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試合レポート

守備の手応えと課題が出た3得点3失点。迫真の追撃により+1

 

昇格争いのためには勝点3が欲しかった。そこに届かなかった力不足感が残る一方で、ようやく少しずつチーム状態が上向きつつある感触を、じわりと感じた一戦でもあった。

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守備に重きを置いた準備を施して臨んだ

J1昇格争いにおいては勝点3を取らなくてはならない状況で、勝点1という結果ではまだ足りない。相変わらず失点が続き、4試合11失点という課題が重くのしかかる。一方で、守備を整理して臨んだことが、ここ4試合無失点だった徳島から3得点を挙げた要因のひとつともなった。立て続けの失点で2点ビハインドとなったあと、交代で入った選手がパワーを出して、ホームスタジアムの雰囲気に後押しもされながら同点にまでは追いつきもした。昇格争いという目標を抜きにして見ればポジティブに捉えられる点もあり、評価の難しいゲームとなった。
 
ショッキングな逆転負けを喫した前節の甲府戦から4人を入れ替え、8月26日の第32節・仙台戦以来、弓場将輝が先発。ここ最近はベンチスタートだった藤本一輝も8月6日の第29節・山口戦以来、スタートからピッチに立った。香川勇気も同じ山口戦以来のメンバー入り。複数名の戦力の入れ替わりにはコンディション面の問題もあったようだが、守備の強度や戦いのベース部分に重きを置いたトレーニングで、今節はそういうメンバー構成になったと思われる。
 
3バックかもと予想された構成の徳島だが、はじまってみればこれまでと同じ4バックシステム。開始早々にロングフィードから児玉駿斗にシュートを許す。上り調子の徳島には勢いがあったが、8分には藤本がボールを収め伊佐耕平が相手を背負いながら反転シュートを放つシーンも作った。

 

最初の同点弾は野村のビューティフルFK

10分に先制点を奪われる。ロングフィードのこぼれ球に対応しようとした野嶽惇也が足を滑らせたものの、すぐに立て直してサイドで3対3の局面となったが、剥がされて児玉に逆サイドへと浮き球を送られる。エリア内に上がっていた石尾崚雅をフリーにしてしまい、ヘディングシュートをゴール左隅に叩き込まれた。
 
だが、大分もそこからサイドのコンビネーションなどを駆使しながら攻め返す。頻繁にボールを受けに下りていた渡邉新太が16分、ドリブルでゴールに迫る中、ペナルティーエリア手前正面で西谷和希に倒されてFKをゲット。入念に壁を調整した末にこのFKを野村直輝が蹴ると、美しい弾道が同点弾へと結実した。
 
22分には藤本のクロスに伊佐が飛び込んだが、ホセ・アウレリオ・スアレスに阻まれる。その後はしばらく幅を使って攻める徳島に押し込まれる展開が続いたが、守備陣が粘り強く対応。その時間帯をしのぐと今度は大分がボールを握った。だが、右サイドの巧みな崩しも中を固める相手をこじ開けることは出来ない。
 
42分には徳島がFKのチャンス。永木亮太が蹴ったが西川幸之介がガッチリとキャッチ。43分には野嶽のクロスに中で弓場が飛び込み、逆サイドから藤本がシュートしてスアレスに防がれた。

 

立て続けの失点で2点ビハインドに

1-1で折り返すと、大分は伊佐を長沢駿に代えて後半をスタート。52分にはデルランのクロスに長沢が合わせ、54分に弓場の縦パスから渡邉と長沢が絡み、56分の高畑奎汰の左CKに羽田健人が頭で合わせるなど大分の時間帯が続く中、徳島は56分、児玉を杉本太郎、森海渡を渡大生に2枚替えして状況打開を図った。
 
古巣戦の渡が早速存在感を発揮して徐々にボール支配率を高めるが、大分もカウンターから高畑がクロスまで持ち込むなど譲らない。徳島は5バックに変更。66分には外山凌を西野太陽に代え、西野は右シャドーに入った。パスミスやセカンドボールでの競り負けが続いて押し込まれていた69分、クロスのこぼれ球をゴール正面で拾った永木にシュートを許す。弓場とデルランの素早い寄せも間に合わず、西川も右手を伸ばして触ったのだが弾き出すには至らずに、再びリードを奪われた。
 
大分は70分、渡邉を鮎川峻に代えたが、71分に3失点目。渡の展開を受けた西谷が得意のドリブルでカットインするところへ野嶽と野村が対応したのだが、西谷の右足シュートを防ぐことは出来なかった。

 

追撃の気運を高めた梅崎と香川の投入

2点を追う大分はもう一度ボールを握り返し、74分には右サイドのコンビネーションからサイドチェンジして高畑が藤本との連係で抜け出しクロス。弓場がシュートする形を作ったが、スアレスにキャッチされた。その直後にも今度は高畑から藤本、そして弓場がクロスという左サイドからの攻撃。
 
76分、高畑と藤本に代わって香川と梅崎司。交代出場を告げられた梅崎は下平隆宏監督に「絶対になんとかします」と宣言してピッチに入ったという。その言葉どおり、この2人がここからの追撃を牽引していく。77分、香川の諦めない突破からのクロスなどボールを動かして押し込んだところから梅崎がシュート。相手にブロックされたが、これで得た左CKから1点を返す。梅崎のキックにニアへと飛び込んで合わせたのはペレイラ。ヘディングシュートがネットを揺らし、反撃の気運はさらに高まった。
 
79分には梅崎のシュートのこぼれ球をデルランがミドルシュート。スアレスに触られて枠外へと逸れたが、迫力の猛追が続く。82分、羽田に代わって保田堅心。84分には野村のクロスから長沢がヘディングシュートを放ち、ディフレクションあって左CKを獲得した。梅崎のキックにデルランが合わせたシュートはスアレスに防がれる。それによって得た右CKも相手にクリアされるが、激しいボールの奪い合いの中から香川が切れ込んで右足でクロスを送ると、長沢の頭上を越えたところに回り込んでいた鮎川が、殊勲の同点弾を仕留めた。

 

収穫と課題を残して逆転勝利には届かず

87分に永木と浜下瑛を櫻井辰徳と棚橋尭士に代えて勝点3を目指す徳島だが、5分設けられたアディショナルタイムも大分のペース。逆転勝利へと激しく攻め立てたが、相手の守備にも遭ってフィニッシュの精度を欠き、試合は3-3のままでタイムアップを迎えた。
 
勝点3を取らなくてはならない状況で、勝点1止まりは残念な結果だ。だが、2点ビハインドから追い上げた迫力は、一時期のひ弱なチーム状態からは脱却している証のように見えた。追いつくまでのパワーを生み出した梅崎と香川の仕事ぶりも見事だったし、ピッチに帰ってきた弓場のインターセプトやセカンドボール対応からは彼本来の感覚を取り戻している印象も受ける。羽田とのダブルボランチや渡邉、野村らが中盤で醸し出した強度が試合の支配率を上げ、相手の5本に対し16本のシュート数も生み出した。
 
課題は今節も失点部分。寄せの甘さとボールウォッチャーになりがちなところは、まだ改善が足りない。守備組織の統率をどうやっていくか。GKや最終ラインの顔ぶれを安定させられないチーム事情の中で、あきらめずに調整は続いていく。

Happy Birthday! 勝ちたかったね

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