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試合レポート

互いのスタイルをぶつけ合った4得点3失点。激しいシーソーゲームに競り勝って連勝

 

特徴的なマンツーマンディフェンスの金沢に対し、強気の立ち位置を取り続けて生まれたゴール。同時にカウンターからの失点も重ね、試合は激しい打ち合いとなった。

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金沢は陣形を大分に合わせてきた

マンツーマンディフェンスを採用する金沢は、昨季まで3バックの大分に対してSHの1枚が最終ラインに落ちて5バックを形成することで守備の枚数を合わせていたが、今節はそれとは異なるフォーメーションを敷いてきた。攻撃時にボランチが縦関係となり両WBが3トップ気味に開く大分の可変にあらかじめ合わせるように、中盤ダイヤモンド型の4-4-2を採用。より効率的に大分のパスを引っ掛けてカウンターを繰り出せる仕組みになっていた。
 
試合は前半だけで5得点が動く激しい打ち合いに。10分、野村直輝のパスが相手に当たってスペースにこぼれたところへと走り込んだ中川寛斗が落ち着いて決めて大分が先制。幸先のいい立ち上がりを見せたが、金沢も狙いどころを定めてカウンターを繰り出し反撃に出る。18分、ペナルティーエリア右手前で梶浦勇輝のパスを受けた杉浦恭平が反転して右足を振り抜き、同点に追いついた。勢いづいた金沢は32分に逆転弾。林誠道がクサビを落とし加藤潤也が右に展開して、杉浦のクロスに林がダイレクトで合わせて2点目を奪う。
 
町田戦や水戸戦では3バックの両サイドがプレッシャーをかけられ攻撃を封じられていたのだが、この試合では上夷克典とデルランへのプレスは強くなく、比較的自由にサイド攻撃に参加できた。だが、実はそれは金沢の策のひとつで、CBを攻めさせたところでボールを奪ってカウンターを狙う意図があったようだった。

 

打ち合いの前半をリードして終える

トップ下の加藤を上手く捕まえることが出来ず、なお金沢の迫力あるカウンターの脅威に晒されながら、それでも大分は強気な立ち位置を取り続けた。こちらもボランチの縦関係でトップ下のような位置に野嶽惇也は、マンツーマンディフェンスの相手に対してつねに3人目としての役割を意識し続けていたという。その意識が実ったかたちで38分、野嶽が同点弾をものにした。伊佐耕平のポストプレーを受けた高畑奎汰からの浮き球を胸で収め、角度のないところからの左足シュート。黒子的な役割に徹し献身的に走ってきた野嶽の移籍後初ゴールが、チームに反撃の勢いをもたらした。
 
さらに41分には高畑の左CKから安藤智哉が逆転弾。弾道を見誤ったか、処理に飛び出した白井裕人がカブった後ろで、190cmがノープレッシャー状態から美しいヘディングシュートでネットを揺らした。安藤にとっても移籍後初ゴールで、自身のJ2初ゴールでもある。
 
攻め続ける金沢も44分、加藤が強烈なシュートを放つがサイドネットを揺らすにとどまり、試合は大分がリードして折り返した。

 

追いつかれてまた突き放し、終盤は采配合戦に

両軍が交代なくスタートした後半立ち上がり、立て続けにビッグチャンスを築いた金沢は55分、右CKの流れから藤村慶太のクロスを加藤が押し込んで、スコアはまたも同点に。だが、その3分後、大分がまた突き放した。相手のパスを高畑がカットし、伊佐が落として野村が拾い、2人が寄せてくる相手の間からグラウンダークロス。ニアで高畑がまたいだ後ろから中川が押し込んで4点目。中川にとって初の1試合2得点で、もう一度リードする。
 
金沢ベンチが先に動き、67分、石原崇兆を奥田晃也に交代。大分は72分に中川を町田也真人、野嶽を弓場将輝に代えた。75分には金沢が林と杉浦の2トップをジェフェルソン・バイアーノと大谷駿斗にチェンジ。79分、大分が茂平と伊佐をベンチに下げ、ペレイラと長沢駿を投入して、ペレイラが右CBに入り上夷が一列上がると守備色を強めた。この交代あたりから大分のプレス位置が低くなる。リスクの度合いを低め、リードを守りつつチャンスがあれば長沢という姿勢に切り替えた。
 
81分には大谷のシュートが枠の右へ、86分には長沢のシュートが枠の左へと、最終盤になっても激しく攻め合う両軍。90分には高畑のクロスに町田が飛び込むなど、互いに決定機を築きながら得点には至らない。高木駿の接触プレーでの負傷などもあって7分計上されたアディショナルタイムまでどちらに転ぶかわからない展開が続いたが、結局、ネットはそれ以上は揺れず、野村を宇津元伸弥に交代して時間も使った大分が4-3で逃げ切るかたちとなった。

 

攻守のバランスをどこに定めるか

互いのストロングポイントが出た、そして同時にウィークポイントも出たシーソーゲームだった。柳下正明監督は試合後、大分の可変的なシステムに合わせたフォーメーションについて「大分もかなり失点覚悟で来ていた感じだったので難しいところもあったけど、そのぶんマイボールになったときにはたくさんチャンスが作れた」と明かした。
 
相手の守備の弱点を突きながら4得点を挙げた一方で、相手の得意技を引き出しての3失点。エンターテインメント性の高いゲームにはなったが、勝率を高めていくためには得点機を増やしながら失点リスクを減らさなくてはならない。そのバランスをどう考え、どういう匙加減で戦っていくかによって、チームの性格や今後の戦い方、さらには昇格争いへの絡み方も自ずと決まってくる。
 
3連敗からの2連勝で復調の兆しを見せつつ、ホーム連戦となる次節は熊本戦だ。九州ダービーでもあり、昨季昇格への可能性を断たれたJ1参入プレーオフ1回戦のリベンジマッチでもある。今度はデルランが累積警告により出場停止。コーチングスタッフたちのメンバー選考と対“大木武サッカー”戦術も注目どころだ。

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