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試合レポート

狙いがハマり先制するも追加点が取れず追いつかれてドロー。課題は続く

 

今季のホーム最終戦は、過密日程5連戦の3戦目。いろいろな状況を抱えての試合となったが、チームは短い準備期間で対札幌戦術を浸透させ、勝点1を積んだ。

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鉄人欠場、契約満了の4人がベンチ入り

今節のメンバー表には、鈴木義宜の名がなかった。2016年J3第15節以降フルタイム出場を続け“鉄人”と呼ばれてきた守備の要。今季、コロナ禍による過密日程の中でもその記録はここまで途切れずにいたが、シーズンラストに中2日3回の5連戦があること、累積警告リーチになっていることで、もしかしたら途切れるかもしれないという可能性も考えられてはいた。
 
鈴木自身は記録にこだわる気持ちはさらさらなく、「自分の状態を見て外したほうがいいときはいつでも外してください」と片野坂知宏監督に伝えていた。指揮官もそのつもりでいながら鈴木を起用し続けていたのだが、3日前に開催された第27節A柏戦で鈴木の側頭部にボールが当たり、脳震盪に近い状態に。鈴木は出場するつもりでいたようだが、ドクターストップがかかったことで、片野坂監督もやむなく鈴木を欠場させる判断を下したのだった。
 
代役に抜擢されたのは、大卒ルーキーの羽田健人だった。今季はボランチとして出場経験を積んでいたが、試合前日の紅白戦で、3バックのセンターでの先発を告げられたという。今節対戦する札幌は3-4-2-1システムで、そのうえオールコートマンツーマン戦術を採っているいるため、ガチガチのミラーゲームになる。羽田は190cmの長身外国籍FWジェイとマッチアップすることになった。最終ラインが本職とはいえ、公式戦では3バックのセンターは初めてだ。
 
そしてベンチには今季かぎりで契約満了が発表された三平和司、小手川宏基、星雄次、前田凌佑の4人が顔を並べた。いろいろな思いが交錯してのキックオフとなる。

 

相手のマンツーマン戦術を逆手に変則的な立ち位置

降雪を避けて千葉でキャンプ中の札幌は前節から1週間のブランクを経たが、こちらは3日前に延期開催となっていた第27節の柏戦を戦い、敵地から帰ってきたばかり。試合前々日は移動とクールダウンで、戦術的な準備は試合前日に確認したのみ。それでもチームはその戦術の狙いをピッチで表現していた。
 
札幌には個の能力の高いプレーヤーが多く、マンツーマンでガチガチにぶつかり合っても思うようにプレーさせてもらえないだろうから、攻撃時には立ち位置をずらして上手くボールを前に運べるようにしてチャンスを築こうというのが、今節のチーム戦術だった。ずらし方は、両サイドが一列ずつ上がり、中が一列ずつ下がるというもの。相手の守備に阻まれて左サイドは上手く立ち位置を取れないこともあったが、三竿雄斗と岩田智輝がWB、田中達也と松本怜がウイングのようになり、ダブルボランチが羽田と最終ラインになる。札幌のボランチがマンツーマンで大分のボランチについてきた背後で、2シャドーが中盤でボールを受け、そこから高い位置を取るサイドを起点に攻める狙いだった。
 
それが奏功し、立ち上がりから複数の好機を築く。先制点は23分。知念慶が激しいプレッシングから奪ったボールをゴール前の町田也真人に送り、町田がキム・ミンテと競ったこぼれ球を野村直輝が拾って、田中駿汰がスライディングしてくる寸前にゴールへと流し込んだ。野村はまっしぐらにベンチへと走り、チームメイトたちと喜びを分かちあう。
 
41分には福森晃斗の浮き球パスに抜け出した菅大輝にシュートを打たれるが、枠をわずかに外れ、前半の札幌の決定機はそれくらい。ただ、羽田がジェイを抑えるなどしながら試合を優勢に進めた大分も、追加点を挙げることは出来ずに折り返した。

 

後半は外国籍3トップに押し込まれる

ビハインドになった札幌は後半頭からキム・ミンテと菅をベンチに下げ、アンデルソン・ロペスとドウグラス・オリヴェイラを送り込んで2シャドーに並べ、ジェイとともに外国籍3トップを形成した。右シャドーで先発していた金子拓郎は右WBへ、右WBにいたルーカス・フェルナンデスは左WBへと移る。駒井義成と宮澤裕樹が一列ずつ下がっての、3-4-2-1の形。
 
強烈な外国籍2シャドーが岩田と三竿に圧をかけて高い位置取りを封じると、大分は自ずと5バックになって押し込まれてしまう。アンデルソン・ロペスは個人技で積極的にゴール前をかき回し、羽田と高木駿を中心とした守備陣は、時には体を張りながらそれに対応した。前回対戦も後半は外国籍選手を次々に投入されて形成逆転されている。
 
49分にはパス交換しながら攻め上がった駒井にシュートを許すが高木がファインセーブ。55分には福森のフィードをロペスが落としジェイがボレーして枠外へ。札幌の前線は圧倒的な威力を見せるが、大分も負けじとその背後を突く。62分、知念のクロスに逆サイドから松本が走り込んでシュートしたが、菅野孝憲の好セーブに阻まれた。

 

縦パスを通されAロペスに許した同点弾

63分、片野坂監督は田中、町田、松本を星、三平、刀根亮輔にチェンジ。岩田を右WBに一列上げて刀根を右CBに入れ、高さを含めた守備の強度を上げる。星は左WB、三平は右シャドーに入った。
 
ゴール前で粘り強く対応しながらカウンターチャンスを狙っていた75分、スローインの流れからパスをインターセプトされ、深井一希に縦パスを通される。DFの間でそれを受けたアンデルソン・ロペスはゴリゴリでペナルティーエリアに持ち込み、落ち着いていながらにしてパワー全開の同点弾を奪った。
 
押し込む札幌と背後を狙う大分。85分には三竿が星とのパス交換から攻め上がり、逆サイドへと配球。岩田がダイレクトで折り返すが、ラインを割ってしまう。片野坂監督が野村を渡大生に、長谷川雄志を前田凌佑に交代すると、その3分後、オーバーラップした刀根のクロスに渡が反応。だが、相手に阻まれてしまう。
 
札幌は89分にルーカス・フェルナンデスを白井康介に、深井を高嶺朋樹に交代した。アディショナルタイムは5分。札幌が最後の猛追を仕掛けてきた。福森の右CKがクリアされたこぼれ球を宮澤がシュート。これは小林裕樹がブロックする。そして90+4分、金子にボールを奪われてジェイに当てられ、その展開を受けたアンデルソン・ロペスが高木をかわしてエンドラインぎりぎりから浮き球のクロスを送ると、ドウグラス・オリヴェイラがシュート。万事休すかと思われたが、弾道はポストに弾かれ九死に一生を得た。大分も攻め返すがまた
攻め返されて、最後は相手の浮き球を高木がキャッチしたところでタイムアップ。片野坂監督とペトロヴィッチ監督の4度目の師弟対決は1-1のドローに終わった。
 
追加点が取れずに追いつかれてしまったことが残念だった、今季のホーム最終戦。アグレッシブに攻めた前半も、得点力不足の課題がのしかかった。中3日でアウェイ湘南戦、そしてそこから中2日で最終節のアウェイ鳥栖戦。ひとつでも多くゴールを、そして勝点を積み上げたい。

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