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勝利へのカギ

【アカデミー通信】保田堅心&佐藤丈晟、来季トップチーム昇格内定会見で抱負を語る

 

2022年7月12日、大分東明高校にて、大分U-18所属の2人のMF、佐藤丈晟と保田堅心の来季トップチーム昇格内定会見が行われた。

 

大分U-18から25・26人目のトップチーム昇格選手

平塚正明校長と榎徹社長からの挨拶の後、西山哲平GMが育成型クラブとしての取り組みについて述べた。
 
「われわれ大分トリニータは地方を代表する育成型クラブを目指し、優秀な選手に一つ上のカテゴリーでのプレーの場を提供するプロジェクトを推進している。この2名に関しても東明高校の協力の下、今年の2月頃からトップチームに帯同させた。この3、4ヶ月間の彼らの成長は非常にめざましく、これが今回のトップチーム昇格につながったと思っている。梅崎司が昨季帰還し弓場将輝が主力になりつつある中で、トップチームの総出場時間のうち50%をアカデミー選手で占めたいという中で、保田と佐藤にもますます飛躍してもらい活躍してもらうことを期待している」
 
プレーヤーとしての2人の紹介は以下のとおり。
 
■MF 保田堅心(今季の出場:リーグ戦229分/ルヴァンカップ90分/天皇杯180分)
豊富な運動量があり、攻守にプレーエリアが広い。ボールを前に運ぶプレーや、左右に配球して前線に飛び出すといった推進力に優れている。先週末の岡山戦にも先発フル出場。早々にトップチームの中心選手になれると考えている。
 
■MF 35 佐藤丈晟(今季の出場:リーグ戦0分/ルヴァンカップ11分/天皇杯27分1ゴール)
攻撃的MF。左右両サイドのエリアでドリブルの仕掛けからのシュートやクロスなど得点に関わるプレーを得意とする。左利きで独特の間合いやボールの持ち方をすることから、相手に読まれづらい感覚的なものを持っている。それを磨いて独自のプレースタイルを確立してもらいたい。
 
2人は昨年の屋敷優成に続き、大分U-18から25、26人目のトップチーム昇格選手。複数名のトップチーム昇格は2016年(岩田智輝、吉平翼、江頭一輝)以来となる。

左から西山GM、榎社長、保田堅心、佐藤丈晟、平塚校長、青井事務局長

丈晟の憧れは成豪とマフレズ。堅心はブスケツとロドリと…三杉くん?

2人にトップ昇格が伝えられたのは天皇杯3回戦・G大阪戦を前にした6月末のこと。練習前にそれぞれ西山GMと面談して内定を伝えられたという。「トップ昇格しか考えていなかった」という保田とは裏腹に、佐藤は自分が昇格すると予想していなかったため大学進学を考えたこともあったという。
 
2人がトップチーム昇格にあたり両親や指導者をはじめとした周囲の人たちへの感謝を述べた後は、メディアからの質疑応答。
 
保田は地元紙記者の「目標とする選手は?」という問いに『キャプテン翼』の三杉淳と答え、「あの…実在する選手はいますか…?」ともう一度問われて会場は笑いの渦に。三杉くんは「読んでいてシンプルにカッコいいなと思ったから…好きです(赤面)」とのことで、実在のプレーヤーとしてはブスケツとロドリの名を挙げた。一方、佐藤の憧れの選手は「小林成豪とマフレズ」。やはり個での突破力に惹きつけられるようだ。
 
会見後の囲み取材では少し緊張が解けた様子。今季トップチームに帯同してからの自らの成長の手応えについてや、ここまでの公式戦での感触について質問される中で、保田が「試合に出るために1学期の期末試験を免除してもらった」と明かす隣で佐藤が「自分は受けましたけどね…」とボソッとツッコむワンシーンもあった。ちなみに佐藤は数学好きの理系で、保田は英語のほうが得意だという。

 

「ちゃんと学校行けよ」と念押しされる練習後

佐藤は天皇杯3回戦・しまね戦での公式戦初ゴールについて「緊張したが、点を取ったあとに先輩たちがすごく喜んでくれたので気が楽になった。このチームで頑張っていけると思った」。保田は岡山戦でアンカーとして相手のトップ下のステファン・ムークとマッチアップし「オーストラリア代表クラス相手でも通用する部分はあると感じた。でも技術ではそこまで差はないと思ったが、やはり強度は高かった。そこを伸ばさないと世界では戦えないと実感した」という。
 
保田には、キャンプで同部屋だった井上健太をはじめ、長沢駿や三竿雄斗がリラックスするように話しかけてくれているといい、小林裕紀は同じボランチとして技術面やメンタル面で具体的にアドバイスをくれるそうだ。佐藤はトップ昇格が決まる前に大学進学を考えていた頃、町田也真人や小林成豪が町田らも切磋琢磨した関東大学リーグを薦めてくれたことを明かす。高木駿には練習後に「ちゃんと学校行けよ」と何度も念押しされると笑った。

逆アングルからもリクエストに応える

すでに初ゴールを決めている丈晟とプロの洗礼を受けた堅心

最後に、初めて昭和電工ドーム大分の公式戦のピッチに立ちサポーターの熱気を感じたときの感想をそれぞれに聞いた。
 
佐藤「最初はすごく緊張したけど、プレーしはじめたら周りのことは気にならなくなった。たまにキツいときに拍手が聞こえると、頑張ろうという気持ちになれた」
 
保田「熊本戦も岡山戦もすごくたくさんの人が応援に来てくれていて、緊張もしたけど拍手が聞こえると、いつまでもこの中でプレーしたいと思った」
 
保田はフル出場して勝ちきれなかった10日のJ2第26節・岡山戦の試合後のゴール裏で、プロとしての洗礼とも言うべき、サポーターの厳しい雰囲気も体感した。「やっぱりプロとなると結果が求められることを強く感じた。自分がいいプレーをするというよりもチームの勝利をいちばんに考えて、とにかく勝ちにこだわってやらなくてはならないと思った」。そう遠くないうちに佐藤もそれを実感する日がやってくることだろう。先輩たちとともに、クラブの自慢の生え抜きとして、大いなる成長を遂げてもらいたい。

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