放されたまま。スリッピーになったピッチで、終盤にかけてはベンチワークの駆け引きもまじえた一進一退の攻防が繰り広げられる。先に動いたのは下平隆宏監督。65分にサムエルを伊佐耕平に、松尾勇佑を渡邉新太に2枚替えした。するとその2分後、渡邉晋監督が3枚替え。國分を田中渉に、横山をイサカ・ゼインに、宮城を後藤優介に。いずれもそのままのポジションに入る交代となった。
 
さらに77分には大分が高畑奎汰を香川勇気に、中川を鮎川峻にチェンジ。82分には山形が、藤本佳をデラトーレに交代する。終盤まで互いに得点機を築きあい、スコアレスながらどちらに転ぶかわからない緊迫した好ゲーム。
 
だが、85分にその均衡が崩れた。イサカの大きな弧を描いたクロスに逆サイドで飛び込み、ヘディングシュートでネットを揺らしたのは後藤優だ。その恩返し弾に、大分は追い込まれる。

 

ただ蹴るだけではシュート精度は上がらない

追撃のため、ただちに藤本一輝に代えて投入されたのは宇津元伸弥。6月初旬に左膝内側側副靱帯を損傷していたが、約2ヶ月での復帰となった。宇津元は右SHに入り鮎川が左、渡邉と伊佐の2トップの並びとなる。
 
89分には鮎川がゴールを狙うが後藤雅明にキャッチされる。高江を藤田息吹に代えて6分のアディショナルタイムを消費する山形。右CKのあとの左CK、野村のキックにデルランが頭で合わせて枠外。上夷のクロスに合わせた宇津元のヘディングシュートは、ポストをかすめる惜しさで左に逸れた。
 
最後までゴールが遠く、試合は0-1で終了。決定力不足が響いて落とした勝点はあまりに大きかった。
 
完全に崩し正面でコースの見えるゴールに向けてただ打つだけというシーンでは、スタンドでスカウティングしていた福井一城コーチが思わず先走ってガッツポーズ。つまりはそういう場面でも決めきれなかったということで、決定機を外した面々にはあらためて、精度向上を求めるのみだ。特にここ3試合好調を維持し今節も4本のシュートを放った保田には期待を込めて、その積極性を今後へとつなげてもらいたい。

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