TORITENトリテン

試合レポート

前半の劣勢を後半修正も、組織としての未熟さを炙り出された一戦

 

ホームで4試合ぶりの勝利を期して臨んだ今節。だが、相手の戦術に上手く対応できずに劣勢の前半を過ごすと、後半の反撃も実らず敗戦を喫した。

試合情報はこちら

 

相手を見て陣形を選んだ鳥栖

前回対戦の借りを返そうと、5連戦ラストに先発8人を入れ替えて乗り込んできた鳥栖。大分は前節、連敗を止めた鹿児島戦からメンバー1人を代えてそれを迎えた。
 
鳥栖のポジショニングに関して事前に共有して試合に入っていたのだが、蓋を開けてみると鳥栖はそれとは異なる立ち位置を取ってきた。右シャドーの玄理吾が落ち、松本凪生がアンカーとなって3-1-3-3の陣形に。これは鳥栖のビルドアップのバリエーションのうちのひとつで、大分のプレッシャーのかけ方に対してはそれが有効だと判断したようだった。

 

西澤に無双を許し失点

前半の大分はそれに上手く対応できず、圧倒される時間を過ごすことになる。9分、エリア内で西澤健太に収められ弓場堅真にシュートを許して枠の上へ。24分にはFKの流れから崩され、西澤にシュートされてムン・キョンゴンが阻んだ。27分の西澤のシュートも枠の右に逸れたが、30分、西澤のクロスに大外から弓場に飛び込まれ、先制点を奪われる。
 
変則的な上に流動的に攻めてくる相手に対応できず、前半途中からプレスの矛を収めてブロックを構えるよう変更した大分だが、圧がかからずラインを下げることになっての失点。押し込まれた状態が長くなり、キム・ヒョンウを孤立させた状態でクリアしても、相手に収められて攻め続けられた。

 

システム変更で盛り返す後半

40分には松本の浮き球に抜け出した鈴木大馳のシュートのこぼれ球を、ペレイラが身を投げ出してかき出した。この渾身のカバーリングにより1失点で抑え、試合を折り返す。
 
四方田修平監督はハーフタイムに有馬幸太郎を伊佐耕平に代え、パトリッキ・ヴェロンを中盤に下げて3-5-2にシステム変更。中盤の3人に相手のプレッシャーの背後へと抜ける指示を出して、後半のピッチへと送り出した。
 
それが奏功して後半立ち上がりには大分が複数の好機を築く。52分には宇津元伸弥のFKの流れから野嶽惇也がミドルシュートを放ち、サイドネット。58分にはエリア内で伊佐が収めたところから最後はヴェロンがシュートしたが、櫻井辰徳にブロックされた。

 

引いた相手に攻め手を探るが…

リードした鳥栖は今度はブロックを構えて大分の反撃を受け止める。伊佐とキムの2トップがボールを要求する一方で、中盤から後ろは相手の守備網を崩そうと攻め手を探った。鳥栖は59分、負傷した涼木を塩浜遼にチェンジする。
 
61分、𠮷田真那斗のクロスのこぼれ球を榊原彗悟が狙って今津佑太にブロックされた。68分にはキムの反転シュートが枠上へ。
 
73分、鳥栖は玄と西澤の2シャドーを城定幹大と伊澤璃来に2枚替え。75分には大分が、野嶽を山口卓己、宇津元を茂平、ヴェロンを木許太賀に3枚替えした。

 

最後まで攻め続けるも遠かった1点

77分、城定のFKに合わせた塩浜のヘディングシュートは枠の上。81分には城定と塩浜のシュートがいずれも枠を外れた。
 
84分には両ベンチが同時に動く。鳥栖は松本を豊田歩、坂本亘基を安藤寿岐に2枚替え。大分はキムを木本真翔に交代して、チャンスにはペレイラを前線に上げ最後まで諦めずに1点を追った。
 
だが、アディショナルタイムに三竿雄斗の右CKからはじまった一連の攻撃も実らず、試合は0-1でタイムアップ。ホームで無念の4連敗となった。負傷の影響などで戦力が入れ替わった中、まだ十分に培えていないチームとしての約束事を、急ピッチで共有していく必要性が感じられた一戦だった。

次こそホームで勝とう