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試合レポート

PK戦で敗れ7位フィニッシュ。課題と成長の両面が見えた最終節

 

0-0でPK戦にもつれ込み、そこで敗れて地域リーグラウンドは7位フィニッシュ。結果が欲しい中で最終節まで新しいチャレンジを続けたチームの、課題と収穫の両方が見えた。

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今季初、可変なしの3-5-2スタート

今節、チームは今季初めて、スタートから可変なしの3-5-2で試合に入った。メンバーもこれまでとは異なり、2トップにCFを2枚並べる形。負傷などの影響もありつつ、ここまでさまざまな戦力の組み合わせや戦い方を試してきた積み上げは、地域リーグラウンドの最終節まで貫かれた。
 
勝利という結果を求める中で、立ち上がりはリスクを負わず2トップをターゲットに前への矢印をシンプルに描く。だが、鳥取のほうも積極的に背後を突いてきたのに対し、攻守のバランス感覚が求められる展開となった。
 
4分、こぼれ球に反応した有馬幸太郎が胸トラップからファーストシュートを放って枠の上。13分には鳥取にゴール前でFKを与え、矢島慎也のキックから本保奏希に合わせられたが、田中悠也が掻き出した。そこからしばらく、ロングスローを含めた鳥取のセットプレーが続き、粘り強い対応でその流れを乗り越える。

 

相手を見て戦い方を変え好機を築く

戦況を見ながらピッチで声をかけ合い、中盤でバランスよく戦うことを選んだ選手たちは、流動的に立ち位置を取りながらビルドアップする戦法へと切り替えた。最初は相手のプレスを剥がせずカウンターからピンチに陥る場面も。
 
26分にはロングフィードに抜け出した星景虎の横パスに小澤秀充が詰めるところへ𠮷田真那斗が決死のスライディングカバー。紙一重で枠の右へと逸らした。
 
最終ラインにボールが入るたびに激しく寄せてくる相手を三竿雄斗が個人技で剥がすなどして粘り強くタイミングを窺いつつ、31分にようやく狙いの形でフィニッシュまで。宮川歩己のクサビを有馬がヒールで落とし、中川寛斗が繋いで山口卓己へ。その山口の前にも素早く鳥取守備陣が立ちはだかり、最後は中川がシュートして枠上へ逸れた。

 

狙いの形で攻め、そのミスから攻められる

33分には三竿のクサビを屋敷優成がワンタッチで絶妙に有馬へ送り、有馬はドリブルでエリア内に進入して折り返したが、桃井玲にキャッチされる。37分にも後ろでボールを動かして相手を引きつけた背後のスペースを使い、宮川の浮き球を𠮷田が落として有馬がカットイン。仕掛けて足を振り抜くが相手にブロックされ、そのこぼれを狙った山口のシュートも桃井に阻まれた。38分、𠮷田のロングスローの流れから中川のボレーも桃井にキャッチされる。
 
中盤が流動的に動き、相手を動かしてスペースを作ったところから前進してシュートに至るシーンを何度か作り出せるようになった前半終盤。その流れを継続したい後半立ち上がりにも、宮川が巧みに相手を剥がしてセンターサークル付近まで持ち上がり、ボールを託された三竿が山口に差し込んで攻め上がっていくチャンス。だが、屋敷のクロスは桃井に処理された。
 
一方の鳥取も後ろでボールを動かしながら機を見てスイッチを入れる。宮川や野嶽惇也のインターセプトなどで集中して対応しながら、試合は互いに攻め合い潰し合う渋い展開へともつれ込んでいった。

 

ピンチとチャンスの応酬もスコアは動かず

62分、屋敷に代わって宇津元伸弥がピッチへ。63分にはペレイラが星からボールを奪って攻撃へと切り替え、野嶽のクサビを中川がキム・ヒョンウへと送ってカウンター発動。キムは十分に相手を引きつけてから大外を駆け上がってきた𠮷田へとパスを出したが、𠮷田の左足ワンタッチシュートは惜しくも左に逸れた。
 
65分には相手に右サイドを攻略される。宮川と有馬が本保に抜かれてゴール前にボールを送られ、そのこぼれ球を金浦真樹にシュートされたが枠の上へ逸れて助かった。65分、鳥取は星に代えて篠田大輝。
 
66分、有馬のパスを受けたキムのシュートはサイドネット。逆に69分には金浦のクロスに本保が飛び込んだところを田中が防ぎ、そのこぼれ球に反応した小澤のシュートにも中川と𠮷田が体を張るなど、ピンチとチャンスの応酬が続いた。72分には両ベンチが同時に動く。鳥取は本保を藤田一途に、大分は中川を佐藤丈晟、キムを伊佐耕平に2枚替え。試合は1点勝負を目指し、終盤へとなだれ込む。

 

7位フィニッシュでプレーオフ第1戦は奈良と

鳥取は80分、鄭翔英を大嶋春樹、矢島慎也を東條敦輝、小澤を河村匠に3枚替えし、大分は83分、𠮷田を茂平、野嶽を小酒井新大に代えてともにカードを使い切った。互いに攻め合うが、守備のほうも切らすことなく、ついにゴールネットは一度も揺れないままで90分とアディショナルタイムが尽きる。
 
PK戦はコイントスで勝った鳥取ゴール側で、鳥取が先攻。鳥取は二階堂正哉、荒井涼、藤田、篠田が決め、大分は伊佐、三竿、ペレイラが決めて有馬が桃井に阻まれたあと、東條に決められて鳥取が勝利。鳥取が勝点2、大分が勝点1を積んで、最終節が終了した。
 
地域リーグラウンドは6勝1PK勝2PK敗9敗の勝点22で、WEST-Bグループの7位フィニッシュ。この結果をもって、プレーオフラウンド第1戦はWEST-Aグループ7位の奈良クラブと、アウェイで戦うことになった。
 
多くの課題が残り、終盤にさしかかってようやく組織らしさが育ってきつつある手応えも感じられたという現状。決して満足の行く内容と結果ではない。このチームで戦う残り2戦で、意地でも爪痕を残したい。